カテゴリー「くぼった」の記事

2022年3月10日 (木)

バロックザール賞!!

本来は2月定期()があった翌日に、ピアニストの姫野さんからお誘い頂き、日進市民会館での演奏会でした。ホールに沢山の備え付けの打楽器(ティンパニ4台、F-Cマリンバ、ヴィブラフォン、大太鼓、ドラムセット、チューブラーベル)を数年前に導入した分を、有効活用できないか?という主旨の企画で、それならば、ソロやデュオの他に、どこかで聞いたことのあるオケの曲などをささっとやっちゃいましょうか?←でも、ピアノ一人だと難しい曲も←それなら打楽器大好きの主人も協力してくれます!

と、打楽器を紹介するコーナーではもれなく愛知県芸教授の北住先生も連弾でサポートしてくださり、木星や展覧会の絵まで少しずつ演奏に付き合ってくださりました、感謝。当日は、こんな最中ということもあり、かなり客席は寂しく・・ただ、いらしてくださった方々からの拍手は大きくて、ありがたかったです。次回は・・あるのか?

その後は、県芸の打楽器アンサンブルを聴きに行ったり、審査員をしたり、名音大の打楽器アンサンブルの演奏会に向けての指導をしたり・・と、聴く側が多かったですが、3月5日は色々重なっている日でございまして(なので、「打・カーポ」も本番聴けず、我がオケの豊田公演も乗れず)

 

5001 こちらでした。昨年12月に京都バロックザールで行った演奏会が、目出度く有難く選んで頂けまして、その授賞式でした(賞を頂くには、授賞式に参加が必須条件なのです、メンバー皆、なんとか向かえて良かった)秋田は、朝一で都内で本番を終えてからのダッシュ・・

5827 披露演奏があったので、西田作品と、ラグタイムを。

5838 GPから素敵な写真を撮って頂けたので、紹介。5855

5937 マリンバの時、皆、笑いすぎ()終わってからも笑ってるからね…5944 何故かはメンバーのみぞ知る。。

 

僕は個人で8年前にも賞を頂いて(記事に登場する早坂さんは、今回のくぼったにもいらしてくださりました!!)、その賞金でオランダにも勉強しに向かえて、バロックティンパニも購入させてもらって・・・と、その後の音楽活動に弾みをつける原動力になった賞。今回も副賞に、もう1度、このホールで演奏させてもらえる機会があるので、それが本当に嬉しい。名古屋の宗次ホールもですが、打楽器アンサンブルを演奏するホールの「響き方」で、プログラムは立てるので。また、新たなレパートリーも考えつつ、次のプログラムを考える楽しみがあります。

273666966_983496932214754_74280632359894 改めて、共演してくださった富久田さん(授賞式にもわざわざいらしてくださりました)、公募作品に応募してくださった皆様、選出を一緒に審査してくださった作曲家の酒井健治さん、そして選ばれた作品Wave Sculptureを作曲してくれた後藤成美さん、ホールスタッフ(今回の受賞も本当に歓迎してくださり、こちらが照れる程に褒めてくださいました)、裏方をサポートしてくれたチームくぼったの皆様、そして、ご来場のお客様、皆さんのお陰で受賞させて頂きました。

 

273820674_672589333989627_72299359035353 ちょっとビートルズを彷彿とする退場具合(富久田さん撮影)と共に。

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2021年12月20日 (月)

くぼった、おわったー

(大分時間は経ってしまいましたが)3年ぶりの2公演開催。お陰様で無事に終了致しました。

Thumbnail_img_1321 前日リハの前の日には、メンバー全員が岡山(全員、文化庁絡みの公演、僕名フィル、秋田TKWO,女子2人は琴鼓’n管)にいる奇跡ながら、リハなどは出来ず(秋田含め、オケ2つ分の打楽器メンバーで乾杯はしました、10年振りにお会いする方もいて、はしゃいでしまった)名古屋で最終リハ後、京都と名古屋へ。

 

今回は6年前に自主公演で取り上げた際のプログラム(ダブル・ミュージック、ジョリヴェの組曲)に、定番の曲達(マリスピ・アフブル・ラグタイム)、そして新たな曲達(オンファロ・ボディパ・月の光・公募!)と、またもや盛り沢山のプログラムで、メンバー(そして裏方の皆さま)にはご苦労をおかけしました(当然、下準備を大体一人でやるこちらも負担は倍増だが自己責任)、なんと振り返ってみると、打楽器奏者がメンバー4名だけ、という演奏会は結成以来初!でした。

 

Img_1369 ダブル・ミュージックは楽器集めが大変で(半分忘れてた)、前回やった時もお借りしたブレーキドラム(自前では持っておらず、今回も元名フィルの和泉さんから大量にお借りして、成り立ってます)や、ゴング(こちらは名音大から)やら、鈴もなな江の自作だったり、サンダーシートも作り直して、、

Ff6fbavaaaayui0 そうそう、前回と違うのは座奏用のカラフル座布団も購入したこと(メルカリ)も。殆どの楽器が、その後のプログラムに関係ない楽器なので、演奏終了後は撤収せねばならず、、と決して「コスパの良い」曲ではないのですが、この曲の独特な雰囲気は、往年の「打楽器アンサンブル」を想起させてくれるので、今回も入れちゃいました。オケのライブラリアンは「この曲が1番良かった」と言ってたので、それだけでもやった価値ありました()

オンファロ~はメンバーそれぞれ違う人達とは演奏したこともあったのですが(僕は大学の同期と、入学して間もない頃にやった気が)、くぼったでは初。皆で音出した感想「やっぱり良い曲、名曲だー」と。昔は気付かなかったことに気付いたり、面白がることが出来たりと。実はプログラムとしては最後に決めた曲だったのですが、お客様の反応もよく、入れて良かった。ゴムマレットは楽譜の指定ではありませんでしたが、バラフォンの雰囲気を出したかったのと、2つのホールがどちらも響きが良い(打楽器的にはtoo muchな時も)感触があったので、リーダーの強権発動で。。マレットを新たに買ってくれた人も。Thanks

カホンは前回の委嘱再演。実はここだけの話、初演時より少しカットしました(作曲者了承済み)、特に短く感じることは無かったかと思います、スッキリした程度で。名古屋公演には西田君も来てくれて、久々に会話。楽譜、売れてるといいなー

Thumbnail_img_1329 そして今回の公募新曲。後藤さんの作品になった一つの要因は、「今回のプログラムの中に『馴染むか』」もあったと思います。プログラムノートにもあったようにCageも好んだリズム構造を用いたり、こちらが提示した楽器群の中から、制約を設けて使用したり。リハーサルに立ち会ってもらった中で、こちらの想像を超える発言(マレットの柔らかさ等)もあり、譜面からの情報のみで作曲者のイメージを再現することの難しさも改めて感じました(次の記事の内容にもリンクしますが)老若男女に2楽章「Motion」がウケていたようで、秋田のppp小太鼓の力量が目立ってたね。これもまた、再演されますように。

Img_1372 前半が5曲と言うヘヴィーな中、最後がJolivet。夏に演奏した兵士もそうだったのですが、指揮者がいても然るべき曲(拍子が変わる上に他のパートとの絡みが複雑に入り組んでいて、頭で把握しきるか、楽譜で全パート見えていないと、立ち位置を見失いやすい)なので、左脳で情報処理しながら、右脳で演奏する感じ?こういう時に、「皆で同じスコアをipadで追ってたりすると、スムーズにいく場面もあるかなー」と夢想してしまいます。あと5年もしたらそういう現実か。

Thumbnail_img_1326 富久田さん(画像は持参されてた中国版総譜!)は安定の演奏で、京都のGP時に、少しソリスティックな配置(打楽器より一歩前へ)も考えてみたのですが、やはり5人で1列の方がアンサンブルが格段にしやすいという結論になり、2公演(6年前も合わせると3公演とも)同じ配置で行いました。

 

Img_1371 後半は、お馴染みの曲達で開始。ここでようやくちょっとこちらも(お客様も?)気がやすらぐ、楽しいひと時。

ラグタイムはどちらも人気でなにより。京都公演のTripletsは速過ぎて自爆、反省・・・

初登場、BODIPA!!はリハで動画も撮ってみて、「こりゃ暗譜だ」と、メンバーにまたも強権発動。30代後半でも新曲暗譜できることを身を持って証明・・・作曲の石若もSNSで応援してくれてました、感謝。

そして今回の新しい編曲作品は「月の光」を選びました。バロックザールと宗次ホールで演奏することを考えた時に、あの豊かな残響が活かせる曲・・ということを念頭に置き。なので、リハーサルを響きが少ないリハ室で録音したものを確認して「こんなスカスカで果たして聴くに堪えるものになるかな・・」と心配してましたが、評判は上々で、ひと安心。グロッケンもこの曲の為に(この曲でしか今回使わず)しかも音域が上のDesまである楽器を、コオロギ社の前川さんに運んで頂きまして、感謝。ウィンドチャイムがねー、ちょっと本番ビビっちゃってたよねー、反省・・・そして、あの使用方法が、あまり広がると、全国の打楽器奏者から恨まれそうだなーと(^^;)

最後はマリンバ・スピリチュアル。昨年度の「レクチャー・コンサート」で演奏して以来。何度も弾く機会があっても、飽きるどころか、新たなアプローチを見つけ続けられるのが、名曲たる所以でしょうか。

アンコール・・迷ったのですが(前回は、もっとクリスマスに近かったので、あまり迷わなかった)京都のデザインのチラシ(デザイナーの岩田京さんのものです)にも触発され、本プロで「月」に関するものやったので、じゃあ「星」かなと(安易)色んな願いを込めて演奏してました・・・

 

Thumbnail_img_1330 京都公演は、僕の勘違い(客席、半分ということを完全に失念しており)で、結果として、満席のお客様にお越し頂き(本当に!この日曜日は関西の色んなイベントとバッティングしており、集客がままならず、色んな方に泣きつかせて頂いたことをお詫び、そして足を運んで頂いた皆さまに感謝です)

Img_1370 名古屋公演は、これまた沢山のお客様にいらして頂き(中学生から大学生まで、多くの学生さんにも来てもらえたことをホールのオーナーも喜んでくださっていたので、良かったです)大盛況の内に終えることが出来て、色んな苦労も吹っ飛ぶ(が後片付けは吹っ飛ばないので、大変な)演奏会となりました。

 

こちらも3年サイクルで回っていくのか・・?またアイディアを出して続けていきたいと思います。

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2018年12月31日 (月)

2018年末あれこれ

くぼった、二公演の合間に、わび助公演、こちらは沓名とのデュオで。

20181214_193808608 ソロは勿論のこと、デュオ(マリンバ、ヴァイオリン、サックス、コントラバス、鍵盤ハーモニカ)から前回のくぼったの際の五重奏まで、色んな編成で色んな曲(ジャズから昭和歌謡まで)を演奏させて頂きました。2月で閉店前の最後の演奏、お世話になりました(^_^)/~~

Dudbcplu0aaw_y3 上田公演の前日のみ、全員宿泊で勢揃いだったので、前夜祭を。なんとこの中に同い年が二組いることが発覚。美味しく楽しい夜も早めに解散して翌日へ。



48328488_1973673566079331_196866353 朝は、平常より30分早く開けてもらい、準備(写真は相川から拝借)一度やっているので、前回の反省を活かしてスムーズなセッティングを。

開演までも少し時間の余裕が持てたので、スタッフ&メンバーの動きに感謝。

満席!とはいきませんでしたが、寂しくない程度にお客様に来て頂き、本番もスムーズな進行により名古屋公演より10分強早めに終了。

「予想していたより、良かった」との声を頂けると、心の中では( ̄ー+ ̄)となります(笑)

撤収も(名古屋にいた学生が居ない分どうなるかと思いきや)テキパキと、終演後60分足らずでトラックも出発し、雪にも降られず(名古屋で多少雨)出し入れ、完了。

翌日からクリスマスコンサートのリハ、昨日までベースを演奏してたSleigh Rideは鈴の役にチェンジ。ガーシュウィン2曲の長尺アドリブはドラムの小山さんが上手くまとめて下さり(^-^;

合間に第九ティンパニの準備、指揮の秀美さんに、(ペダルか手締めか)一応お伺いすると

「『当然』baroqueで!」
とのこと。ですよねーしかし二台だと音替えが不便なので(見た目は)良く似た三台目を用意。。

ニューイヤーのリハ後の第九も、クリスマスコンサートに続き、両日完売!お客さんが戻りつつあるのかと、先輩団員と話してると

昔は3日で5公演でも(お客さんは)よく入ってた

とのこと。。なるほど…でもこれで三公演目は見えてきたかな。

Dsc_0005 音響は厳しかったけど音程はハマりやすかった初日(市民会館)と、音響が良かったのに音程が厳しかった上に2楽章にサプライズがあった(終演後話してたら、当事者の僕より、傍で見てたジョエルの方がドキドキしてたらしい)二日目(芸文)と。





Dsc_0004 公演後はメリーカタヅケマス(終わりきらずに都内に来てしまった…)



年内最後の演奏は、二年半ぶりに初台(オペラシティ)にて。

Photo こちらや、こちらImages で有名な高橋悠治さんの作品演奏会。お逢いするのは初、今回初演の
「あえかな光」は悠治さんの指揮で。
30人強で演奏する「歌垣(1971)」は同級生や同じく名古屋から参加のトランペット2名と。リタルダンドとラレンタンドの違いや、弦楽器におけるグリッサンドの注意点など、勉強になりました。

合間に来月の打ち合わせ(上田でまた打楽器アンサンブルやります)やら、知り合いのリサイタル(自我への愛に満ちていた…)にも行けて充実した?滞在。

年明けは慌ただしく、2日から仕事始まりの為、3日だけ帰郷。

2019年…は1月末に、もう一度マリンバ・スピリチュアル他を演奏する(サントミューゼ)のと、2月はサロンコンサート(12日)にバッハを3曲、15日にはDella Sax。
そして、また三年に一度の自主リサイタルイヤーで、10/17に豊中(出生地)と11/2に名古屋(初の土曜日開催!)です、共演者などは後々発表します。

今年も大きな身体の不調もなく終えられそうで感謝。来年は三度目の年男!オケは勿論のこと(東京公演も三回あり楽しみ)、室内楽、ソロと、全力で邁進、精進していければ。

それでは皆さま良いお年をお迎えください☀

窪田 健志

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2018年12月24日 (月)

無事、終了。

Pc130380くぼった2018、両公演とも、無事に終了することが出来ました。




大量の楽器は、日曜に手伝いをお願いした教え子と搬入。倉庫左右両方向矢印練習場を車二台で二往復四時間コース…

本番前日、眞介さんと僕は、東海市で音楽鑑賞教室、終了後に金山へ。合間に手伝い陣にスタンドやら楽器やら組んでもらい、16-21時半でランスルーの予定が

都内からレンタル予定だった楽器が無いっ
頼み忘れではなく、回収し忘れ…
気付いた時点で、宅急便の時間は終わっており、これはもはやバイク便か、誰かに高円寺まで行ってもらうしか…

と思っていたら、なんと東京から聴きに来てくれる、有難い教え子達を思い出し…九死に一生をゲット。。判明した時の冷や汗は半端なかったですが…

翌朝、音出し後に搬出。僕の演奏会にいつも付き合ってくれる安心ドライバーの元、当初は

載らない。。

と会場との往復も考えた楽器の量でしたが、プロの手にかかれば搭載、流石でした…

GP、作曲者二人にはそれぞれ前日も聴いて頂いてましたが、ホールの響きの中で最終チェック。雨の樹は、照明付きだし、マラカイト~はバスクラリネットにアンプが入るので、その打ち合わせは綿密に…とやっていると、14時半から始まって、あっと言う間に18時過ぎ。「まだ、開演まで10分もあるね・・(笑)」とか言いつつ少しだけお腹にエネルギーを入れたら、もう本番。定刻で開演(しないと、終われない)!!

Pc130048最初に演奏したライヒ。意外に、というと失礼ですが、終演後の勝手なアンケートによると、この曲のインパクトはとてもあったらしく(ベストだったと言う声も)最初にやって良かったです。



Pc130062雨の樹、実は名古屋公演は沓名に照明をお願いしてたのですが(かなり入り組んでおり厄介)彼は曲終わりで、照明室までダッシュ。お陰でロスタイムなく始められました。


Pc130064素晴らしい音響と照明の中、演奏できて感謝、そして、この曲の為のクロテイルを運んでくれた、秋田と僕の教え子(二人とも東京音大2年生)には足を向けて寝られないので、北枕で寝ようかな。。


Pc130070西田君の曲は、打楽器奏者からはベストの呼び声が高い曲でした。これから是非、再演されてほしい曲。楽譜の販売も予定しているようです、興味のある方は西田尚史で検索。


Pc130082楽器はカホン4台と、間に置いた兼用のスプラッシュシンバル2枚のみ、あとは、手拍子、足踏み、打面のサイドを使った奏法、4人で入り組んでテーマを演奏する箇所もあり、まさに「アンサンブル」するのに、もってこいの曲でした。皆、カホン上手いなあ(現場慣れしてるなあ)、と、最年長でしみじみと思ってしまった・・

Pc130093前半のトリは、特別ゲストを、文字通り「囲んで」演奏しました。




Pc130104GAJAでもバスクラを担当してくださり(前日までは名フィルで客演首席を務めてくださってくれましたが)、2月に行なう、名音の打楽器アンサンブルでも、この曲を演奏して頂くことになりました。学生達よ、眞介さんの演奏する、正確なビート感のカウベルをちゃんと耳に焼き付けたかな?

Pc130115この曲は結構、楽器の準備が大変で、マリンバ担当の2人も、太鼓を演奏したり、僕と秋田は、デビルチェイサー(ビリンバウとも)と呼ばれる竹の楽器を演奏したり、風羅と呼ばれる薄いドラも2枚必要(場所によっては兼務も可)だったり・・あと、アンプも必要ですね、貸してくださった田野倉君に感謝。とてもたくさんの拍手を頂きました。

Pc130161後半は、楽しく、アンダーソンから。




Pc1301585名で演奏するこだわりのため、沓名にも3:1のマレットで演奏させる荒業をさせたり、他の人にも2人分以上働いてもらったりと、苦労させました(僕もしてるつもりではあります・・)

Pc130183_2そのまま、楽しいラグ2曲。Pc130223


背景の色が変わっていたことなど、露知らず・・

Pc130226ラヴェルでは、真ん中に並んだ、2オクターブ強のクロテイル&ヴィブラフォンの響きを中心に、最初と中間にはマリンバの響きも。


Pc130231秋田がTKWOの練習場で鬼さらいしてくれたそうです。。

Pc130245_2「星に願いを」は、2010年の上田公演の為に、ほぼ初めて、くぼったの為に編曲した曲。秋田のドラムセットと衣装の同化が凄い・・

Pc130263マリンバ隊、他のユニットでも2人で打楽器担当してるだけのことはあって、安定、安心。

Pc130277あをいさんの曲は、なかなか言葉にしにくい思いと共に。沓名との演奏は今回が初めてで、音を出す前には、少し不安もありましたが、優秀な後輩は、歩み寄ってくれて、眞理子先生も演奏されていたのと、同じタイプのミズノマリンバで、

Pc130294静まった会場の響きの中で、演奏できたことは、一生の思い出になりました。感謝。

Pc130316ようやく、最後の曲。

相川、トラディショナルグリップだったのね・・Pc130323




Pc1303582階から見ていた教え子によると、「和太鼓が最後に(台から)落ちないか、ハラハラした」とのことでした・・もし落ちていたら、大事故・・上田公演では、滑り止めを置き、防止。

 当初、「時間によっては3曲?」と言っていたアンコールも、舞台袖に引っ込むやいなや、

「アンコールは2曲でお願いします!!」

とのストップがかかり(ですよね)短いのを2曲。

途中から、始まったメロディーで、どよめきの声が?と思ったら、そうでもなかった

Pc130370「林檎の主題による変奏」(タップダンスは、もっと精進します・・)と、

Pc130371最後は眞介さんにも参加してもらって(何故、靴下だったのかは、誰も知らない・・)

僕の中で、クリスマスソングの中でベスト3に入る

Pc130375「ホワイトクリスマス」を全員で(沓名は最後の1音のみ、、美味しい!!)

当日、予想していたよりも多くのお客様にご来場頂き、終演後に、ありがたい声をたくさん頂きました。片付けを最後までしてくれた学生達にも感謝!!

上田公演&最近の話は、また、現実の世界で、第九が終わってから記す予定・・

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2018年12月12日 (水)

繋がり

遂に、明後日、と日曜日、3年振りのアンサンブル公演。

Nec_3348前回のことが昨日のように・・は、思わない程度に(笑)月日は流れています。



 今回はホールが決まる前から、「雨の樹」、そして「UTA utə́)Ⅱ」は演奏するつもりで考えていました。雨の樹は、打楽器アンサンブルの日本が世界に誇る名曲(マリンバ・スピリチュアルも同様ですが)ながら、僕は演奏したことがこれまでに無く、「いつか・・」と思いながら、気付けばもうすぐ3度目の年男に・・ありがたいことに、共演する他のメンツは既に演奏経験がある為、足を引っ張らないように。。ちゃんと照明設備の使えるホールで、指定どおりのクロテイルも借りてきて(レンタル料2日で○万円・・)あとは、演奏にかかってる感じ。

 武満氏のオケ曲は演奏したことがありましたが、室内楽の曲の響き、「これが、『タケミツトーン』か・・」と思わされるところが、ヴィブラフォンだけ練習していても何回もあります。たまたま、同じ時期に、山本君のヴィブラフォンのソロ曲も練習していたので、同じ4本のマレットで選択する和声の違いに、目から鱗でした。勿論、山本君の世界観もあり、本当に自分の勉強になりました。2人とも、なかなか嫌なポジション(姿勢)をとらないとキャッチできない和音を弾かせてくれます()

 あをいさんの曲は、本来は、僕が初演する曲では無かった、のです。現在、10(Ⅹ)番まである中で、欠番になっていた2番目を、眞理子先生が、「演奏をしたいから、あをいさん、早く書い(書き直し)て!」とお話されていた曲。そのお話を、あをいさんからお聞きしながら、「では、誰と、どのタイミングで」と考えていた時(2年ほど前)、2人ほど頭に浮かび、その中で、愛知出身、眞理子先生の、ほぼ最後の弟子にあたる、沓名となら、どうだろう。と。前回、くぼったを手伝ってくれた、彩湖ちゃんも、眞理子門下で。頼もしい後輩たちに助けられながら、なんとか公演を続けられていることに感謝。

 他には、昨年、名古屋音楽大学の管打楽器専攻を1等賞をとって(首席)卒業した西田尚史(ずっとナオフミだと思っていたら、ヒサシだったのね、苗字で呼んでいたからシラナカッタ・・)にお願いした、カホン4重奏の初演や、バス・クラリネットとの5重奏(僕は学生時代ぶりに演奏、共演は、なにわ~や、GAJAでもお馴染みの橋本眞介さん)など、

 今回も色々な繋がり(勿論、クリスマス前に演奏するから、そりすべりも入れました!)によって、演奏するメンバー&曲です。

 今日も、副科の学生に、「明後日、演奏する曲はね、まず、この『クラベス』っていう楽器を使ってね・・」なんて、クドクド説明しかけたけど、「百聞は一見にしかず」の、聴覚版なんで、聴いてもらわないと、判らない。しかも、打楽器は、(見た目的にも)色んな楽器を使用します。

Nec_3344「あ、あの楽器、あんな音がするんだ!」って、思ってる間にも、他の人がまた、違う音を珍しい楽器で出してたりすると、頭での処理能力が追いつかず、一度の公演だけでは、全部は網羅しきれないと思います。視覚的に楽しめる曲もやるし、今流行りの、あの曲(アンコール)?もやるし。

そんな人の為に?2回公演ありますが(笑)

 一期一会、来て下さった方には最大限の感謝を音にして。来れなかった方々、ごめんなさい!二度と同じ公演はやりま(出来ま)せん(^^;)無事、終われますよう。寒波は来たけど、雪は大丈夫みたい♪

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2018年11月 1日 (木)

くぼった in 名古屋&上田!

暫くは、こちらが一番上に来るように…

年末、三年振りとなる、打楽器アンサンブルの演奏会を行います。名古屋では、宗次ホールさんの主催で、上田では自主公演!

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プログラムや企画についてはBLOGで追々触れていく予定です。
たくさんの方の御来場を
メンバー一堂
心より
お待ちしております!

窪田 健志

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2015年11月 6日 (金)

走り続ける

 くぼった、第1回 名古屋公演 無事終演。来場者は314名だったそうです。予想を大きく上回る来場者数、最後まで諦めずに宣伝した甲斐がありました。スタッフ、協賛会社、デザイナーの木村さん、その他、皆々様のお陰です。

 少しずつ、知り合いが撮ってくれた写真で振り返ります。

Jolivet 前半は、この写真のみですが、Jolivet。富久田さんに、真ん中に入ってもらおうかとも思いましたが、アンサンブルのやりやすさから、この並びを選ばれました。難しかった!!一度は指揮者ありでもやってみたいな、と思えるくらい。他のパートも含めて、あと何回できるだろう、楽しみ。

Photo 後半は、アフリカン・ブルースで、開始後、ほぼ毎曲、MCを入れて喋りました。舞台転換もあるし、少し雰囲気も変えたかったので。写真は、パイナップル・ラグ。背の順、お分かり頂けましたか?トリプレッツ→アンダーソン→村松作品、と、お客さんの拍手がMCで話し出すまで、鳴り止まず、照れくさくも嬉しかったです。賛助出演の彩湖ちゃんのマリンバも、さーし!

Photo_2 間は写真が無く(笑)本編トリのマリンバ・スピリチュアル。GPで少し照明にも調整を入れて、本番は、燃焼できたかと。女性陣の声の迫力が良かったというお褒めの言葉、頂きました(^^;)

Photo_3 アンコール、その1。もう、メンバーは慣れたもの?かと思いきや、始まったテンポが結構速く、アタフタ・・しかし会場は(これは予想通り)しっかり盛り上がり、2部の頭から汗だくになりながら、衣装を仕込ませておいた甲斐がありました。そろそろ誰か、この蜂の衣装、寄付してくれないかな・・

Photo_4 アンコール、その2(しかし、曲目はチラシに記載済)5人で演奏。季節的には少し遅い?けど、曲が素晴らしいので、お許しを。

 メンバーが早朝に出てきてくれた、前々日には、一件クローズド(満員御礼)のコンサートもあり、そちらもこの演奏会も両方来てくれた方もいらっしゃり、他にもロビーでたくさんの方から有り難い言葉を頂き。。

 なんとかなるかな~、と思って計画始めたものの、途中では、助成金無し&集客難などの困難を乗り越え、結果、なんとかなりましたが(^^;)

 今回も、色んな方に手助け、サポート頂いて、無事演奏会を終了して、次のことを考えられることに感謝。22時完全撤収に、間に合わなくて、ホールの方にご迷惑をおかけ致しました・・反省点は、演奏含め、数点。次に活かします、さて、次はいつにしようか、ちょっと先の予定が色んな意味で危ういのですが・・計画は、計画的にたてないと(爆)

 翌日から、週末(=明日)の定期のリハ。今回初めて演奏の曲も多い上に、様々な要素が重なって、かなーり、厄介。。会場の響きの中でどうなるか、ポジティブに考えたいですが。。

 くぼったのメンバーは皆、当日の内に帰京し、またそれぞれの現場へ。オケ、ブラス、スタジオ、ミュージカル、ライブ会場、ソロ・・と、向かう場所は違えど、そこで感じたものを、また活かす事が出来る、そんな場所になればいいなと。

Photo_5 打ち上げは、後日予定(この写真は、入り当日、この中に睡眠1時間の子がいます)皆、自分勝手なリーダーについてきて、よく頑張ってくれました。
楽しかったよ、ありがとう。

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2015年10月27日 (火)

最後まで諦めない

 もう、一週間後の今日、演奏会は終わってるんだなぁ、と思いながら、風呂に入ってました。

12115843_1650484618546698_312335611 先週は悲愴の本番、前プロのチェロ協奏曲は先日、題名の無い音楽会でも見たばかりの宮田大くん。もう何度も、うちのオーケストラと共演してくれていますが、今回も、本当に素晴らしかった。GP、自分の出番が終わった後も、客席で、じっと悲愴を聴いていました。なんだか、こっちまでGPから気合がいつも以上に入ってしまったけど、次に3月にまた共演出来るのが楽しみな半面、あの音楽を、もっと世界の人に聴いて欲しいなあと(そうなると、もう共演してもらう機会はないかもしれないけど!)おこがましくも思った本番でした。後半も、隣に支えて頂き(終演後に、嬉しい言葉をかけてもらったことを、当分忘れないだろうなあ)熱演だったかと。

 土曜日は、公会堂(まだ、リニューアル工事、始まってなかったのね・・)で本番。指揮は、名フィル(フルでは、初)指揮デビューとなった、コンサートマスターのG藤さんでした。最初はなんだか、くすぐったいような感覚がありましたが、そこは名フィルの事を熟知している、彼の元、何がやりたいのかがとても分かる仕草で、いい演奏、祝典になったと思います。高校生とのジョイントも本番がダントツに良かった。

「演奏会、絶対行きます!」と言ってくれた打楽器パートの女の子に

「ありがとう!お母さんも、お婆ちゃんも誘ってきてね!」

とつい言ってしまう、僕は、人としてどうなのか・・宮田君と同じ種族とは思えません。。

 昨日は、豊橋にある楽器屋さんで、初、講習会。急な提案にも関わらず、快諾してくださった、SライMュージックさんと、わざわざ大阪やら、アメリカ(から帰国後すぐの東京在住の東大生)から、はたまた、まだ6歳の幼稚園児(侮る無かれ、英語の名刺を持つ、ドラマー)まで、たくさんの方にお集まり頂いて、感謝。昼、夜の講習会と、個人レッスンで、伝えたいことは9割方お伝えして、それと引き換えに喉にダメージ・・プロポリスで、カバーして、これまた都内から駆けつけてくれた弟子(男)を連れて帰宅。

Img_6027今日は、明日のリハ、後、知人がラジオ出演の話を漕ぎ付けてくれて、CBCラジオの生出演に20分弱、出演させて頂きました。以前の「くぼった」の音源を持参しつつ、自転車で運べる範囲の楽器を持っていって、演奏&トーク。流石、プロの現場の方は、的確な時間に的確な情報を的確にまとめて、言って頂きたい事を全て、(ユーモア溢れるトークで)伝えて頂きました、感謝。演奏もそこそこウケてた?らしく(変り種、持っていった甲斐がありました(笑))、また色んな縁が繋がればいいなあと(ちゃっかり名フィル来年50周年も宣伝)期待も込めて。

と、あの手、この手と色んなことをしていますが、今回の「くぼった」、前回の自分のリサイタルに続いて、自主公演(持ち出し)なんですよね。。しかも前回より、色々苦戦しているのが、前段階として、「助成金が出てない(見事落選)」「出演者が多い(上に他県からが殆ど)」というハードルの元スタート、PRもそこそこしてるつもりが、いまいち集客に結びつかず・・

 しかし、最後まで諦めてはいません(というか、諦めたら、それは全て僕の自腹になる、というだけなので(笑))ようやく、1週間前になって、段々、動いているチケットもあり。。

 より、多くの人に聴いて頂く為には、あと5日、何が出来るか。日頃の業務(明日も、センチュリーホールで2回本番、木、金、そして土も本番です。うふっ、倒れたら色んな意味で死ぬなこりゃ)、練習(勿論、ラジオから帰ってきた後も。人の倍やらないと入らないセンスの無さよ)の合間に、頭をフル回転させるしかない。しかし、まずは明日の「木星」が厄介なのよね、頑張ります・・

 いかん。反省や、後悔は全て終わってから。悔いを出来るだけ残さぬよう。

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2015年10月22日 (木)

名古屋2015 プログラム紹介(前半)

 今後も、追伸予定・・のつもりが、間が空きまくってしまい、気付けば2週間切ってますが(爆)

 プログラムを少しずつ、紹介しておこうと思います(Twi○terでは既にしてるのを流用・・は一応しないつもり)

 演奏会オープニングに聴いて頂く曲は、J. CageとL. Harrisonの合作による打楽器四重奏曲

その名も
「Double Music」

114パートのうち、2パートずつを、それぞれの作曲者が作成しています。Youtubeなどで音源は聞くことが出来ますが、いわゆる、「ドレミ~」のような音程の指定はなく、使われる打楽器は仏具のおりん(大~小3つ)や、車に使われていた「ドラムブレーキ」の部品である「ブレーキドラム」を、本来は18個(今回はウラ技を駆使して12個予定)も使うなど、まさに、「打楽器」アンサンブル、という響きのする曲です。初めて、こういう音楽を聴く方は面食らうかも・・ただ、テンポ、というか、曲想としては、一種ガムラン音楽を思わせるような、シンプルな構造の中に、全て金属で出来た打楽器の響きが聞こえてくる、僕は、とても好きな曲です。あえて、1曲目に持ってきました。

 舞台、暗転から始まります、是非、お早めにお席におつきくださいm(__)m

 次は、チラシにも載せていますが

「Nagoya Marimbas」

 1題名に、「ナゴヤ」の入った曲を、僕はこの曲以外知りません(笑)世界のSteve Reich作曲、名古屋で打楽器アンサンブルの演奏会を(初めて)やる時に、この曲は外せないかなと。。記念すべき、自主公演1回目(芸術祭)ではメンバーの女性2人にやってもらいましたが、彼女達には※をやってもらうので、現在、「Nagoya」フィルにいる僕と、今回、地元、「Nagoya」出身の日比アコちゃんで演奏します。

 3曲目は、

「Trio per Uno」

3今や、中学生が冬のアンサンブルコンテストでも演奏すると噂の、三重奏曲。打楽器アンサンブルが、耳だけでなく、見た目の動きでも、特徴のある事を示してくれる、聴き応えのある曲です。僕も昔は散々演奏しましたが、今回は東京在住の3人にお任せ。楽しそうな合わせの現場の写真はこちら

 前半最後(4曲目)は、今年生誕110周年を迎えるA.Jolivetの作った

「Suite en Concert pour Flute et percussion」

4日本語に訳すなら、「フルートと打楽器の為の協奏的組曲」みたいになるようです。フルート協奏曲第2番とも。打楽器4人をバックに、フルートが独奏します。打楽器側には、また音階楽器はなく、大小の太鼓や、木、金属で出来た打楽器がたくさん。4楽章形式になっており、フルートは2楽章でアルトフルートに持ち替えをしながら、ジョリヴェらしい(ジョリヴェはパリ音楽院で先生もしていたので、学生の試験の為の曲もたくさん作曲していたようで、まるでソルフェの試験で出てきそうな、結構イジワルな)旋律を奏でます。アンサンブル的にも難曲!

 後半は、また、今週末頃までには・・?現実世界では、明日、忠さんの指揮で、「悲愴」メインのコンサート。「悲惨」にならないよう、準備して寝ます。。

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2015年10月14日 (水)

打楽器アンサンブル徒然。

 まだ、こちらでは正式にお知らせしてない来年(今年度)の本番が、何かのきっかけで、今日ネットでバーっと皆さんがお知らせしてくださり(ありがたいお話ではありますが)ちょっとビックリ。しかし、特に今日何かがあったわけではないので、演奏会のお知らせは改めてまた今度(^^;)

 今日は、朝、個人練習、昼から明日の本番のオケのリハーサル、終わってから、Jolivetの合わせをフルートの富久田さんに付き合って頂いて、2人きり(本当は5人ですが)での、濃密なリハーサル。5人で合わせられる日が限られている為、2人や3人や4人で、少しずつ、アンサンブルの決め所の確認。これを週末に打楽器隊で確認して、、一番出番の少ないであろう僕が(^^;)全体を把握出来るよう、もう少し理解を深めたい・・からの、会議、事務連絡&コピー&その他諸々、「くぼった」で使う楽器の受け取り、自転車移動(明日は新聞社での打ち合わせからスタート)からの帰宅。疲。乾杯!とか、出来ないですよね、家での事務作業がタンマリありますから(爆)

 先週の定期は、盛り上がって終了。終演後、ロビーでお客様から

「なんだか、皆『ブラームス好きだ』っていう空気が、会場に感じて、盛り上がれました」という感想を直接くださる方も。

 ブラームスの曲をやる度に思う(まだドイツ・レクイエムは演奏したことありません)ことが、「他の楽器には、交響曲や序曲以外にも、色々曲があっていいなあ」という羨望。クラリネット5重奏を生で聴いた時は(奏者も良かったのですが)感動しました。まあ、出番がない曲でも、勉強すればいいって話なんでしょうけど、そこまでの「ずく」は出ず・・

 「打楽器」という楽器で西洋音楽史を覗くと、「バロック」と呼ばれる時代には、ティンパニのソロ曲やら弦楽合奏との協奏曲やら、「もの珍しい」観点からは曲が遺されているものの、その歴史は持続せず、「古典派」や「ロマン派」の時代に書かれたとされる曲は皆無、次に打楽器の世界に焦点が当たり出すのが、バルトーク(2台ピアノと打楽器の為のソナタ)、ストラヴィンスキー(兵士の物語)以降。

 そもそも、打楽器の専門教育というもの自体が、あまり無かった様子で、当時のオーケストラの打楽器奏者は、他の楽器の専門教育を受けた人や、作曲を勉強していた人が受け持つ楽器だったらしく、日本のオケに至っては、僕の2世代前(お爺さん世代)の人にも、そういう方が普通にいらっしゃったそう。だって、打てば、誰でも音が出るし、それこそ、他の楽器のセンスある人の方が、音が良かったりする。僕が、学生時代、室内楽(バルトーク)の授業を受けていた教授が、

「なんかさ、(木琴は)もっと、こう、跳ねるような感じでさ・・ちょっと、やらせてみて」とか何とか呟きながら、出された音が、物凄くマッチしていた現象は、忘れられない一種のトラウマのようになっているし。他の楽器だと、ほぼ有り得ないよね・・

 と、同時期(正確には、その数年前)に、大学では、弦楽合奏の曲(アイネ・クライネ~や、芥川也寸志のトリプティークなど)をマリンバで演奏する授業もあり、有賀先生に、文字通りコテンパンの日比。じゃなくて、日々。当時は内容を咀嚼する読解力が欠けてたけど、今は、伝えようとしていたことが、昔より理解できると思う(戻りたいとは、思いませんが(笑))

 誰かも言ってたと思いますが、僕らは「音楽」を伝える手段が、ただ打楽器なだけで、でもその楽器は、(他の楽器に比べて)結構誰でも音が出せる=イージーに捉えられやすい、ときた。そこで、どうするのか?

 「打楽器アンサンブル」は、「弦楽4重奏」や「ピアノ3重奏」などの室内楽に比べて、歴史が浅く、特別視を未だされてしまう存在。これは、上記の理由(古典~ロマン派時代に欠如)から、今後も暫く(日本では僕が生きてる間は多分)続くでしょう。でも、長く見ればそうだけど、Jolivetも武満も打楽器アンサンブルを書いているし、他の楽器の為の古典作品を演奏することで、バロックから、現代に至るまでの音楽の根幹を、感じとることは出来る。と同時に、打楽器特有の強みを感じる事も。オーケストラの中で演奏することで、異種の楽器とのアンサンブルの方法を掴めるし、それは、同属のアンサンブルにも、ソロにも活かすことが出来る。。ことがあると思う。もしかしたら、時代が進むにつれて弊害はある?かも?

 今回で、個人的にはJolivetの書いた曲は演奏が4曲目。Concerto(オケとやってみたいなぁ), Heptade(YouTubeにあげるかなぁ), Ceremonial(こっちに比べれば今回の曲は簡単?), そしてSuite(指揮者、欲しくなる箇所も)。いつか、(兵士~と一緒に)Septetも挑戦したい。けれど先日のtambucoの公開講座を見て、経験だけでなく、見識を深めないととも・・とりあえず、1日、27時間くらい欲しい。明日も、ローマの松ほか、今日の合わせは、明日の「レッド・ヴァイオリン」にも活かせてるはず!?

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