楽しい41歳幕開けーくぼった名古屋編
当日は、3ヶ所に分かれた楽器を積み込みにそれぞれレンタカーと自家用車で、春の嵐が吹き荒れる中、積み込み。からのホール搬入。
搬入している合間に、僕は隣のホールで成績優秀者の卒業演奏会のGPしているのを激励するため、しらかわホールへ(本番はこちらと丸被りで聴けず)
2人とも以前とは見違える演奏の上、響きの美しい会場でWonderful。
走って3分で電気文化へ。楽器を作るのにいつも以上に手間取り(それでも翌日も同じスタッフと向かうので心強い)GPは予定より大分おしてスタート。開場ギリギリまでやり、なんとか最初のセッティングに戻して・・いざ開演(以下、写真はビデオからの切り取りなので、あまり画質が良くありませんがご了承を・・・)
openingは・・プログラムに記載したように、今回はそういう衝動に駆られたというか、最初にスッとJuggling~を始めるのは捻りがないなあ、と思ったのと、以前から、「拍の分割」と、「それに対するフレーズを取る為の動作(motion)を共有したり(しなかったり)する感覚」に興味があり、これは今回の伊藤作品や、Cage作品、鈴木作品?にも通ずるテーマなのと、酒井作品の楽譜を見ていたら、そこに使用されている旋律と拍感が面白く、これを簡略化したものにTom5個+ティンパノで6個の音程が作れるな、とか、色々考えた挙句のアイディアを具現化したものでした。本当はもっと4人が別々の方向を向いているといいかなと思ったのですが、僕と秋田は結果的にちょっと被ってしまった・・聴いている皆さんが面白がってくれていればいいのですが。
そこから繋げて「Juggling Jugglers for four」初演して以来、一度長野で取り上げて、3度目の再演。ブラックライトを上石神井の電気屋で調達したのが懐かしい・・・なかなか映像には残りにくい作品ですが、音が飛び交う様子、
カスタネット(教育用をスパニッシュに見立てた奏法)を伴った身体の動きなどが視覚的にも面白い作品かと。
Cageの「Quartet~」MCで衣装とトムの色について言及しましたが、実際、楽器の「色」と「音色」にはそんなに関連性がなく、使用している4種のヘッド(ピンストライプ、コントロール、ルネサンス、本皮)の方が違いがあるはずでした。といっても録音を聴いて判別できるほどのものではなかったですが(^^;)この時の呼吸感について安江さんが言及してくれていたのは嬉しい。
「B to C for four timpani」は4人で演奏するのが初めてで、譜面台の位置にも拘り(内に向き気配を察知しやすくして)結果的にハンドベルのアンサンブルをしている(メロディを互いにつなぎ合わせる)ような感覚に近いアンサンブルになりました。それぞれの楽器の音域がかなり広く使われているので、これも音大生とか(以下省略)ただ音域広すぎて、楽器を選ぶ必要があるんですよね(23’はH-ais,32’に至ってはC-cを使うので・・)興味ある人が増えれば出版されるかも。
ちゃんと写真に収めておけば良かったなあと反省・・そして本番の演奏はそれ以上に反省多々・・リハまであまり感じなかったステージ間での「前後での時差」や「前後での聞こえ方の違い」が出てしまったようで。。翌日の演奏には活かしましたが、なかなか悔いの残るところもあったのが正直なところ。
後半最初は孝訓ノリノリで演奏したつもりでしたが、どうだったでしょうか。 後半に出てくるアドリブのかけあいも・・・作曲者のダイヤ君をその場で紹介し忘れてしまい、ごめん!
「Living Room Music」リアルにうちのリビングにあったストレッチポールを持参しました(笑) 実は読んでいる風の雑誌も「くぼった」が表紙のバンドジャーナルなのも気付いて頂けましたでしょうか・・・
ここだけ切り取るとちょっとリビングのように見えなくもない?同僚のJoelも聴いてくれる中での英語発音はちょっと緊張しました(ヨカッタヨとの感想もらいました)
そしてここから本邦初演作2曲、まずは加藤作品。とある事情から初演とあいなりましたが、こちらの評判も上々で・・「太鼓でマリンバと同じように旋律のように演奏しているのが新鮮」とか「クロテイルの音色が良かった」など・・ある意味、打楽器奏者以外からの感想に好意的なものが多いかと思いきや、Joelも面白がってました(笑)近々再演あるってこと?しっかりマリンバをさらってくれた沓名に感謝。
委嘱作品の「Wavering Ⅲ」は、予想していたものの、かなり難易度が高く(各々の技術的にも、アンサンブル的にも)、皆で「指揮者がいてくれたら、かなり楽になりそう」という作品。今回は文明の利器を駆使して、僕が予め家で録音した音をメンバーで共有してもらい、準備もしてもらう作業もしました。学生のように毎日集まれればそこまでしなくても良いと思いますが、皆、時間を作ってよくやってくれました・・
本番後、大分経ってから、この映像(と音声)をチェックしたのですが、中に入って演奏しているのとの良い意味でギャップを感じました。これ、客席で聴きたかったなー
2番マリンバのなな江が黒子のように始まって段々ずれていく様や、全員で弓で演奏する箇所(計5本も使う!)も面白い。誰か再演して。客席でお待ちしてます!
アンコール1曲目はシベリウスの「Andante Festivo」本来は弦楽四重奏→弦楽合奏の曲を、5人で。マリンバに絶対合うと思ったので、初音出しでしたが、こちらも嬉しい感想を沢山頂きました、感謝。
2曲目は、、マリンバのみで演奏する「Xylophonia」でした。足りない音板2音を黒鍵の隙間にくっつけて弾くという反則スレスレのテクニックを使って・・
なんとか21時過ぎに沢山の拍手のなか終演し、名フィルの本職ステマネや、音大生が沢山裏に駆けつけてくれて、皆で搬出してくれて22時撤収。
あれ?明日は21時半には撤収しなければならないんだが、どうするんだろうか(続)
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