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2024年12月

2024年12月31日 (火)

年末&今年の振り返り

定期も無事に終了、次週は東海市音教と第九で計4公演。その翌週は今年ラスト2公演、豊田自動織機チャリティコンサートと、上田法人会主催のクリスマスコンサート。

 Gffphptasaeba4 豊田~は久々の尾高マエストロと、ソリストの宮田氏。エルガープログラム、威風堂々(まさに堂々、でした)チェロ協奏曲(ソリストが凄すぎて・・アンコールの無伴奏白鳥まで)、エニグマの主題による変奏曲(久しぶり、***は痺れたなあ)でした。

 エニグマ~の中に出てくる「ニムロッド」は英国では献奏でも使われるそう。この数日前に、北九州での悲しい事件が起こったところでしたが、どちらかというと、チェロ協奏曲の1楽章の方が、遺された方の不条理な感情に寄り添う気がしながら、演奏していました。突然の不幸な事件に、合掌。

 471262853_9108109642588229_3339458182324 クリスマスコンサートは、僕がインペクを頼まれたので、今回は上田に所縁の打楽器3人で。誘った荻原松美さんと小林君は師弟の関係でもあり、先日の高校OB会でも共演したところなので、息はぴったりだったはず!?打楽器アンサンブルは練習場所、楽器の確保など、苦労は山積みなのですが、3人の担当がいい感じに分担でき、プログラミングも含めて、ベストな道を通っていけたのではと思っています(自画自賛( ´∀` ))

 471094675_9108109415921585_1503141067525 当日は800名を超えるお客さんがいらしてくださり(中にはこの公演の為に、豊橋や都内からもいらしてくださった方が)感謝です。471304233_9108109225921604_3738400218804アンコールには3人仲良く鍵盤も弾きました♪

 そのまま上田にいる、という訳にもいかず、一度名古屋に戻り、レッスンや審査員をしてから、28日に再び上田へ。これにて今年は店仕舞い、1月は2日から稼働するため、帰ってくるなり、ほぼ食っては寝の生活しかしてなくて、家族には申し訳ないですが・・・

 

 今年のオーケストラ活動は例年通りニューイヤーコンサートから始まり、文化庁公演と名古屋市内音教皆勤賞!「天国と地獄」序曲に合わせたボディパーカッションは、ドーナツコンサートも含め、よく踊ったなあ・・東京公演はローマ3部作でした、来年は2/25にマーラーの6番を東京オペラシティで(ステマネが悲「劇的」な演出になるハンマーの位置を考えているそう)定期は我が祖国チャイコ4番の名曲の他、7月のショスタコーヴィチはとても印象的だったな。

 

 2月に青山音楽館と電気文化会館で初演した酒井健治さんの4重奏曲は既に全音から発売されています、再演されますように。3月は毎年の名古屋音楽大学の打楽器アンサンブル演奏会、ゲストとして久しぶりに学生達と共演しました。

 蜂にもなったし(ショスタコと同じ記事ですね笑)、Saxアンサンブルとも協演、屋外絶景でのリハ中に暑すぎてiPadが警告音と共に停止する(これもチャイ4と同じ)など、稀有な経験も沢山。例年になく、上田での演奏機会にも恵まれた(サントミューゼ小ホール1回、大ホール4回!)1年でした。あ、鐘奏者デビューもさせて頂きました、今年度の最後の出番は2/23(三重県尾鷲)です。手帳が来年のものにシフトしていて、残りが分かりませんが、11,12月だけで17回は本番をしていたので、今年も100回程度かな。。

 来年は3年ぶりのリサイタルイヤー、先日、ホールのブッキングも無事に終え(名古屋公演11/17電気文化会館、東京公演11/18ムジカーザです、Check it out!!)今回も強力なゲスト(またもや誇れる同期)との共演も楽しみです。

Image0_20241230233201 娘は1歳半、赤ん坊からテクテク、スタスタ?歩く幼児になってしまいました、早いなあ…去年の写真を見返しているだけで感動しますが。既に僕の言うことを華麗にスルーし始めて、ご飯の時間を中心に一丁前にキレ倒すので、末恐ろしや。。

 元旦の地震(上田で結構揺れてから翌日のリハの為に名古屋に戻ったのが、つい先日の感覚)から始まり、日頃のニュースや(最近は小さい子の不幸のニュースが目についてしまい、人知れず涙ぐんでしまう)、昨日は隣国でのとんでもない飛行機事故まで、、災いが続く世の中ですが、来年は少しでも穏やかな世界になりますよう。とりあえず後厄の厄払い、早めに行きます。皆さま、よいお年を。

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2024年12月30日 (月)

これも運命

趣味にタップダンス(こちらは名フィルに入団決まった月から始めたので2010年9月スタート)の他に「献血」と書き始めたのはいつ頃からだったのか、、でもこれも身体と気持ちに余裕が出来てからだったので(フリーの頃は我武者羅だったので・・若手奏者諸君頑張って)名古屋に来てから暫くしてだと思います。まあまあな回数行ってるので、記念品もそこそこ頂いたりしてるのですが、

 

 ある時、終えて帰ろうとすると、声をかけられて、

「よければ(骨髄バンク)ドナー登録をして頂けませんか」と。

以前から、多少の関心はあるものの、なかなか機会がなく、至っていませんでしたが、同意さえすれば、今日の血液の情報から登録し、もし適合者が現れた場合に、お知らせがくるとのこと。説明小冊子を頂いて、まあ気軽に同意、登録したわけです。

 

 それから数年後(恐らく2018-2019年)、忘れた頃に通知が来て、「適合者が現れました、候補者の一人です」とのこと。ここからもまだまだ段階を経ていくので、骨髄移植は先の話。しかし、後から聞いた話だと、この通知が一度も来ないまま、登録を終える方もかなりの数いらっしゃるとのこと。

 ただ、この時点では一抹の不安がありました。それは腰痛。この頃は特に酷く、坐骨神経痛と思われる症状に日常的に悩まされており、最初のアンケートにも、それを記入したところ、

 残念なことに、候補者から外れる運びとなりました。まあ、それも仕方ないかな、でも、一筋の希望が見えていた方(最終候補になっていないので、本人には知らされていない、とは思います)には申し訳ないなという気持ちを抱きつつ。

 

 その後、僕の腰痛は劇的に改善し(また別のところに書こうかと思いますが、原因の一つにマウスピースがあるかと思っています、歯軋り酷い方にお勧め)、でも、「骨髄バンクではまだ腰痛持ちってことで、候補から外されているかなーどうかなー」と感じて、早数年

 

Img_0097 今年、また通知が届きました。今回は(今のところ)引っかかる症状もなく、一応元気(※)、日常的に服薬していることもなく、コーディネーターとよばれる方と数度打ち合わせし、近所の大きな病院へ、最初の採血と医師の診察、説明を受けに向かいました。

 一つ、あるとすれば、(※)数年前に健康診断で発見された身体の異常でしたが、今回向かう病院で定期的に診察を受けていることもあり、何か問題があればそこで分かるので丁度いいと思い、到着してまずは1時間弱、丁寧な説明を受けます。現在の日本の骨髄バンクのドナーとしての提供は一生涯で最大2回までだそうで。「前のタイミングでも、もし話が進んでいたなら、これが2回目かー」と頭によぎりつつ。次に医師の問診、こちらが提出したアンケートを元に、「あー以前の腰痛は改善されたんですね」「こちらの病院で通院されてたのなら、カルテ確認しますね」と進んでいくと、

 以前、最初に病院にかかった時に、僕が飲んでいた薬の自己申告が出てきて、

「あれ?〇〇を飲んでいたって記載ありますけど、こちらは??」と言われ、

「あ、~の為に、〇〇を薬局で購入して飲んでいた時期はあったと思います、医師に処方されたものではない(ので、劇的なものではない認識)ですが」と問答していると、医師の顔色が暗くなり、「この成分が、もし記載通りのものだとすると、(過去に一度でも摂取していると)受け付けられないんですよ、類似の漢方薬などなら大丈夫かもしれませんが、可能性がある限り、許諾できません」と。。

 僕は、「いや、まさか・・・もしかしたら僕の勘違いで、漢方の類かもしれません・・・あ、恐らくまだ残りが家にあった気がするので、ちょっと瓶を探してもらいます」と、家族に探してもらって、その成分を写真で送ってもらったところ、

 完全にアウトの成分・・・青天の霹靂。僕としても、ほぼ忘れていたことで、茫然自失気味に「え、今回はこれで終了というより、もう資格がないってことですか?」となると、「はい、残念ながら、今の規則では・・窪田さんがボランティアの精神でこの活動に協力してくださったことは大変ありがたいのですが云々~」と言われてるのも少し上の空で、突然打ち切られたテンションのまま大学のレッスンへ(レッスンでは上の空にならぬよう努めたつもり)

 

 「もしかして、献血についても、問題があったのでは」と、その日すぐに調べましたが、そちらの禁忌にはひっかからず。ドナー登録が、こんな形で終わりがくるとは思っていなかったのですが、規則なので仕方ない(将来的に変わるかもしれませんが、55歳がリミットなので、あと十数年)そして、今回も引き受けられずに、2024年が終わろうとしています。重ね重ね、申し訳ない気持ちもありますが、これも運命かと。

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2024年12月 6日 (金)

事後報告サロンコンサート

になってしまいました。。

 11月4週目はこちらのコンサートから。数年に一度共演していますが、今年も林光作品や、オペラ「ヘンゼルとグレーテル」から抜粋もあるなど、凝っていました。終演は2時間20分強と長丁場でしたが・・

Img_9961 週の真ん中には、今年度最後の文化庁公演(名古屋市内)ワークショップに引き続き、元気な歌声とボディパを披露してくれました。

Img_9964 週の最後には、お初の企画「ドーナツコンサート」昨年度の定期で異様な盛り上がりを見せた、奏者が指揮者をぐるっと囲む円形配置でのコンサートを、室内競技場でやってみようというもの。SNSでの宣伝も功を奏して、当日は1,000名弱のお客様が、オケをぐるっと囲む形で、床(座布団やパイプ椅子あり)やアリーナから自由に見れる(途中で移動して聴くのも可)という演奏会。指揮者兼MCの松井氏が「どうぞ、途中で席を変わってもらっても構いません!」とアナウンスしていたものの、見てる限りでは殆どの人が座ってそのまま聴かれてたような?

Img_9962 しかし、ボディパーカッションとラジオ体操は大盛り上がりでした!お客さんのほぼ全員が参加していたようで、数分のレクチャーしかしなかったボディパも、あんなにやってもらえるとはビックリ!

Img_9963 ボレロの前にはプロヴァンス太鼓と練り歩く役も引き受けましたが、ハーメルンの笛吹きのような列にはならずに残念(^^;)ボレロも一応無事に終わった感。

実は次の仕事もボレロを含む依頼演奏会でしたが、こちらは小太鼓はジョエルが担当。指揮者からの突然の配置転換(しかもGP含めて2回も。。)にもなんなく対応していて流石。あとは、ソリストが素晴らしかった・・・再登場の際にはベートーヴェンの3番とかスクリャービンとか弾いてほしいなあと。

 

ここで、2ヶ月の連続稼働に終止符を打ち、月末は身内の結婚式へ。

Img_9870 おめかしして、あら可愛い。

Img_9915 こちらは、式の最中も結構抱っこ(結構泣かれた)に付き合い、帰りのバスで疲れて寝ている40代・・まあそれでも晴天に恵まれ、皆に祝福され無事に終えられて、良い式でした。

 

Img_9965 そして、帰名後、間もなくして迎えたこちらの本番。全然宣伝している余裕もなく・・

Image_20241206022901 事の発端は、こちらのコンサート。初めての大曲に消化不良だった僕は、「リベンジしたい」と思っていたので、今回の機会にピアノ伴奏版で(ただでさえ弦楽合奏で何人もで弾くのも難しいのを、1人で担当してくれた福井さんに感謝を)もう一度、と臨みました。

一緒に何を演奏するか迷った結果、同じ三善先生の作品を先日のパーカッションフェスティバルで手に入れたので、そちらと、もう1曲と思った時に、最近チェロ組曲のレパートリー拡大を行っていないことに気付き(4番を全曲弾いたのは2016)この機会に嫌厭していた5番にチャレンジしてみるかーと思い立ったのが10月・・・  

まず、三善先生の2本マレットの曲が、これまたとても弾きにくい(←賛辞です)今後、この本を世の中にどんどん勧めていく予定(この曲を若いうちにレパートリーにしておくと、必ず良いことがあると思う)

そしてバッハ。ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、5番は色々特殊なのです。なんてったって、元の楽譜を見てそのままでは音が違っている、こういう理由で。なので、普通に見て読める楽譜を探し、その上でアーティキュレーションや、楽譜のミスがないかなどをチェックしなければならず、しかも一般的にはチェロ組曲は番号が進むにつれ難易度が上がると言われているので、まだ6番に手を出していない僕には5番が一番難しい。。

Thumbnail_img_2976 Thumbnail_img_2982 以前からお世話になっている鈴木秀美さんの解説付き楽譜を夜な夜な眺め、憂鬱になりながら、こんな感じで娘の積み木を立てて現実逃避する毎日を過ごし(--;)

 一度やったはずの協奏曲も、やはり詰めが甘く、身体にそこまで残っておらず、ピアノとの合わせでは、聴こえてくる音に四苦八苦。

そして本番当日。午前が空いた為、最後のあがきをプラザで目論んでいたら、妻の体調不良に伴い、娘の予防接種を担当することに。いつもなら、予約時間に向かって20分以内には帰宅できるはずが、今日に限って、まさかの1時間待ち!その後も定期のリハがあったわけですが、予想よりかなりみっちりリハがあり(普段なかなか演奏しない曲を含むプログラムなのもあって)、身体が空いたのは開演の1時間前・・なかなかの本厄年感。。楽器の準備をして、共演者と音を重ねず打合せをして、セッティングして、着替えて・・たらもう本番。前回出たサロンコンサートはこんな状況だった頃からすると、今回は物凄い盛況でした。

三善→バッハ→三善、とすることで、お客さんたちは三善の「響き」になれて下さってた筈なので、恐らくコンチェルトにもそんなに面は喰らわなかったと思いたいですが、アンコールには、(三善先生の)慈しむ音楽を。

 

Img_9966 ということで、今年最後の定期!今年度の中で、一番メロディアスなプログラムじゃないでしょうか。Xにも投稿しましたが、「ロミオとジュリエット」は古今東西色んな作曲家も作っていますが(N.ロータの作品も大好きですが)やはりこのチャイコフスキーの幻想序曲は最高。その前に演奏する「フランチェスカ~」は(少々長いですが)マエストロの肝入り、ド派手なところが多い音楽。前プロのシューマン2作品も(マイナー感は否めないが)特にVn協奏曲は2楽章の美しさが聴きどころです。

Fu5bk36uuaaqiw6 前回のヴィト氏の時もある意味マイナーな選曲ではあった(^^;)あれから2年半ですか、早いな。

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