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2024年4月

2024年4月26日 (金)

幸先良い開幕

東京遠征があった為、個人的には2週目から自オケに復帰、3ヶ月ぶりに芸文コンサートホールに戻ってきて、「WAVE」のコンサートを終えた翌週はシーズン最初の定期演奏会。スメタナ作曲の交響詩「我が祖国」

この曲はコロナ中にも実はラインナップ(その時は市民名曲の方でしたが)に入っていたのですが、中止になってしまい、4年を経て、ようやく。個人的にはまだ大学生の時に学生オケ(東京理○大)のエキストラで演奏して以来20年ぶり!の演奏で、楽しみにしていました。指揮はこの曲を十八番としているコバケン先生・・・

よく言われる話ですが、連作交響詩6曲中ダントツに演奏機会の多い2曲目「ブルタヴァ(モルダウ、はドイツ語圏の呼び名、日本でも歌ではモルダウと歌ってますが)」それ以外は基本的に単体で演奏されることは非常に稀(名フィルは以前、下野さんが、プラハの為の音楽1968と一緒に取り上げられましたね、なんと昔の記憶か)ですが、

 

 モルダウの中にも1曲目の「ヴィシェフラド」が回帰してくるシーンがあり(通して演奏するとそれが判り、感動的)他にも5→6曲目の流れも、全曲通してしか味わえない醍醐味があります。

P5270044 僕はチェコに連れていってもらったのが2006年。プラハ→オストラヴァと、その公演前の空き時間、ほんの数時間しかチェコの思い出はありませんが、ポーランド(ワルシャワ、訪れた時は美しい街だった)しかりハンガリー(は未踏の地)しかり、東欧諸国に根付く「演歌」のような旋律は、日本人の心に通ずるものがあるのか(はたまた、コバケン人気が凄いのか)

Glmaigqboaamh5r 今回の定期は早々と2日目は完売!初日も見渡したところ、かなり大勢のお客様に足を運んで頂いて、幸先の良いシーズン開始を迎えることが出来ました。

438917637_1235472034563681_2424597077031 終演後、お見送りにロビーに向かいましたが、途切れることのない列と、皆さんの満足そうな表情を見て、「これだけの人が来てくれる土壌があるのに・・毎演奏会がこうなる為には何が必要かを考えなければなー(誰が主で?)」とか

「今回はもはや編曲者として名前も表記すべきなのでは(帰りにわざわざ質問しているお客さんもいたし)」などと感じたり、


Glltnnwa0aafl9g 今回の演奏会から事務所の若手発案で、我が社オリジナルのマナー喚起のアナウンス用の着メロ(風)録音をしたり・・・因みにこの写真は「写真用」ではなく、実際に演奏しているところを撮ってくれたものです。何パターンも録ってあり、今後は事務所のチョイスで、変化していくらしいので、お楽しみに! 

 職場での会議の人員も交代があり(1つ10年ぶりくらいに降りました、後は任せた)最近は業務後に自宅でweb会議まで。舞台上で演奏する以外の事も、大切な仕事が多いことを実感する日々です。

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2024年4月17日 (水)

東京→東海市→東京

月曜に東京公演を終えた週も、

Thumbnail_img_7671教え子のリサイタル(写真はなんと無償で手伝っていたというオケスタッフ!本人の頑張りは勿論ですが、裏方の愛で成り立っていました)や、

もう一公演「東海市の映画音楽特集」があり(アンコールで取り上げたV. ウィリアムスの曲が素晴らしく、出番が無かった分、没入できました)終えてから日曜夜にはまたもや都内へ。

 

 久々に一週間もの間、都内に潜伏していました。7年ぶりの「東京・春・音楽祭」関連の公演に呼んで頂き。

この音楽祭は上野で行われているので、ちょうど数日前に教えて頂いた

Thumbnail_img_7739 一部では話題の展覧会も覗けるかもと、楽しみにしていました。

 

 今回、僕が呼んで頂いた公演はワーグナーのリングからの抜粋(そういえば以前、名フィル定期でも沼尻氏とやりましたが)を、バイロイト音楽祭の常連指揮者(ヤノフスキ氏、コバケン氏より1つ年上。この世代の人は何故にこんなに元気なのか)の指揮で。厳しいとは聞いていましたが、個人的にここまでとは!41歳にして、まだまだだと痛感しました。出番の音数以上に得た経験を今後の糧にできるよう。。

 

Thumbnail_img_7743 リハが午後からの日に、午前中に美術館に・・・ と思って向かったら、なんと入学式の日にかち合ってしまって、困惑(こんなに人がいる日に来るつもりではなかった)一通り堪能し(「大」と銘打っているだけあり、展示はかなり幅広いものでした、満足)帰ろうかと思っているところ、打楽器の非常勤講師の先生に遭遇。「ちょうどこの後オリエンテーションあるから、藤本先生もいらっしゃると思うわよー」と言われたので、そそくさと教官室に赴き、15年ぶりくらいに(15分ほど)先生と会話をして、オリエンテーション前の学生に顔を見せ、東京文化へ。

Thumbnail_img_7725 「ということは、この(大ホールの)舞台に立つのも7年ぶりかー」などと感慨に耽っている余裕はない状況でしたが、リハもHPもホールで出来るありがたい環境の中、当日は早くから完売となっていたこの公演、

Thumbnail_img_7847 現在ではオンライン配信なども行われており、我が子もオンラインで鑑賞。周りの迷惑にならなくて良いね()

聴きに来てくれた後輩に毎度、東京駅まで付き合ってもらいながら感想をもらって、帰路へ。

今週の4月定期「我が祖国」も土曜は完売とのこと!

Thumbnail_img_7841 ちょうど、先日テレビでやっていたノイマン先生の映像(指揮者の後ろにティンパニの手元だけ等カラヤンを思わせるカメラ割りでした)で予習して臨んでいます。

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2024年4月 7日 (日)

ローマ3部作(市民名曲→東京公演)

大学に入る前から一番馴染みのあったオケ曲といえば、「ローマの祭り(自分では演奏したことが無かったが、吹奏楽大好きだった身からすると、色々なところから聴こえてきてた音楽)」で、大学の購買で使用する予定もなかったのに、「ローマ3部作」が一冊に入ってるなんて、めっちゃお得!とコンダクタースコアまで買う始末。
Thumbnail_img_7746 「ローマの松」を初めて聴いたのは大学1年の時、まずは芸大が某大学との合同演奏会が東京文化であり、聴きに行き、それも大迫力ではありましたが、その1ヶ月後くらいに、今度は芸大の単独での演奏を聴き、「全然違う!」と目を(耳を?)輝かしたものでした。大学のレベルの差、というより、音色、音楽の統一感、というか。オケの音って一朝一夕では出来ないんだなあと(Luzernみたいなバケモノオケはさておき)
「ローマの祭り」を初めて演奏したのは大学3年生の吹奏楽の授業で。それまで担当だった先生は指揮専門の方でなく、松尾葉子先生をお迎えして。当時、憧れだった小太鼓パートを演奏できたのはいい思い出です・・
その後、ありがたいことに、祭り(打楽器パートは全部で10パートもある!)は色々な場所色々なパートを演奏させて頂き(都内では読売日響やシエナでも、HPACでもさせてもらいました)、恐らくシンバルとシロフォン以外は演奏しているかな(ので、その2パート演奏させて頂けるならどこでも向かいます!)うちのオケでも航空中央音楽隊との合同演奏でグロッケンと、愛知県芸と合同の時にティンパニを。
「ローマの泉」はうちのオケでも数回やりましたが、初めての演奏はイタリア人指揮者、サンティと。数日前に背中を激しく痛めてからのトライアングルで、色んな意味で強烈に覚えています。一生忘れない体験。
ということで、3月の市民名曲シリーズは思い出のつきないローマ3部作でした。県芸との合同が50周年(2016年度)だったので、丸7年もやってなかったとは。ここにも書いてますが、外国人には驚かれたようで(翌2005年のPMFはローマ3部作だったんだけど・・)やはり今回も久々に勉強、演奏してみて楽しかったですよ。
433434524_1215369279907290_5440689627492祭りのバンダにはトランペットの圭さんもいらっしゃって、打楽器は愛知県出身者も多い中、3日のリハを終え、初日は市民会館。
434227609_1216286993148852_6867790511400ホールの響きが少ないのは承知の上で、松のバンダ付きの迫力などは伝わっていればいいなあ・・今回の鳥の鳴き声は人力(録音の時もありますが)祭りに乗っていて松の出番でない人に客席に散らばってバードコールや鳥笛を演奏して頂きました。
Thumbnail_img_7655 432998124_1217490286361856_2331874583605翌日は、移動して東京オペラシティ。全然響きが違いますが(笑)ただ、録音で確かめたところ、意外と1階ではすっきりした響きで、飽和している感じがなく、マレットも大幅に変えずにいってしまいました。どうだったか。
Thumbnail_img_7657久々の(個人的には2年ぶりの)東京公演ということもあり、色々な方と面会できたのですが、今回の1番サプライズは、この方、守山先生(元東京芸大ホルン教授)恐らく15年ぶり?くらいにお会いしましたが、見た目全然お変わりなく!開口一番
「まだ、上田から通ってるの?」んなわけないじゃないですか(^^;
先生には在学中はもちろん、卒業後も毎夏に松本で行われる才能教育のコンチェルトオケに誘って頂き、色んな協奏曲を経験させてもらった御恩が。嬉しい再会でした。初めましての方で聴きにいらしてくださった方にも少しだけご挨拶をして・・「来年も必ず行きます」と言ってもらえるのはありがたいことです、益々頑張らなければ。
まだ、現実に追い付かず・・

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2024年4月 2日 (火)

ローマまでの道のり

打・カーポまでが一区切りでしたが、なかなか身体は休まることなく動き続けてました。次の週はグリーン・エコー合唱団と2曲のレクイエムを。

Gic_uwvbsaau3h6 フォーレはいつぶりに演奏するかという程に久しぶりでしたが、種類の異なるレクイエムを1度に演奏でき、名曲を堪能。

Thumbnail_img_7711 本番前には卒業式へ!新たな門出を祝福、また落ち着いたらご飯でも行きましょう。Thumbnail_img_7710 袴の演奏カッコよい(GPで聴けてない)

Thumbnail_img_7579 翌日からは大阪に移動し(最近、よくある新幹線の遅延で、あわや間に合いそうにないかと思いきや、セーフ。余裕をもって出るどころか、余裕をもった日をとらないと危ないことが現実になってきました)Live SDDのリハ。初めましての方と、ご無沙汰しておりますの方と。

B0mfsorq スタッフも含めて、1年ぶりにお会いする普段とは違う空間に、毎年、年甲斐もなく楽しんでいます(音変えは結構大変な曲が多い)

Thumbnail_image1_20240402182901 今年は2日連続の大阪城ホール公演で、2日目は沢山のヒマワリ(を皆で振る曲アリ)を舞台から見ることとなりました。合間に先日の京都公演に来てくれた友人とも会って、充実の日々。

 帰宅後、3月の定期は出番ではなかったのですが、その週の合間に、こちらも1年ぶりの高校の吹奏楽部定期演奏会にゲスト出演。以前は「カルミナ・ブラーナ」からの抜粋演奏だったのが、「復活」から抜粋となり早数年。最初のカットより段々演奏個所が増えてきて、今回はバンダのところまで!最後は感動的な合唱も入って、いい演奏だったと思います。2部のミュージカル・3部のポップス(と涙の卒部式)も客席で堪能して帰宅。

Thumbnail_img_7600 翌日から3日間、上田に里帰り。娘も祖父母や従姉妹たちに可愛がってもらい、良かったねー

 この頃から季節の変わり目だからか、花粉+低気圧の影響で、体調に異変が。片頭痛から始まり、春分の日前後には全身の倦怠感も・・

「今、倒れたら、この後の予定が」と一瞬冷や汗が出ましたが、なんとか持ちこたえ(熱は出なかったので、コロナやインフルではなくセーフ)ようやく、今年度の集大成、ローマにたどり着きました。。

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くぼった京都公演~打・カーポ

満身創痍で楽器とともに帰宅してから、京都の関係各所(打楽器関係者)に連絡。もし、来てくださった方で、終演後にお手伝い頂ける方は舞台~搬出口までお願いしますと・・・

Img_7420 翌朝、スタッフ車と楽器車計3台で移動し、この時ぶりのバロックザールへ。前日に演奏していたことで、スムーズに進むことと、変更点の確認と・・この日も酒井さんはホールに来てくださり、音響バランスの確認をしてくださいました。

202402281852161いざ、開演(こちらも切り取りの写真となります・・)

202402281852162名古屋の時より(反省を活かし)、それぞれの方向を向けていたかと思います。

202402281852167 202402281852166会場の奥行きが電気文化ほどなかったので、こちらも皆さんに見てもらえる距離は近かったので良かったかな。

202402281852168 2024022818521611トムトム・ティンパノもホールの豊かな響きの中で響き

2024022818521612 2024022818521616UTAは会場の大きさと諸般の事情により(この並びでも全ての音を出すことができた為)、この日は3台で演奏しました。

202402282001281 202402282001283後半開始は秋田の掛け声と共に。アドリブも名古屋より少し短めだったとか(21:30撤退に向けて・・)

202402282001286日本の「リビング」らしく、椅子に腰かける人と、床に座る人の割合も考えていたのか、どうなのか

2024022820012810前日に比べて、多少の余裕があったとか、なかったとか(^^;)

2024022820012811演奏会後にJoelに「演奏以外でずっと話して、演奏してで、大変そうでしたね!」と言われましたが、それより大変だったのは、スタッフ含め、演奏者の皆さんだったと思います。。目まぐるしい転換を、しっかりやってくださった裏方&出演者の皆さんに足を向けて寝られません・・

2024022820012813 2024022820012815 2024022820012816この日の方が、アンサンブルの精度は向上していたように(後から見返すと)感じました。音量の変化もわかりやすく、それぞれの掛け合いも面白く。再演時には譜面を足でめくらず(タブレットを使用していました)出来るようにしたいなあ・・

20240228200128-3終演後に酒井さんを讃えて・・ありがとうございました!また許可もらえそうならyoutubeにアップします・・

20240228200128-4アンコールは今回は1曲にしました・・

20240228200128-5前日より10分弱早く終演。そこからの大撤収が始まります(僕だけロビーに出て少しだけご挨拶させて頂き)

手伝ってくださった関係者の方(現地ステージスタッフのお2人も多大な協力をしてくださり)なんとか13分オーバーで撤収、22時前に京都を出発することに成功し、名古屋にその日のうちに戻ってくることができましたとさ。。ちょっと今回の演奏会は無理が多いものになってしまって、反省しています。。次回に活かします故・・

 翌日、前日までの色んな処理をしつつ、レッスンを再開して、3月に突入。

Img_7445 打・カーポは、毎年、名古屋音楽大学の校舎の中のホールで行っていることもあり、リハを早くから会場で出来ることはメリット多し。

Img_7448 デメリットとしては、音響や照明が多目的に作られていることでしょうか・・

Img_7707 今回の協奏曲も、当初はこのセッティング図で演奏予定でしたが、ホールで音出しをして、照明なども考慮すると、

Img_7708 こちらの方が良いのでは、ということになり、変更して本番を迎えました。結果、お客さん(和泉さん他)からもいい講評を貰えて一安心。学生達も半年以上頑張ってきた成果が出せていて、お客さんも多く充実した本番だったと思います。

Ghvzvckasaanxbs 最後は、(途中退室しながら)観に来てた我が子も一緒に写真に収まって記念撮影。また来年!

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