Orchestra Study
もう、「真夏日」とか「猛暑日」などと呼ばれる日が何日も続くのが当たり前な今年、あるオケのステマネ氏が
「冷房なくて部屋にいたら亡くなってしまうということは、もう人間が普通に住めない世界になってるんですよ。通常の動物なら絶滅ですよ」と言ってましたが、まさに・・こんな日本の気候になってしまい(アスファルトからの熱の照り返しがひどく、それでも樹が沢山植えてある日陰に行くと、体感温度は確かに少しだけ低く感じる)これから先どうなっていくのか・・
そんな中、今年の夏は例年以上にバタバタと動き続けていて、振り返る間がほとんどありませんが、備忘録として・・
文化庁公演から帰った翌日から豊田公演のリハと本番。演奏は何年ぶりか?の「熊ん蜂の飛行 (Tuba vs Xylophone名フィルver.)」を含めたプログラム(他の曲は普通にシンバルを)前回は、いなべ公演で行って以来。
僕は「くぼった~」でやっている時の4人分の羽と触覚は持ってるんですが、相方の林は、前回の衣装がどこかいったので、2着目を購入したという(笑)
なんてったって、林氏が衣装で出オチかっさらった上にTubaで超絶技巧を披露してしまうので、あとから出るXylophoneがどうしたら少しでも注目してもらえるかに試行錯誤して、臨みましたが、どうだったかなー?まあまあ盛り上がっていたと思いたい!
そして翌週、7月定期メインは「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
僕は不勉強で今回取りあげるまで、全く知らなかった曲でしたが、Joelから「6月も7月もXylophoneは重要です!」と言われ、ではお互いどちらかが演奏しましょうとなり、彼が選んだのはコダーイで、僕がショスタコーヴィチに。
オーケストラに入団する試験や、音楽祭のオーディションに使用されるオーケストラスタディ(通称オケスタ)というものがあります。実際にオーケストラで演奏される曲の中から、重要だとされるレパートリーから選ばれるので、打楽器の場合、「小太鼓」や「シンバル」など、打楽器毎に曲が異なるので、オーディションで出される曲が20曲以上、なんてことはザラです(当然、トライアングルやタンバリン等もありますから)その中でも木琴のハーリ=ヤーノシュはメジャー。マクベス夫人は恐らくマイナー(僕が受けた日本の試験では出たことがない)ですが、Joelいわく「MET(メトロポリタン歌劇場)のオーディションで出てたから練習した」と。なるほど、オペラをレパートリーとする職場なら出るんですよね、このややこしい譜面が・・ただ、大体のオケスタって、「その楽器(だけ)がオケ中で目立つ」から出されているのですが、この曲はシロフォン以外も全員基本忙しくやかましいので、シロフォンだけが目立つわけではない(笑)
今回はコンロン氏によるオペラからの組曲版で、この定期を指揮するイオリオ氏は昨年スイスでオペラ全曲を指揮しているとのこと。リハでもずっと歌の部分を歌いながら指揮していて、頼もしい限り。
本番初日、GP後に長らく行けていなかった献血に向かい、少し血の気を抜いてから、本番。結果的に丁度良かった気がしています。
一番大変だったのは40P!中半分くらいにあるパッサカリア譜づらは難しくないのですが、ずーっとfffでロールしていなければならず、管楽器のハイノートの如く、どんどん血圧が上がっていくも、事前に血を抜いてるので・・プッツンいかずにすみました(^^;)
先述のように皆大変な曲でしたが、MBP(Most Busy Player)はEs Clarinetの浅井さんですかね、ソロは出てくるわ、とんでもない高い音で伸ばしはあるわ、木琴とユニゾンでも動くわ・・前で演奏されてましたが、素晴らしかったです、Brava。2日とも大盛り上がりで終了、自分史上には残る(名フィル史上初だったので、そちらにも残る。次は何年後?)作品に出会えて感謝。
この後は暫く名フィルにはお休みを頂き、少し旅へ。レッスンや補講をした後、かなり久しぶりに渋谷(NHKホール)にて本番でした。
NHK交響楽団の夏休み企画「N響ホッとコンサート」に大太鼓にてエキストラ出演。こちらで取り上げた曲もブリテンの「青少年の為の管弦学入門」という、Xylophoneのオケスタ定番曲(同じくエキストラの竹泉さんが軽やかに演奏されてました)ほか。放送は9月15日だそうです。ご興味ある方は是非。あ、その時に合わせをした上田での本番もHPスケジュールに記載しておきます。
都内では1公演だったのですが(合間に丁度帰国されてたイサオさんに3年ぶり?にお会いしたり、同級生の伊波っちとも)
closed公演として福山で、引越公演として鳥取でも公演があったので、中国地方にも向かってきました(意外と名古屋から近い?と思える距離感でした)3公演、初めてのホールと初めて使用する楽器と。勉強の連続。
帰宅後は、夏休みならではのレッスン(練習場所が変更となり、リヤカーで運ぶティンパニ初めて見た(笑))やら、
審査をしたり・・・帰りの空を見ながら「Va' pensiero~」と歌いたくなるような空(リンク先は9月に会えるかも知れなかったムーティ氏・・次こそは?)
そして、来週は公共電波にて真昼間から鐘のおじさんと化します。幾つになっても初体験は緊張するなあ・・お時間のある方は是非!
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