(大分時間は経ってしまいましたが)3年ぶりの2公演開催。お陰様で無事に終了致しました。
前日リハの前の日には、メンバー全員が岡山(全員、文化庁絡みの公演、僕名フィル、秋田TKWO,女子2人は琴鼓’n管)にいる奇跡ながら、リハなどは出来ず(秋田含め、オケ2つ分の打楽器メンバーで乾杯はしました、10年振りにお会いする方もいて、はしゃいでしまった)名古屋で最終リハ後、京都と名古屋へ。
今回は6年前に自主公演で取り上げた際のプログラム(ダブル・ミュージック、ジョリヴェの組曲)に、定番の曲達(マリスピ・アフブル・ラグタイム)、そして新たな曲達(オンファロ・ボディパ・月の光・公募!)と、またもや盛り沢山のプログラムで、メンバー(そして裏方の皆さま)にはご苦労をおかけしました(当然、下準備を大体一人でやるこちらも負担は倍増だが自己責任)、なんと振り返ってみると、打楽器奏者がメンバー4名だけ、という演奏会は結成以来初!でした。
ダブル・ミュージックは楽器集めが大変で(半分忘れてた)、前回やった時もお借りしたブレーキドラム(自前では持っておらず、今回も元名フィルの和泉さんから大量にお借りして、成り立ってます)や、ゴング(こちらは名音大から)やら、鈴もなな江の自作だったり、サンダーシートも作り直して、、
そうそう、前回と違うのは座奏用のカラフル座布団も購入したこと(メルカリ)も。殆どの楽器が、その後のプログラムに関係ない楽器なので、演奏終了後は撤収せねばならず、、と決して「コスパの良い」曲ではないのですが、この曲の独特な雰囲気は、往年の「打楽器アンサンブル」を想起させてくれるので、今回も入れちゃいました。オケのライブラリアンは「この曲が1番良かった」と言ってたので、それだけでもやった価値ありました(笑)
オンファロ~はメンバーそれぞれ違う人達とは演奏したこともあったのですが(僕は大学の同期と、入学して間もない頃にやった気が)、くぼったでは初。皆で音出した感想「やっぱり良い曲、名曲だー」と。昔は気付かなかったことに気付いたり、面白がることが出来たりと。実はプログラムとしては最後に決めた曲だったのですが、お客様の反応もよく、入れて良かった。ゴムマレットは楽譜の指定ではありませんでしたが、バラフォンの雰囲気を出したかったのと、2つのホールがどちらも響きが良い(打楽器的にはtoo muchな時も)感触があったので、リーダーの強権発動で。。マレットを新たに買ってくれた人も。Thanks。
カホンは前回の委嘱再演。実はここだけの話、初演時より少しカットしました(作曲者了承済み)、特に短く感じることは無かったかと思います、スッキリした程度で。名古屋公演には西田君も来てくれて、久々に会話。楽譜、売れてるといいなー
そして今回の公募新曲。後藤さんの作品になった一つの要因は、「今回のプログラムの中に『馴染むか』」もあったと思います。プログラムノートにもあったようにCageも好んだリズム構造を用いたり、こちらが提示した楽器群の中から、制約を設けて使用したり。リハーサルに立ち会ってもらった中で、こちらの想像を超える発言(マレットの柔らかさ等)もあり、譜面からの情報のみで作曲者のイメージを再現することの難しさも改めて感じました(次の記事の内容にもリンクしますが)老若男女に2楽章「Motion」がウケていたようで、秋田のppp小太鼓の力量が目立ってたね。これもまた、再演されますように。
前半が5曲と言うヘヴィーな中、最後がJolivet。夏に演奏した兵士もそうだったのですが、指揮者がいても然るべき曲(拍子が変わる上に他のパートとの絡みが複雑に入り組んでいて、頭で把握しきるか、楽譜で全パート見えていないと、立ち位置を見失いやすい)なので、左脳で情報処理しながら、右脳で演奏する感じ?こういう時に、「皆で同じスコアをipadで追ってたりすると、スムーズにいく場面もあるかなー」と夢想してしまいます。あと5年もしたらそういう現実か。
富久田さん(画像は持参されてた中国版総譜!)は安定の演奏で、京都のGP時に、少しソリスティックな配置(打楽器より一歩前へ)も考えてみたのですが、やはり5人で1列の方がアンサンブルが格段にしやすいという結論になり、2公演(6年前も合わせると3公演とも)同じ配置で行いました。
後半は、お馴染みの曲達で開始。ここでようやくちょっとこちらも(お客様も?)気がやすらぐ、楽しいひと時。
ラグタイムはどちらも人気でなにより。京都公演のTripletsは速過ぎて自爆、反省・・・
初登場、BODIPA!!はリハで動画も撮ってみて、「こりゃ暗譜だ」と、メンバーにまたも強権発動。30代後半でも新曲暗譜できることを身を持って証明・・・作曲の石若もSNSで応援してくれてました、感謝。
そして今回の新しい編曲作品は「月の光」を選びました。バロックザールと宗次ホールで演奏することを考えた時に、あの豊かな残響が活かせる曲・・ということを念頭に置き。なので、リハーサルを響きが少ないリハ室で録音したものを確認して「こんなスカスカで果たして聴くに堪えるものになるかな・・」と心配してましたが、評判は上々で、ひと安心。グロッケンもこの曲の為に(この曲でしか今回使わず)しかも音域が上のDesまである楽器を、コオロギ社の前川さんに運んで頂きまして、感謝。ウィンドチャイムがねー、ちょっと本番ビビっちゃってたよねー、反省・・・そして、あの使用方法が、あまり広がると、全国の打楽器奏者から恨まれそうだなーと(^^;)
最後はマリンバ・スピリチュアル。昨年度の「レクチャー・コンサート」で演奏して以来。何度も弾く機会があっても、飽きるどころか、新たなアプローチを見つけ続けられるのが、名曲たる所以でしょうか。
アンコール・・迷ったのですが(前回は、もっとクリスマスに近かったので、あまり迷わなかった)京都のデザインのチラシ(デザイナーの岩田京さんのものです)にも触発され、本プロで「月」に関するものやったので、じゃあ「星」かなと(安易)色んな願いを込めて演奏してました・・・
京都公演は、僕の勘違い(客席、半分ということを完全に失念しており)で、結果として、満席のお客様にお越し頂き(本当に!この日曜日は関西の色んなイベントとバッティングしており、集客がままならず、色んな方に泣きつかせて頂いたことをお詫び、そして足を運んで頂いた皆さまに感謝です)
名古屋公演は、これまた沢山のお客様にいらして頂き(中学生から大学生まで、多くの学生さんにも来てもらえたことをホールのオーナーも喜んでくださっていたので、良かったです)大盛況の内に終えることが出来て、色んな苦労も吹っ飛ぶ(が後片付けは吹っ飛ばないので、大変な)演奏会となりました。
こちらも3年サイクルで回っていくのか・・?またアイディアを出して続けていきたいと思います。
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