2年2ヶ月ぶりの
くぼった公演です。従来は3年ほど空けてやることが多かったのですが、今回は制約(以前、頂いた賞の受賞記念で演奏会をする場合の約束がありまして)つきだったので、ホール側から連絡頂き、慌ててスケジュールを合わせて設定したこともあり、決まってから、ずっとバタバタしている気がします・・年としては3年ごと開催になっていますがね・・
今回は名古屋で通算「4」回目ということもあり(後付け理由ではない・・はず)4に拘ってみました。「四声の響き」と副題を設け、前半には「4」種類の楽器のみを使った「4」曲(Openingもありますがカウントせず)を。
教育用カスタネットのみを使った伊藤康英先生作曲の「Juggling Jugglers for four」この曲はくぼった~を結成するきっかけになった曲です。200「4」年に初演してます(しつこい?) 20年前・・「あの頃は若かった」と言いたくない(が、人生のまだ半分の地点だったのですね・・)
2曲目はトムトムのみを使ったJohn Cageの「Quartet for Twelve tom-toms」一人3つずつで計12個のトムトム、「4」種類、違う太鼓の皮の種類で演奏予定(本日、本皮を巻いてきました、上手くいってますように・・)
3曲目、僕が「B→C」に出演した際に委嘱初演した鈴木優人さんの作品「B to C for four timpani」もちろん「4」台のティンパニを使ったソロ曲だったのですが、この曲は作曲された当初から「2-4人で演奏も可能」という注釈があった為、今回は4人のヴァージョンで初演ということになります。1人で演奏してる時より、上手くできないと・・!?
前半最後はお待ちかね、山川あをいさんの「UTA(utə́) Ⅵ for marimba quartet」です。この曲も打楽器科有志演奏会が初演の曲。4台のマリンバが必要なのですが、今回、色んな場所にある「ミズノマリンバ」を結集して(しかも、よくありがちなマリンバ同士の調律のズレを防ぐ為、事前に同じ方に同じ時に4つ分再調律してもらい)本番に臨みます。非常に楽しみです。
後半も勿論4曲。近年、西田君の初演曲や石若君のボディパーカッションなど、若手打楽器奏者による4重奏を取り上げてきましたが、今回は僕と入れ違いで藝大に入学してきた濱口大弥君(今や、アンサンブルコンテストで名前を見ない時はないほど、中高生に人気の作品を沢山)が作曲した「xxxx -cross for albatross-」を。この曲は学生達がやっているのを聴いて、面白かったので採用しました。若者に負けてらんねえー
今回、唯一の邦人作曲家ではないケージの作品から(最初は邦人特集にしようかとも考えたのですが、後藤さんも好きだと言ってたし)もう一つ「LIVING ROOM MUSIC」を。学生時代から親しんできた作曲家ですが、調べてみたら色々作品があるのですよね。
これは、凄い(献上されている人達にご注目、元ご夫婦のお2人ですね)
後半3曲目だけ、なんと四重奏ではない!2重奏になっております。そして、一番最近(誕生日に!プレゼントのように)出来上がってきた曲。。この曲のいきさつ&詳細は会場にいらして下さった方のみぞ知ることに・・
最後は、今回の演奏会の為の委嘱作品、酒井健治さんによる「Wavering Ⅲ-Motion blur-」です。酒井さんは僕との関係が名フィルの(2代目)コンポーザー イン レジデンスの頃から始まっていますが、前回のくぼった演奏会の際、公募作品のジャッジにご意見を頂いたこともあり、その時からメンバーとも親交があり、僕らが青山音楽賞を受賞した翌年に酒井さんも個人で賞を受賞されるというご縁もあり!
僕らが大体の演奏会で最後に演奏している三木稔氏の「マリンバ スピリチュアル」は20世紀の名曲であり、なにかそれに対応し得る作品をというリクエストのもとに生まれました。
しかし楽器編成は一緒ではなく、マリンバの後ろにマリンバ!まるで「黒子のように(酒井さん談)」、ソロマリンバの動きを模倣したり相反したり、独立したり・・そのサイドに打楽器2人がセットアップされます。黒子、という時点で、僕より身長の高い秋田は却下(嘘)でしたが(そうか、秋田にソロを弾いてもらえば良かったのか)こちらもメンバー全員ドキドキ(ええ、難しくて・・)のリハを重ねています。
トータルで8曲は演奏するのですが、それぞれ短い曲も多く、曲間は転換がしっかりあるので、いつものごとくMCで繋ぐ予定・・今回はメンバーの他に、これまでもヘルプしてくれていた沓名大地を迎えて、中で乗り番を工夫しながら楽しく(俺だけ?)リハしています。
毎度のことですが、集客には大苦戦、あの手この手で頑張っているつもりですが、色々不運なことも多く(今年は全て「厄年、だからよね」で、ある意味、諦めがついてますが)先日、京都のホールに券売状況を聞いた時には卒倒しそうになりました(1桁、しかもVサイン・・)まだもう少し時間はあるとはいえ、不安しかなく、空き時間を見ては、宣伝に勤しんでいる状況(練習を頑張るのは勿論ですが、聴いて下さる人がいなければ、メンバーの交通費さえ捻出できないのよー涙)
といいつつ、日々の生活、オケでの活動(報告したい本番は色々あったのですが、ラストしらかわホールとか)に時間はとられていく日々・・身体の方は大きな痛みなく動けてますが、最近は頭痛が頻繁に・・厄年だからね(爆)
この時も泣き言、言ってたみたい! 同じメンバーのラジオにも先日出演させて頂き、これはまたミラクルが期待できるかな?15日の京都新聞にも記事を掲載してくださったそうで、感謝。あと、数日、駆け抜けます(が、明日は安城で講演&ソロ演奏、来週は定期でスチールパンほか、そしてくぼった、の4日後に打・カーポ。わお)
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