地元3連荘(長文)
9月の定期は2日間とも盛況の内に終了。確かに定期でチャイ4は久しく演奏していなかったようで(取り上げることの多い曲だったので、久しぶりの感はあまり無かったのですが)新鮮な感想も頂けて良かったです。
定期2日目の土曜日は同じ館内でやっていたS. ライヒの作品展を鑑賞(というとまるで美術作品のようですが、そんな趣もある演奏会でした)前半は主宰加藤訓子さんのソロ(と作られた音源)、後半は加藤さんと若手演奏家集団inc.の演奏を初めて生で観ました(シンクロナイズドパーカッションって印象)以前に同じ会場で加藤さんが一人でドラミングされていたのを思い出したり、この若手集団の演奏は海外の方が高く評価されそうだなーなどと思いつつ、公演後(150分強)は楽屋にダッシュ、後半からのみ出番で助かりました・・終えて家で荷物を入れ換えて、6日ぶりの上田へ・・
翌日は10月の合わせと、16日の演奏会のリハーサル。サントミューゼの大ホールのステージはいつぶりか。
コカリナで共演したアマチュアの方々、下は8歳から上は80代まで・・ダンスも加わったり、最後は手話まで、満場のお客様から大きな拍手を頂きました。僕はソロでジェンベ叩いて、歌までソロで歌うことに・・いい思い出になりました。
いい思い出と言えば!その週は実は小田原でclosedの本番があり、名古屋からマリンバを積み、箱根の山を越えて、
江の浦測候所へ。僕は今回、依頼があるまでコチラの場所を知りませんでしたが、2017年オープンの知る人ぞ知る観光地の「ガラスの舞台」の上(通常は立ち入り不可)での本番でした。コロラトゥーラと、伴奏はマリンバ(デュオ)のみ。セッティングして、音出しをしなければならなかった時間が、13時半という一番強い日差しの中、数分音を出したら、楽譜として使用していたiPad3台が
「高温の為、動作を停止します」と画面に表示されてしまうほどの暑さ・・・が当日は夕方には多少やわらいだ中での本番でした。マリンバがその舞台にあがるのは初めてだったとのこと。貴重な場所で演奏させて頂けて、感謝です。 当日は十五夜、いつまで経っても太陽が水平線に沈まないと思って見ていたのは月だったという。。
その週末は「子ども名曲コンサート」指揮に久々の鈴木優人さんがいらしてくださり、昨年度のくぼったのプログラムをようやく渡せました(^^;)久々のブラームスの序曲2曲やデュカス魔法使いの弟子(語り付)、そして最後には小出稚子による名古屋をテーマにした行進曲「しゃちほこゴールデンマーチ」が世界初演されるプログラム。お客さんはちょっと寂しい感じの客入りに見えましたが、公募の若いソリスト2名も含め盛り上がってはいた、かな?
翌週は1週間、名古屋市内音楽鑑賞教室で各地の小学校へ。まだまだ暑い体育館…でしたが、なんとか終えて、今度は11日ぶりの上田へ・・
上田高校のOB演奏会、出演はこの時以来。なかなか向かえなかった演奏会ですが、10周年記念となる今年は、なんとか都合がつき、
リハも3日中2日出て(リハでは先輩の代棒もすることになり)本番。OBOGだけで100名強、現役との合同演奏は130名を越える人数で「ローマの松」を。バンダもちゃんとセッティングされていて、大迫力。
また特別ゲストにはジャズトランペッターの奥村晶さんが出て下さり、「スペイン」や「マイ・ウェイ」で共演!当日まで来れない後輩のエキストラなどもこなしつつ、世代を越えた打楽器セクションの皆様(の中にはシエナの松美さんも)と楽しくやりつつ、本番。
つい最近の課題曲だった「ジェネシス」から往年の名曲「春の猟犬」「たなばた」など、決して物凄く簡単ではない曲を、皆でリハビリを兼ねつつ(笑)演奏したのは、なかなか感慨深いものがあります。晶さんとの共演曲は超絶凄くて、出来れば客席で聴きたかったほど。バスツアーで都内からいらしてくださったOBOGもいらっしゃったそうです。
そういえば、実弟と、人生で恐らく初めて?一緒に演奏しました。3つ違うので、学校では重なったことが無く、僕が卒業した後に打楽器パートに入っていたので・・そういう意味でも貴重な機会に感謝(写真では直線に並んでます)。この日も本番の合間を縫って、来週の合わせも終えてから、またまたその日の内に名古屋へ。
戻って、先週の音教の続きと、毎年恒例のコンサートを1本(フレンチ・プログラム。渋い曲もありましたが、MCが上手くつないで、客席も盛り上がっていた模様。そして何よりアンコール含めて綺麗に2時間以内に終わったのが良かった・・)こなして、ちょうど1週間ぶりの上田へ。
U演奏家協会のイベントに参加するのもご無沙汰で・・今回はピアノ・オーボエ・そして打楽器と、一風変わった編成に思えますが
この3人の為の編成の曲を特にやるではなく、メインはフォーレ(没後100年)のピアノトリオをオーボエとマリンバで、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」もトリオで演奏し、残りはオリジナル曲も。僕は邦人ソロ3曲と、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」、あをいさんのオーボエとの「UTA Ⅸ for marimba and oboe」を久しぶりに・・・この本番まで控えていた為、三善晃の本番からここまで、なかなか眠れない日々が続きました。。とりあえずひと段落。
本番の公式写真はまだ受け取っていないのですが、ホールリハも含めて、弟が付き合ってくれたので、その写真を幾つか。
VocaliseとUTA は、実はそれぞれ上田での演奏機会が過去にありましたが、サントミューゼで演奏するのは初めて。
そしてフォーレの曲とティンパニ以外で触れ合うのは稀(そういえば学生時代にドリー組曲をやったことを思い出す)、前日にもシシリエンヌだけオケで演奏してきましたが、今回ピアノトリオ(チェロパート)ということで、とても勉強になりました。まず、チェロ奏者はハ音記号を、しっかり読めるんですね・・普段見慣れない記号と格闘するところから始まる譜読みでした。
アンコールには、突然出現したカホンで、米津を。客席も大盛況の内に終えることができ、CDも売れて、段々少なくなってきています(が、まだまだ在庫ございます)少しだけ打ち上がって、勿論その日のうちに名古屋へ(帰って寝てる娘に挨拶したら起こしてしまい、荷解きを1時間弱できないオマケつき)
そして、ようやく、今週へ。もう10月定期です。僕の出番はチェロ協奏曲のみですが、これがちょっと普通の協奏曲ではなく。まず弦はベース1人しかいない(後はギター)残りは小編成の吹奏楽とドラム。作曲者のグルダはピアニストでもあった上にジャズに傾倒していたこともあり、この曲はビックリするほどクラシカルでは無い場所が多々(かといってビッグバンドというほどでもないですが)いらっしゃる方、お楽しみに。
名フィルは来年度のラインナップが発表になりました。今年よりもある意味楽しみな(大変な?)曲目も沢山。
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