カテゴリー「リサイタル関連」の記事

2025年12月25日 (木)

テレビ収録(クラシック倶楽部)

 リサイタルの翌日、御殿場から戻り、楽器を戻し、部屋を少し片づけ・・翌日は娘を伴ったインタビューがあり、予定では少し一緒に演奏したり出来たら良かったのですが、カメラが来るとすっかり機嫌が悪くなり、ほぼNGテイクだったような?

 他には滞ってしまっていたレッスンを終えて、週末からは子ども名曲コンサートのリハ。

新曲「くじら」のほか、動物にまつわる曲や、運動会で耳にする曲など。

588436209_1716924783085068_1200731000736 会場で皆で作ったオーシャンドラム(の音が鳴らせるように封筒にビーズを入れたもの)は、客席から大きな波の響きとなって会場を満たしていたと思います。

590384938_1716924543085092_4819638549708 写真中央が名フィルで使用していたオーシャンドラム!ティンパニは「動物の謝肉祭」で使用されていないので珍しく前半で終了。

 その後、1日のみのオケ仕事や、円光寺さん指揮のアメリカプログラムを経て、

 

Img_3790 28日は、こちらの収録でした。既にリサイタルのプログラムを決定した後に頂いたお話でしたが、そのコンセプトには賛同して頂いて収録に臨み(リサイタルと重なっていない曲も1曲はあり)、

Img_4117 タイトルはこのようになっていました(僕はノータッチ、その通りだけど、恥ずかしさもある(^^;))なので、リサイタル後も大体のセットアップをもう一度作り直し、夜な夜な練習を続けた日々でした。関連のカメラ撮影もワークショップやらリサイタルやら前述のインタビューやら。どうまとめてもらえるか期待と不安と。

 

Img_3808 収録前日に楽器をスタジオに搬入し(その後、隣の建物でオケ本番)、Img_3831 当日は朝のメイクからスタート・・

 Img_3844 音だけの(ラジオ用)収録と、映像収録と。映像の場合、様々な角度から幾つものカメラで撮るため、テストから全て3回以上は通すことに。。話には聴いてましたが、かなりの疲労感。5年前にCDを製作した際は2日間でしたが、それに勝るとも劣らない1日でした(むしろ1日の曲数としてはこちらが多いのと、音だけでない緊張感も伴っていた分、疲労感は多かった)

Img_3822 (僕よりはるかに収録慣れしている)真理ちゃんに精神的にも助けてもらいました。

Img_3819 2ショットもリサイタルで一度も撮ってなかったので良かった!Img_3839

Img_3804 撮る側と撮られる側と・・あをいさんやプロデューサーとも一緒に。

 

 なんとか、ほぼほぼ予定の時間で終えて(あとは編集にお任せ・・)帰宅。一生に一度、あるかないかの収録だったと思います。関わってくれた全ての方に感謝を。

 1回目の放送は、年明けの1月6日となります。このシリーズ、朝、早い(しかもBS)ですが、なかなか無い機会ですので、是非!!なお、関連特集を12/25(今日!)に東海エリアでのみ放送して頂く予定です。

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2025年12月23日 (火)

Recital(2025) 2nd day...

 予定通り起床して、ステマネと楽器が積んだままのハイエースへ(盗難されてなくて良かった・・)到着まで4時間半ほど見てましたが、そこまでかからずスムーズ。久しぶりに都内を走り、最後は代々木上原の坂を上がって到着。ちょっと漢方にも通じるようなお昼ご飯を食べ、穏やかに回復しつつ、現地のお手伝いスタッフ(=後輩)と合流後、いざ搬入。

Img_1307 9年ぶりのMUSICASA、ですが前回は自主ではなく主催公演に誘って頂いていたので、裏方作業は半分以下で済んでいたところが今回はイス並べからこちらでやるので、かなり新鮮な気持ちで(笑)臨みました。広いスペースながら、楽器を全部広げると上を含め座席100並べるのが精一杯というところ…しかし既に90名以上が来場予定なので、当日券を含めると減らし過ぎるわけにも行かず。ここでの演奏を想定して、全てのセットを2ヶ所で組み替えられるようにしていたものの、使用していないセットをよけておくスペースの想像が足らず、スタッフと試行錯誤、そこに以前リサイタルの音響でお世話になっていた田野倉君親子が来てくれて、スピーカー関係は任せられることに。作曲家の北爪先生もいらしてくださり(お逢いするのは実に21年ぶりかと)先生の2曲の他、音響とのバランスもアドバイス頂き感謝・・・

Img_4056 後半のGPも田野倉娘ちゃんが楽しく聴いてくれて、それを真理ちゃんが動画に撮ってくれました(笑)表方のスタッフも到着してくれて(昨日入れ忘れた紙も印刷してきて頂き)挟み込みも無事終わり。外が小雨が降ってきたこともあり、少し早めに開場。楽屋(地下)と外との出入口は一か所しかない為、知り合いに会いまくる羽目に(^^;)2日目開始。

 やはりお客さんとの距離の近さや、空間の容量が前日とは大分違う為、気は張りましたが、思い悩んでも仕方ないので、開き直ってた感があったかなーしかし逆(先に東京→名古屋)でなくて良かったと思いました。一度作った容量を広げるより、少し削ぐ方がまだ安心。

 今日の方がMCは多く、長め。そして話す場所を転換の邪魔にならない辺りを探しつつ(笑)休憩中に楽屋に戻って、後半のセッティングしようと上がってくると

「くぼたー、きたよ!」

と同僚ではないスキンヘッドの男性が(笑)「元」指揮者の井上道義氏はある縁(業界関係者は知っているかもしれない)でココでの演奏にはたまに顔を出すのですが、今日は特別な日(開館30周年記念日)ということもあり、2階で有賀先生の傍で聴いてくださっていたようで。

後半、曲が始まって、ハーモニカを吹いていると、上の方から合いの手の口笛が。

アノ人(スキンヘッド)に違いない・・・と思いながら演奏している様子をこっそり挙げておきます。終わってすぐの掛け声もソノ人です(笑)

 

Img_1436 色んな人にインパクトを与えたこの曲も終わり、UTAも今日は今日でこの空間で演奏(9年前も同期の力を借りて演奏)出来たことに感謝。

Img_1515 昨日より飛躍的に上手くいく・・こともない。当たり前ですな。。

 

Img_1523 昨夜とは違うアンコール曲を。エピソードでも話しましたが、MUSICASAでは2台ピアノとピアソラを演奏させてもらったり、飛鷹さんという指揮のもとで室内楽版の「大地の歌」を演奏したことも(その時は車を持ってなくて、小田急線でドラを担いで持ってきた記憶が。若かった)

 

本番を終えてロビーに出ると、88歳の先生からしっかり箴言(と缶ビール)を頂き、他にもいらしてくださった方々から口々に有難いお言葉を頂戴し・・一番ビックリしたのは、小豆島に小学生時代に住んでいた頃の父親の同僚のご夫妻がいらしてくださっていたこと(年甲斐もなく泣きそうになった)アフリカに住んでいた事のある方からの「(サイド・バイ・サイド)でアフリカを思い出した」と言って頂いたのは嬉しい限り。

オーナーが見守ってくださる中、頑張って撤収して、今日も22時過ぎに完了。

Img_3741 最後までありがとう!その日のうちに御殿場まで向かって、就寝・・・

寝るまではアドレナリンが出ていて「このペースなら(3日目の)明日も出来るかなあ、ハッハッハ」と言っていた翌日起きた瞬間「あ、今日はもう無理だ・・」と悟る程には疲労が蓄積されてました。。

 

しかし、今回は全てが終わった訳ではなく・・続きがあります。

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2025年12月18日 (木)

Recital (2025) 1st day..

夜が直前のバタバタで寝不足だったものの、まずは普通に起きて、ハイエースを借りにレンタカー屋さんへ。前日のうちに楽器をステマネと楽器庫に集めてはいたものの、電子音響用のスピーカーを別場所から拝借して、戻ると、ステマネとスタッフが到着してくれていて、そこから楽器搬出へ。慣れた2人と上手く入れていたつもりが、途中で大きな太鼓を入れていないことに気付き、入れ直しをしたものの、それでも1時間かからずで終了。少し休憩してから、会場へ。

 もう1人のスタッフと現地集合する辺りで、テレビカメラも回る中(こちらで取り上げられるかも)ホールに搬入、楽器組み立て。

Img_1231 セットアップは例年よりシンプル(理由は翌日)なので、大きなトラブルはなく(スピーカーのコード関係ではトラブルありだったが、ホールスタッフの配慮でなんとか切り抜ける、、)

Img_1232 一応、予定の時間でGPを終え(これまでより大分時間に余裕があった)表のスタッフも到着してくれて、開場、開演!

記録用ビデオからの抜き取りで画像が粗くごめんなさい

 

Img_3743 今回も、予想を大きく上回るお客さんの数が客席に・・・有難い限りなんですが、皆さま僕を安心させてくれる為にもう少し早く購入して頂けると嬉しいです(前日の購入が20枚弱あったり、ヒヤヒヤします)

 

Photo_20251218155601 1曲目「サイド・バイ・サイド」本番で演奏するのは、2018年のこの時以来・・か。

_1 2曲目は「風のかたち」両手に弓や、_2 両手で違うヴィブラフォン(流石にペダルは両足でそれぞれのヴィブラフォンに置いておらず、片足は左のヴィブラフォン、もう片方は、iPadの譜めくりペダル用に使っていました)捻りも含めて全身使用する曲。

_3 3曲目の間に少し話し、ヴィブラフォンのセッティングを変えてもらって、

_4 3曲目「空間透明度Ⅰ」こちらも最後のみ両手で弓を。自分に聴こえている音と、客席で聴こえる感じがかなり(いい意味で)違っていたようで、若い人やジョエルに好評でした。

_5 終わって伊藤さんを紹介していたつもりが、MCで全然触れておらず、作曲者だと分かっていない方がいらっしゃったようで、失礼しました・・それ以外にも作曲者関連では重大なポカが※。

_7 前半最後のセットは1曲目に幾つか足しただけの(足さなくても演奏可能)「ケース・バイ・ケース」こちらも良かったと言ってくれる若者がいて、安堵。前半と後半の終わり、共通点に気付かれた方はどれくらい、いてくださったか。。

 

_24 後半「花街ギミック」は客席スタート、しっかり皆が振り向いてくれています(笑)_9_20251218160601 自分の中では大分慣れてきたセッティングですが、初めて見る人にはインパクト大

_11 席に着くタイミングで照明が絞られて素晴らしい

チェロを迎える前に少し話して、

_13 6曲目「ときめき☆は~とすろっと」(←腰になかなかの疲労が蓄積する姿勢)と

_14 今回の委嘱曲「UTA XIII for marimba and violoncello」を。GPで、あをいさんに聴いていただいた効果があった本番だと感じました。

_17終演後も完全に写真を撮り忘れていた2人・・

最後の曲の前にもセッティングを変えてもらって、

_19 (一番多い譜面台と共に)最後の「Conundrum for 9 Tom-toms」へ。

後から聞いた話だと、名古屋音大の打楽器専攻生は山口先生から直筆の(出版譜でない)楽譜を持っている人がいるらしく、恐らく、その楽譜と出版譜は若干の違いが(すみれ先生のCDの演奏は出版譜と異なっている箇所がある為)今度、是非確認させてほしい・・

_21 それはさておき、演奏はちょっと、、さらいこみが足りなかったことは否めない実感でしたが、なんとか終了。前半との共通点は、「どちらもスーパーボールの響きで終わる」でした(正解者にはCDをプレゼントします?)

 

_22 アンコールとして、今後、演奏が待っているUTA Xの2楽章を、堀江氏や眞理子先生へ万感の思いを込めて。

 

_23 ありがとうございました。

終演後、お見送りで学生たちと話しているうちに、とんでもないことが発覚。。

※実はデザイナーに頼んで、今回は作曲者のプロフィールを別紙に刷り、当日のプログラムに挟んで配布予定が、その別紙を僕が印刷し忘れていたことに気付き、真っ青・・・翌日の東京公演ではなんとかする手筈をとると共に、スピーカー用のケーブルも購入手配へ。

 

楽屋を片付けて搬出口に向かうと、意外と片付け切れておらず、閉館時間までにとりあえず建物外に全てを出し、なんとか22時過ぎに撤収完了・・残ってくれた皆さんに御礼を伝え、ハイエースでステマネと出発し、夕食をとり、翌日の打ち合わせをして帰宅、また明日の準備をし直して、2nd dayに続く・・

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2025年10月13日 (月)

2025リサイタル私的プログラムノート(随時追記あり)

Side by SideとCase by Case

現在では「サイド・バイ・サイド」という曲を、もはや知らない打楽器関係者は日本にいないのではないか、という程の知名度のある打楽器独奏作品だが、
当初はオーケストラと打楽器独奏の為の作品(いわゆる協奏曲の一種)で、それをある方が「このソロパートを独奏として演奏したい」と北爪先生に相談、楽譜が出版された事から、知名度が広がり、今では海外の方も演奏される曲となっている。北爪先生は長年、愛知県立芸術大学で後進の指導をなされており、現在は名誉教授でいらっしゃる。
僕はソロの曲として大学2年の頃から演奏していたが、大学3年終わりのコンチェルトオーディションを兼ねた試験で、オーケストラ(芸大フィル)と共演できる機会をもらえた際、どの曲にしようと思っていたら突然、有賀先生(=その年で退官)から、
「窪田はサイド・バイ・サイドが合うと思うので、そうなさい」と発言され、あれよあれよといううちに決まって(普通は2組×30分程度までの演奏時間がもらえるところ、3組で1時間枠だったこともあって)大学内の新奏楽堂で演奏することになった思い出の曲。
題名の通り、オーケストラと打楽器独奏をホールの中で「Side by Side」に配置し(打楽器独奏は通路に櫓を組んで頂き、その上で演奏。前で聴いている親子は、まさか自分達の後ろから太鼓のけたたましい音がするとは知らず、耳を塞いでいる場面も)指揮の佐藤功太郎先生の合図を数十m先に見ながら演奏したのは、もはや21年前である。
G3g_seta0ai2rik 当日は、作曲者の北爪先生、協奏曲版の初演をされた高田みどり先生もいらしてくださった。その後も翌年の管打楽器コンクールでも演奏したり、名古屋でも打楽器フェスティバルのゲスト出演で一度演奏したりと、なにかと取り上げている曲ではあるが、
 今回の拘りとして、色んな国の太鼓を用意した。ボンゴとコンガの他、あとは中国製の太鼓(以前、中国人の教え子がお土産にくれた)と、アフリカ産の大きい太鼓を使用する。足で演奏するフットドラムの皮を含め、動物の本皮を使用。
G3jkda9beaajj4f その兄弟作品として、2017年に菅原淳先生のリサイタルの為に作曲されたのが「ケース・バイ・ケース」である。楽器の編成はサイド・バイ・サイドと兼ねることも可能だが、木質の楽器に変更しても良いとのことなので、幾つか違う要素も加える予定である。

 

風のかたち
 作曲者の新実先生は名古屋市のご出身。僕はこの曲の楽譜を、数年前のパーカッションフェスティバルin名古屋のブースで発見して以来、いつか演奏の機会があればと、ずっと気にかけていた。が、楽器調達に少々難があった。
G3bjccfxoaa67il 「2台のヴィブラフォン(可能であればピッチの異なるもの)」と「きん(おりん)」である。
 G3bjccmxeaiptfn G3bjcczx0aahxta そんな中、教え子の1人がインターネットのオークションで古いヴィブラフォンを落札したことを知り、尋ねてみると、探していた440Hz(現行の楽器は基本的に442Hzに調律してある)の音板を見つけることができ、一つハードルが下がった。もう一つの「きん」は、これまで他の曲で使用したものを所有していたが、ことごとくピッチが異なり、その多くを新たに購入することになった。海外では西洋音楽の為に音程が指定されたものが製作、販売されているそうだが、日本では聞いたことがない。
G3bkjebwwaadouoこれまでも曲に合わせて仏具屋さんを回った事も数多く…今回も例に漏れず、まずは名古屋の仏具屋通りに通って、少しずつ買い揃えていったものの(珍しがって頂き、サービスも色々して頂き…感謝)
 どうしても1音、納得がいかず、もやもやしながら、他の用件で広島に向かった際、「仏だん通り」に向かい、現在では3軒しかない仏具屋を回った3軒目、遂に出会ってしまったF♯。
 名古屋よりは大分値段が高かったものの、もう探し回っている時間の余裕もないので、購入。翌日のオーケストラでのリハーサルでメンバーにも少し自慢をして…
それ以外にもコントラバスの弓で擦る方法など、2台のヴィブラフォンとキンが織り成す「響き」を感じて頂ければ、苦労も報われると信じている。

 

空間透明度Ⅰ
 作曲者の伊藤美由紀さん(愛知県在住)が、主宰されている「ニンフェアール」公演に、過去、数度参加させて頂いている。そこで演奏した作品や体験は、名古屋を中心に演奏活動しているからこその出来事であり、僕が自主開催しているこのシリーズや、所属しているオーケストラ活動とはまた少し違った視点から音楽を捉える貴重な機会となっている。
 今回演奏する作品は、(前述のニンフェアール公演にて)初演が加藤訓子さんによって行われた。その際にはヴィブラフォンの音域が拡張されていたものを、今回は通常の3オクターブに改訂してもらった版の改訂初演となる。
「風のかたち」ではキンという日本の楽器に対して、こちらはクロテイルという予め調律された金属がヴィブラフォンと共に鳴る他、電子音響(今回の操作は伊藤さん自身が行ってくださる)との響きは、前の曲との対比という観点で聴くのも一興かと察する。

 

花街ギミック
 小出稚子さんは、同年代の作曲家で、早くから一方的に知っていた。そんな彼女が第4代名フィルの「コンポーザー・イン・レジデンス」に就任し、名フィルの為に最初に作曲した曲は、タイトルが「Güiro Güiro (ギロ ギロ)」という「色んなギロ」を使う曲であった。
F6nkjsdbuaafjlk 自作の竹で出来たギロを演奏しながら登場し、ヴィブラフォンの周りにカエルのギロを一杯置き…彼女はギロという楽器が好き、ということは今回のセットアップでもお分かり頂けると思う。
G4uuxzla4aaffxv そんな出会いから数ヶ月、次に彼女の曲を名フィルで演奏する際に、開演前のロビーコンサートで「花街ギミック」を演奏するにあたって、彼女自身から曲の製作秘話を伺った。曲の委嘱者の吉原すみれさんからのリクエストは「(再演もしやすい)セットアップがコンパクトな作品」というものだったそう。そこから、彼女は「セットがコンパクト」→「畳一畳分」→「畳といえば和、和と言えば…京都」「京都、、芸妓、、お座敷遊び」というインスピレーションから産まれた曲。その中心の楽器が途中から登場するアサラト(別名パチカとも)であり、これを習いに、すみれさんとその道のプロの方のところまで向かったというのだから凄い。既に人気曲となり、数々の再演がなされている曲である。
ときめき☆は~とすろっと
 先ほどから話題に出している名フィルの「コンポーザー・イン・レジデンス」という制度は2014年から始まった。初代には当時から国際的に活躍していた藤倉大 氏が就任し、3年毎に交代し、来年は5代目をお迎えする。その藤倉氏が、梅本佑利氏の事は高校生の頃から注目していたことで、世間も(僕も)知っていた。その後、愛知県立芸術大学に進学してくれたことで、こちらとの接点が生まれる可能性を探っていた際、宗次ホールで行われた演奏会で、この曲を聴くこととなった。
 初演はマリンビストの小森邦彦さん、ヴィオリストの百武由紀さんだったが、ヴィオラとチェロは丁度1オクターブの差になることから「マリンバとチェロで改訂初演させて頂くことは出来ないか」を梅本氏に問い合わせたところ、快諾頂けた為、今回の演奏となる。
 まるでスロットマシンが回っているようなサウンドから、あるきっかけで回転がゆるやかになり、絵柄が揃うのか、外れなのか、はたまたフィーバーするのか…予定調和ではない部分が散りばめられた、2人のアンサンブルが聴きどころかと思う。

 

UTA(utə́) XIII for marimba and violoncello

 山川あをいさん(名古屋市在住)とは、まさに僕が愛知を拠点にしたことによって、色々なことが動き出した、そんなご縁がある方だ。自主リサイタルで、取り上げていない回は前回の「ティンパニのみを使った曲目」のみで、それ以外では毎回どれかの番号を(時には2曲も)取り上げさせて頂いている。

CD収録の為の作品を書いて頂いたのが2020年、ヴィブラフォンとマリンバのデュオを初演したのが2022年。今回はこれまで(箏、クラリネット、オーボエ)と違う楽器で何かデュオ作品をお願いしたいと思い、最初に思い浮かんだのがチェロだった。

あをいさんのご自宅にはマリンバがあり、専門奏者ではないが、楽器の響きのことを熟考して、選び抜いた音を書かれている楽譜から、チェロと合わせるとどんなサウンドになるのかを想像しながら練習する日々は、日常の業務をこなしながらリサイタルに向けて、粛々と準備をこなす中で、一種やすらぎの時間であった。本日が本邦初演となる。

 

Conundrum for 9 tom-toms
 この曲を作曲されたの山口恭範先生は、現在では僕も指導に向かっている名古屋音楽大学に、長年、打楽器の客員教授として勤務なさっていた。僕が講師として大学に向かうことになり、先生の授業を空き時間に聴講し、作曲家の武満徹氏の発言や、楽譜の解読の仕方などを学生と共に学べたことは大きな財産となっている。そんな恭範先生が、最初は学生達へのマルチパーカッションの練習曲として作曲された後、改訂出版されたのが、こちらの作品である。9台のトムトムを音程感の出るようにチューニングし、通常のバチで演奏する他、打ちつけた音や、スーパーボールで擦った音などが登場する。今回の表の皮(プラスティックヘッド)は株式会社アサプラが協賛くださったPE-250CWDシリーズで統一されている。
4本のマレットでポリフォニーを形成する箇所が多く見られ、本日1曲目のSide by Sideでの足と手を使用したポリリズムに共通点を見出すことも出来る。

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2022年12月31日 (土)

その2!リサイタル(名古屋&大阪公演)から

復活の終わった次の日、ジョエルに合わせに来てもらい、楽器の準備をして、終了。

Thumbnail_image1 今回は当日朝に搬出。名古屋(と大阪)は運搬、ステマネ共に名フィルの同僚(と、いつも裏を手伝ってくれる仲間達)にお願いしており、大分楽をさせてもらいました・・・本番楽器を搬出後、サブ楽器にて、ピアニストと合わせをしてから、ホールへ。2台分のピアノの調律をして頂き、東京公演での反省を活かしたGP、本番。

 

Thumbnail_img_3509 今回もありがたいことに、名古屋公演は、予想を上回るお客様の多さに驚愕!し過ぎて、最初のお辞儀で、頭を椅子に直撃!!「痛ッ」と声が出そうになって、手で押さえたくなるのを必死に堪えながら、準備へ・・

 GPでの仲間からのアドバイスを参考に、少し東京公演とはマレットなどの選択は変更し・・・後から振り返れば、名古屋公演は全てがスムーズに進んだ感がありました。

 休憩中の場面転換も、スムーズに(裏が東京文化より余裕があったことは大きい)

 後半頭のブリテンも、ようやく本番にどうすればマシになるかを体得して、少しですが余裕をもって音替えできたかと。。

 バルトークも、午前リハ→GP→本番とのペース配分が皆さん流石で、最後にベストを持ってこれたかと思いました。

 アンコールも楽しく、終了!

 

 東京文化でも、多少は感じましたが、ここ、電気文化会館では2013年から3年毎に今回で通算4度目の自主リサイタル。毎回、足を運んでくださるお客様のお陰で成り立っていることを大変ありがたく感じました。当日の模様を、盟友、堀江氏が彼の言葉でまとめてくれているので、(恥ずかしさはありますが)リンクを貼っておきます。

Thumbnail_img_3163 終演後には、今回のスポンサーである葵鐘会さんが主催して下さった打ち上げへ。初めて食べるような極上中華に(特に漢方スープは絶品でした)、翌朝への活力をもらって、解散。

 

 翌朝は僕は楽器と一緒に、共演者は車で現地へ。音を出すのは初めてのザ・フェニックスホール。着いて早々、搬入のトラブルがありましたが(打楽器奏者の宿命)なんとか解決して頂き、

Thumbnail_img_3168 裏方2人とお好み焼き(と焼きそばとタコ焼き)をかっくらってから、GP開始。

Thumbnail_image1-2 昨夜の余韻が、そんなに無いかと思いきや、多少身体に感じていたので、体力を温存気味に。関西の打楽器大御所に楽屋御見舞を頂戴してから、いざ本番。

多少の緊張感を持ちつつも、やはり前半は体感としては20分ほどで終えて(聴いているは50分弱)後半へ。

Thumbnail_img_3176 野田さんのピアノが1楽章で弦が切れるハプニングもありましたが、もうこのアンサンブルで何度も演奏してきた強み(野田さんとは3度目、ジョエルとは5度目?いふけんとは、、何回目だろう)があり、問題なく終了。この演奏会のみ、ホールとの共催。ホールの皆様のお力添えあり、盛況のうちに終えることが出来て、非常に嬉しく思います。ホールの壁を開けて、夜景の元でアンコール。

Thumbnail_img_3187 3公演、無事に演奏を終えたピアニスト2人と、ジョエル(そして竹島さん)に感謝!!

ビルの一角がホールの為、なんとビルの入り口での面会とサイン会という定例の催しだそうで、そこで初めてお会いする方や、わざわざ北海道から来てくれた打楽器奏者も・・そして大学での副科ピアノの先生がいらしてくださり(お会いするのは20歳の時以来なので約20年ぶり)とても嬉しいお言葉をくださりました。そんな先生もBartokがレパートリーだとしって驚愕、3月に滋賀で演奏会されるとのことです(伺う予定でいます♪)

 

もう一つ、とても嬉しかったことは、

Thumbnail_img_2513 中学時代(というか恐らく全員東田辺小学校出身)の同級生が、何人か声をかけてリサイタルに来てくれたこと!!中学卒業以来、顔を合わしてなかった友人も含め、こんなにも。よくきく「一体、どんな格好していったらええねん?」から始まり、、40歳になる大阪のオッサン達(本人達はそう思ってませんが、周りからみたら・・・)が、集まってくれて、(その日に帰らねばならなかった為、打ち上げに顔を出せたのは、ほんのひと時でしたが)最高の時間でした。また次は25年以内に会えたらいいなあ()

Thumbnail_img_3201 名古屋に到着が2時。落ち着いたら3時・・・という、強行スケジュールでしたが、無事に大阪公演まで3公演完遂することが出来て、関係各所に感謝(そして翌日からの業務も、ジョエルとお揃いチェック柄で励みましたとさ・・)

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2022年11月14日 (月)

無事に3公演終了♪その1

東京1014日、名古屋は117日、そして大阪が118日。

東京の本番の週は、名フィル文化庁公演とブッキング。月曜夜までに、大多数の楽器(ティンパニは10台・・+バルトークで使う楽器等)を準備したのち、移動→舞鶴→京都に向かってから、帰ってきた翌朝(リサイタル前日)に2tロング車に積み込んだ後、昼過ぎに都内へ。

今回、一番痛感したことは、「街には、トラック(2tロング以上)を留め置きできる場所が非常に少ない」ということ・・・トラック付きで泊まれるホテルは本当に数がしれていて、しかも激高。。運搬のプロ業者や、業界の人に色々情報を得て、最善策をなんとか見つけられました。人に助けられてばかり。

Fe3rnnjaeaeshsc あとネックとなったのは2台ピアノと打楽器を「練習できるスペース」名古屋の場合は、オケの練習場に可能な場所があり(それも非常に幸運なことですが)助かってましたが、都内でそこを見つけることが一苦労・・・ここまで書いておいてなんですが、ちょっと他の人にはお勧めできない裏技的なところで今回はさせて頂いたので、具体的には控えます(興味のある方は僕か、参加された3名の方に聞いてみてください、かなり過酷な環境ではあったので)でも、あの環境なくして、今回の演奏会はなく、非常に助かりました。。

既に9月には合わせはしていたものの、本番日の前に、打楽器は当日使う楽器で竹島さんと合わせておきたかったので、前日から移動して正解でした。当日は朝からもう一度積み込み直し、いざ、東京文化会館へ。ピアノの調律が2台分の時間(と経費)が必要なので、その為に、午前中からホールは借りていて(勿論それにも経費がかかる)・・諭吉には本当に羽が見えた瞬間。13時前から少しずつ楽器を舞台に上げていると、大ホールでバレエ公演している人や、リハ室で「不滅」のRhをしていた久一さんなどと遭遇。

202210143 GPはほぼ時間通り始めたつもりですが、今回の委嘱曲はスピーカーを使う為、会場での音響確認に時間を使い(気付けばKennyも静かに見守ってくれていました(^^;))

202210144 ピアニストお2人+オケのリハを終えた竹島さんも合流してくれて、後半のGPへ。

2022101412 皆さん百戦錬磨ですが、昨日のリハ会場との質感の違いに順応するために、2度、音を出すと「さっきと聴こえ方が大分違うねー」などやっていると、気付けばもうすぐ開場時刻・・・なんとか18時半までに1部のセッティングに戻してもらい、開場、開演。

20221014103 今回、自主公演としては初めて外部業者さんに録画、写真撮影を依頼しました。流石、プロ。大変、カッコよく写真、動画を収録してくださいました。感謝。

 集客はどうなることかと思っていましたが、様々な方のご尽力あり(特に地元関係、先輩関係)満席!とは、お世辞にも言えませんが、沢山のお客様にご来場いただき、舞台上からは感激していました。

 

2022101453 Carterは古典とされていながら、Ⅷ以外は、あまり取り上げられない印象(なんとⅠは芸大の入試課題にいつの間にかなっていてビックリ) 僕が人生で初めてⅧ.Marchの動画を拝見した、萱谷先輩もいらしてくださっていて、やや緊張気味?

2022101484 Beckでアヒルのようになっている場面。もはや曲を若い世代は知らないのでは、というくらい、演奏されませんが、面白いところが多数思うと思うんだけど、どうだったかなあ・・2022101495

20221014100 Foldsで、iphoneから音源出すところ(当然機内モードでした)世界初演、本来は作曲家に来てほしい状況でしたが、海の向こう。動画送ったら喜んではくれていました。彼は今、自作CDの制作に忙しいそうです。

20221014121 Doxleinは足がもげそうになり、腕が絡まりそうになりながら終了。。恐らくの日本初演。何人かに印象に残ったとの感想を頂けて、ホッと。そして作曲者のブノア・カンブルラン氏は指揮者シルヴァンさんの「兄」でなく「弟」でした、ここに訂正致します・・・お兄さんは丁度来日して、読響を何度も振ってらっしゃいましたね。19年の12月、名フィルにいらして頂いた時の「ペトルーシュカ」でオケ中ピアノを担当してくださったのが、野田さんです。

 

20221014147 後半のBritten。これが予想以上に評判が良く、、無理して手締めティンパニを使用した甲斐がありました。本番中は音程悪すぎて僕自身がヒックリ返りそうになってましたが・・20221014148

 

20221014161 そしてBartokGPまでリンガーの調子と睨めっこしてましたが、本番は、まあまあ仲良く?

20221014163竹島さんとジョエルとやる時に、それぞれ少しずつ「約束」が違ったこともあるのですが、事故はなく、それぞれにワガママをお伝えし、期待に応えて頂きました・・感謝。


20221014198Bartokのアイディアを本番中も満喫して、終えることが出来ました。
僕の挨拶中に、後ろは少しセッティングを変え・・20221014212

20221014217(僕が)楽しいアンコールの時間、こんな時じゃなかったら、皆に叫んでほしかったなあ。。この動画は「お友達限定」で某SNSのページに挙げるかもしれません。

20221014236 本当は5台でやるつもりだった白鳥、GPでそのスペースがとれないことに気付き・・どうやら4台でなんとかなることに気付き(笑) 竹島さんには「ウケ狙いなのか、真面目にやってるのか、どっち?」と突っ込んで頂きましたが。まあ、どちらとも言えるかな。。

20221014253 なんとかやりきって、舞台裏の時計をみたら20:55!ほぼほぼ予定通り。9年前より成長できたことといえば、「やりたいことを全部詰め込んでも2時間で収める」色んな方面への配慮でしょうか(^^;)年とればまた逆に進んでいくかもしれませんが()

Img_2444 それでも終演後はバタバタしてしまい(客席のカバーまで全てこちらで外さねばならず、お手伝いの後輩にも大変苦労をかけながら)片付けの為、早くに私服に着替えたら共演者との写真も撮れずにこんな具合。

翌日の本番の方もいらっしゃり、打ち上げもないまま、22時過ぎに上野を出て、(海老名SAでラーメンを啜った後)いざ足柄SAへ・・・トラックと共に宿泊できるホテルがあると聞いて、向かったはいいけど、予約が出来ることをしらず、、現地で問い合わせると、「ラスト1室」の禁煙室をなんとかget、助かった!!翌朝、新東名高速道路のお陰で渋滞を回避して、なんとか名古屋に無事に着いたのでした。次回に続く・・・

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2022年9月19日 (月)

3年前、9年前

「忙しい」という言葉は、出来るだけ使用したくないメンタルは持ちつつも、それを使わないとすれば、「日常に追われている」というような表現になってしまう程に、目前の仕事と、少し先の予定と、その少しだけ後の打ち合わせ等等・・

そんな日々を過ごしていると、9月の定期前にblog更新も出来ずに反省・・久々登場の原田氏と共に、

Fcbxqhwauaecd6r 前半はAdams(写真にAdamsのピッコロティンパニを入れなかったことを後悔)の打楽器活躍曲2曲と後半はDvorakの交響曲8番というエキサイティングな2日間でした。ソリストのカルテットの急遽メンバー交代で出演してくださった日本人奏者のヴィオラの方、なんとリハ前日の21時頃にお願いできたという(それであの驚異の演奏、後もカルテット単独の公演も全てまわられたとか)信じられない奇跡があっての曲目変更無しの本番でした。世界は広い・・・原田氏は次はクリスマススペシャルに来ます、こちらも楽しみに。

 そうそう、その前に8月末にはコバケンスペシャルもあったのでした、こちらもティンパニで久々の皇帝とブラームス1番。ソリストとマエストロはいい意味でお変わりなく(客席は久々の超満員)だったのですが、名フィル初登場だったゲストコンマスの西村尚也が、一部の楽員(全員とは話してないので、分からないだけで、全員かも?)とマエストロに好評で、「一度名フィルに・・」とプッシュしてた身としては、安堵を越えて鼻高々でした。昨年兵士を一緒にやって以来の共演、オケで一緒に弾いたのは2004年以来?また来年の向こうのシーズン・オフ(=夏休み)にお待ちしてます。9月頭の中津川公演も、初共演のヴァイオリンの中野さんが素晴らしく、卓越したソリスト達に、刺激を受けられる日々に感謝。

Thumbnail_img_2711 ソリストといえば、明日本番(予定、台風が超心配ですが)のガラシャ、1月以来の再演となります。田中彩子氏のオリジナル舞台、今回が能との共演はとりあえず最後ということで、名古屋での能楽堂、京都はガラシャゆかりの天橋立でなんと屋外公演とのことで、なんとか無事に終えられるようにこれこそ天に祈るしかありません。

Thumbnail_img_2691 東京に出向いたので、自分のリサイタルの合わせも良いタイミングで出来て、ホールとも打ち合わせ。色々な人の助けを借りながら、なんとか1ヶ月後に迎えられますよう・・・

Thumbnail_img_2675 この舞台(マレットって、定規代わりにもなって便利ですね?)で演奏するのは9年ぶり、ノスタルジーに浸かりたい欲望があるわけではないつもりでも?Thumbnail_img_2680 ロビー周りでの打ち合わせなどしながら、「前はこうだったなあ」とふと思い出すことも。

Thumbnail_img_2715 東京滞在最終日にN響の公演も丁度あり伺って帰ったのですが、そこで演奏してた曲目も、「昔、あのパートを(同じ舞台で)演奏しながらめっちゃ緊張してたなあ」とか、オペラで大分まで行ったなあ、とか気付けば振り返る日々・・疲れがピークなのか()、とにかく東京滞在中は朝から晩まで予定をこなし(合間に練習もして、毎日悪夢を見るクタクタ具合)、しかし、それも3年前に経験済みで、あの時も辛かったことを考えれば、今回は楽器の種類も少なければ、曲目も少ないので、負担は少し少ないか・・しかし共演楽器と、会場数の分、金銭的な負担が増え、それに伴うPRに使う労力も倍増しているので、大変なのは変わらず。協力して下さる人がいるので、頑張れるんですがね。

 

今日も、豊橋で(ほぼ)毎年恒例のセミナーを昼から夜まで(7時間!)熱心な方々に来てもらえて(そしてチケットも販売でき)感謝。予想外の応援も受け()活力は頂きました。帰宅したら、作曲家の野田先生の訃報…エクローグは、修士の修了演奏を含め、大事な場面で何度も演奏させて頂きました。

9年前、職場では首席になりたてのタイミングで、色んなストレス=お尻に持病を抱えつつ、なんとか乗り切ったあの時から、

3年前、まだ「コロナ」という響きが世に蔓延してなかった「あの時代(もう、時代が違うくらいの感覚)」から、の今回。

 

あと1ヶ月、しっかりやります。

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2022年7月14日 (木)

3ヶ月後から3年ぶり3ヶ所で

Img_2531  Img_2461

リサイタルを行います。まずは東京公演が10月14日!

東京文化会館小ホールでの演奏は9年ぶり。緊張するなあ(集客も・・・)

名古屋は11月7日。もはやお馴染みの電気文化会館(そういう意味では安心感が)

Img_2532 そして大阪公演はその翌日。こちらはホールの共催企画に採用して頂けた為!完全な自主ではないので、チラシは別です(が、内容は一緒です)

 これまでは、打楽器ならではの、色々な楽器や音響を用いてのプログラムにしてきましたが、今回は楽器を特化してプログラミングしました。その楽器とは「ティンパニ」(ちなみに一番世界的に馴染みのある呼び名のTimpaniは本来イタリア語で、英語では釜太鼓というそのままのKettledrums、フランス語ではTimbales、ドイツ語ではPauken、中国語では定音鼓・・)

曲順とチラシのデザインに相関性は有りません。取り上げる最も古い曲(しかもイニシャルがB.B)が一番上にきていて、最新の曲(こちらはC.C)が下に来ているのは個人的に気に入ってます。某オペラシティのシリーズと副題が似ているのは、たまたまですよ、たまたま・・

演奏会の最初にはアメリカの作曲家E.カーターの「4台のティンパニの為の8つの小品」より数曲を演奏します。当時アメリカで活躍していたティンパニスト達に献呈されているこの曲は、9年前のリサイタルでも取り上げましたが、現代のティンパニでソロを語る上では外せない曲だと思い、その時とは違う曲も入れながら演奏予定。

次はフランスのリヨンで活躍したティンパニスト、B.カンブルラン氏(指揮者のカンブルラン氏の兄)の作曲した「DOXLAIN」を。この曲は個人的にはいわくつきの曲ですが、恐らく日本初演になるかと(そういえば今年開催だったオンラインティンパニコンクール、もうすぐ本選の結果が出ますね)リヨン、また行きたい・・・

3曲目に取り上げるのは、アメリカの打楽器界の大御所、J.ベック氏が、今ではドラム界の生ける伝説と化しているS.ガッド氏の為に作曲した「SONATA for TIMPANI」です。ちゃんと「ソナタ」なので3楽章になっています。最近の若者も演奏するのだろうか。。

前半の最後に、今回の為の委嘱新作を。今まで日本人作曲家に無伴奏ティンパニの為の曲を2曲委嘱してきましたが(酒井作品は全音出版社から絶賛発売中です。優人さんの作品はショット社に問い合わせれば出てくるかもしれません)

今回のコンセプトを決めてから、取り上げるべき&取り上げてみたい曲を並べていった結果、(後半を含めて)作曲者のイニシャルが「B」と「C」に偏っていることに気付き、そして委嘱曲をお願いできる作曲家といえば・・・

彼しか思いつきませんでした「Casey Cangelosi」彼の曲は第2回のリサイタルから幾度となく取り上げており、指導している学生も含めると、彼の曲を演奏していない年は無いほど。直接会ったことはないですが、今回のコンセプトを伝えて打診した(君しか考えられないんだ!!と)ところ、快諾してもらえて一安心。音源を駆使した、作品になる予定です。早く、楽譜が来るといいなあ・・

 

 後半はピアノとのアンサンブルをお届けします。

Thumbnail_img_2454 まずはあのB.ブリテンが、自身の曲の打楽器について多くの助言を求めていたイギリスの打楽器奏者James(愛称はJimmy).ブレイド氏の為に作曲された「Concert Piece for Jimmy」を。

Thumbnail_img_2455 2台しか使用しないので、手締めティンパニを使用しようかと思っています。

後半のメインは今年一番演奏回数の多い曲、B.バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」です。共演してくださるメンバーは場所によって変わりますが、ピアノの2人は変わらず、野田さんと居福です。打楽器はバルトークのソナタで既に一度共演させて頂いた竹島さんと(しかもその時も東京文化で、、あの時のリベンジとなるか)東京で、名古屋と大阪は、今年既に共演を2度したジョエルと。アンコールも含めて?皆さんとのアンサンブルが今からとてもとても楽しみです。

Image-1 Image-2_20220714011501 Image-3_20220714011501 Image4 これまでのリサイタルの中では一番、曲数としては少なく、楽器の「数」も少ない。けれどティンパニは大量に持っていくので、結局2tトラックは出動しないといけない模様。それに加えてなんといってもBartókでは2台のピアノを使いますので、それにかかってくる経費は、かなりのものになります。共演者も予算も過去最大・・・助成や協賛をしてくださる所もあり、それも非常に心強い(特に大阪公演はザ・フェニックスホールに助けて頂いております)ですが、なにより沢山の方にお越し頂ければ、それが色々な力になります。ご興味のある方の多くのご来場を心よりお待ちしております!!

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2021年3月 3日 (水)

あれから1年

なかなか時間に追われてしまい(アウトプットしている時間を取りにくい程度にインプットしないといけないものが多く)、気付けば3月に入ってしまう始末・・・ちょっと詰め込み過ぎていました。1月末の宣伝で、終了ブログも書いていないまま、2月末のも終わってしまったという!

 

えーまず1月末は、8割強のお客様にお越し頂き、終えることができました。アシスタント(まだ高校1年生)の手を借り、1曲ごとにマリンバを入れ替えるという暴挙に付き合って頂いたおかげで、「それぞれのマリンバの音色の違いがよく分かった」という感想をもらえて一安心。

Mar 全部並べるとなかなか壮観な写真(笑)久しぶりに向き合った名曲たち&文句を言わずに伴奏してくれた江川さんに感謝。Mar2 

 

2月前半は高校・大学共に実技試験があり、そこに向けてのレッスン。どれだけ、どういう風に取り組んだかが、自分に返ってくる。ということを繰り返して掴んでいってほしいなあ、と。しくじり先生のエピソードも、「転ばぬ先の杖」として受け取ってほしいけど、そもそもその諺さえ、聞いたことがない人が増えている事実を「昭和生まれ」はどう受け止めればよいのか(ことわざ辞典を卒業生にプレゼントしろということ?)あ、全然、話違いますけど、このドラマ、面白いです(学生と向き合うという意味で共通)

 

オケは1週目に豊田でBeethoven、2週目は市民会館でイタリアプログラム。3週目に定期で新曲&Mahler、最後の週はコバケン&音教プロと、なかなか多彩な?月間でしたこと。。

Timp2  定期の初日には、初体験も・・ちょっと予想していなかったので慌てました。なかなか体験できない(したくない)状況なので、記念に

Oip ティンパニに曲の最後に頭を突っ込む、有名な協奏曲があるのですが、

Timp真似してみようとしても、頭が大きくて入らないというね・・・皮は再利用できるので、大切に扱わねばなりません!!

 

合間に、教え子&同僚の演奏会にも幾つか足を運びました。緊急事態宣言が、2月1週目で終わらずに延長(愛知は今日、解除されましたが)それでも、高校の吹奏楽部の定期演奏会や、室内楽のコンサートなど、僕自身も感染防止対策を徹底した上で演奏会を行うつもりだったので、その参考にもなりました。

 

そして2月末の自分のコンサートでは、「秋にも同じ内容で行ったし」という、変な安堵感から脱却したくて、自分に課したハンデ(委嘱曲は全部身体に入れる)の重さに参りかけてましたが、まあ、なんとかなったか。というところでした。参ったのは集客。テスト週間という学校も多かったようで・・その上、非常事態ですから。それでも、最終的に、寂しくない程度までお客様にいらして頂けて、関係者各所に感謝です。

C00061レクチャーコンサートなので、話しながらの訳ですが、マイクを使用するのには、またそれ相応の使用料(数千円ではなく、数万円)かかる場合も、あります、日々勉強になります・・・

C00062初めて、しらかわホールでソロで演奏させて頂きましたが、素晴らしい響きで、時間が経つにつれ楽器も馴染んでくれて、本番の演奏はありがたいお声を結構頂けて、助成してくださった文化庁に感謝。

C00063出版されてる楽譜についても触れ・・

C00064話している間に、お手伝いの方々はテキパキと次のセッティングをしてくださり・・

C00065今回は鈴木作品でバチ(木→竹)も持ち替えました。

C00066 最弱音も、ちゃんと聴こえるホールと、それに耳を傾けてくださるお客様と。

C00072 弓の奏法もちゃんと、事前にレクチャー(ネタバレ)を。

C00074 今回もビデオからのキャプチャ写真ですが、一新したカメラからの画像はいつもより綺麗・・

C00076 今回の賛助出演隊、なな江は長野での演奏仕事があったとのことで、沓名に回ってもらいました。

C000710 当初はアンコールも予定していましたが、未だ緊急事態宣言下ということを考慮し、20時に終演する為、プログラム通りとさせて頂きました。

C000711 ちゃんとした写真を舞台衣装で、またもや撮り忘れ・・・最後に舞台の大きさを表す(ソーシャルディスタンス)ポーズで。

優秀な共演者&裏方の皆様のお陰で、閉館時間より大分早く退館!その後の楽器片付けで、腰が終わりかけましたが(笑・・えない)

Cons2 翌日は、指導している名古屋音大の打楽器アンサンブルの演奏会。世の中の動向に合わせて大学の対応も右往左往、それに合わせて教員、学生も・・・となるわけですが、なんとかこちらも有観客で演奏会を終えることができました。良かった良かった

 

 昨年、一切の演奏活動が止まってしまってから、早1年。世界の裏側では、もっと厳しい状況が続いているのはニュース、SNSで目にします。つい先日もベルリンフィルのジルベスター(年末)コンサートを無観客配信していたのを観ました。

 明日は我が身とも想像しながら、変わらず、その時がいつ来ても、悔いの(できるだけ)ない毎日を過ごせますように。

 今週は(コロナ関係で)予定が飛んだこともあり、来週の定期に向けて、じっくりブラームスと向き合います。

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2020年12月 5日 (土)

Distance !!

Eouctmcucaas6ec Percussion Duo !!(もう、名前覚えましたね?)無事、終演しました。なんとなんと、現在の満席設定を超えるお客様ご来場だったそうで(スタッフの皆様のおかげで、皆さまご着席で聴けたそうで良かった)

 

相方の中山航介(大学時代の呼び名はナットウ、だってアドレスもネバネバナットウ大好き・・・みたいなのでしたから)は、こちらが20歳からの付き合いで、、誕生日まで一緒に祝ってくれた年もあったくらい(^^;)

P1010012 僕が大学院修了する年に彼は学部を卒業し(その年に卒業した4名で。なな江も若い・・ちゃんとこのマグカップ、今も職場で使ってます)その後入れ違いで大学院に。僕は2年で出ましたが、彼は大学が好きで3年行き(笑)学内で行った音楽祭などのプロフィール以外にも、違う年に参加したPMFや、「リサイタル・ノヴァ」に出演したことなど、重なる経験も色々あり、、僕がフリーランスで、某放送響に暫くお世話になっていた時期に、彼はそこのアカデミーに在籍。本番も何度も一緒になったし、僕が目出度くオケマンになった時には、団員の方と一緒に僕を祝ってくれたりと(こうやって書いてると、僕は中山に祝われてばかり)まあ、昔からそこそこ楽しくやってきた仲なわけです(思ってるの、こっちだけかも?)。

 

Img_1180 その後、2年経たない内に、彼も京都市交響楽団に首席打楽器奏者として入団。いまや、押しも押されぬスタープレイヤーとしてオケを牽引するばかりか(見てください、この笑顔)、昔から上手だったピアノ奏者としても、他の団員さんの伴奏まで引き受けてるようです。こればかりは絶対真似できないから、羨ましくも無いほどに(笑)今も京響が行っている年に一度の「名古屋公演」2回目に、エキストラ奏者として呼んでもらいました。もうこんな前か・・

 今年、何か演奏会をやりたいと思っていた時に、前々から「最少人数のアンサンブル(=デュオ)で、2時間の演奏会をするには、どういうものがいいか」を考えていて、その可能性と制約の中で、やりたいことを実現できるパートナーは(自分の苦手な分野もカバーしてくれつつ、一緒に音楽が作っていける人で、互いの動きや、考え方を素早く理解できる)・・・と思ったとき、一番に頭に浮かんだのが彼でした。大学時代に僕らと過ごした人なら理解するであろう、互いの正反対のキャラ、しかし、「オケマン」「同門」という共通項と、なにより距離(Distance !!)的に近いというのが決め手。コロナ禍で、もっと下の後輩2人のティンパニストにも声をかけて、こんなこともしましたが(^^;)

 

 今回は基本的に、言い出しっぺのこちらが企画を出し、意見をすり合わせ・・事務作業は、9割こちら(笑)でも、勿論必要な準備は、しっかりやって頂き(2週間前の強化練習は本当に助かった、あれが無ければ、今回のクオリティには至らなかったかと・・・お互い、学生時代を思わせる体の酷使具合でしたな)楽器も互いに持ち寄って・・

 

Eosd4xqucaegncf デュオといえど、カルテット出来そうなくらい、並べました(笑)でもそんなに贅沢使いはしておらず(1曲だけの為の楽器はRush Outの打楽器のみ)ちゃんと、有効活用できたはず。

 今回、一番、達成感に満ちているのは、プログラム構成。実は、アンコールを3曲も(^^;)やったのですが、それまで全てのトーク込みで、2時間ピッタリでした。僕の今までのコンサートでは考えられない!ホールの企画担当の方がマジで驚いてました。人間、少しは成長してるんですかね。

「メインディッシュを食べてる時は『ちょっと少なめ?』と思ったけど、デザートにコーヒーまでついて、丁度良かった!」的な。

 

Nagoya プログラムの詳細は割愛しますが(どの曲もエピソードは一杯ある)Nagoya Marimbas

・前日の合わせで、予想外に2人ともテンパって崩壊

・当日GPは上手くいってしまい(逆にこれが怖い)

本番は・・・というところだったので、無事に終われた時の満足感は2人とも半端なかったです。道化師~はMCでも触れたように、僕の中ではハイライトの曲でした。隠し音板、効果あったかな・・

Eouctmfvgaalxdy そりすべりは、ご愛敬・・・もうちょっと命中率を上げたかった。。その後の中山のトークが救ってくれていました。UTA IIは宗次ホールでの初演から2年が経ち・・この2年で変化した色んなことが、ふと頭をよぎり。アンコールに演奏した間奏曲には、僕の中では別の意味合いもありましたが、それはそれ。

 

「僕がお客で聴いても楽しいと思える演奏会」が、コンセプトの1つなので、提供しているこちらは、楽しいに決まっていて。共有してくれた方が多いと、奏者冥利に尽きます。

Eouctmbveaetscv 中山は終演後に、運転して(左手の楽器を積んで)京都へ、こちらはその他の楽器を降ろしに倉庫へ・・「打ち上げは、またLINE呑み会で!!」という2020年を象徴するような幕切れでしたが、また次回に期待(の声を続々いただき、感謝。是非、京都公演もやろう)

 

Img_1441 日付変わって今日は、ワールドビタミンコンサートのリハーサル。昨日に続いてジャンベ演奏していたら、手が若干青い・・気合いと養命酒で乗り切り、来週のベートーヴェンまで(と思ったら再来週もベートーヴェンだった)師走を駆け抜けます!!

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