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2023年12月29日 (金)

歓喜の歌

世はもうクリスマスも過ぎ、今年も残すところ、あと数日・・僕はというと来年も年明け2日からの仕事に備え、演奏業務は早々とイブに終え、長野に帰省しました(道は空いてて助かった!)

408417586_1144615956982623_3987626164972 12月の定期も一応無事に終わり(楽員の一人の方がシュミットの曲を「マーラーみたいに暗くなくて良い(シュミットはマーラーの指揮の下で演奏していた元楽員)」と仰っていましたが、やはり世の中の僕のような平平凡凡な人達は、芸術の中にこそ、日常にない狂気や悲劇を感じたいのではないか、と思う集客っぷり、でした。曲目のせいだけではないかもしれませんが・・)

409112448_6928018697291304_8816219819377 翌日は昨年出たタップダンスの舞台を観に千種へ(写真は撮り忘れ拝借)。前半は大人しく聴いていた我が子、賢い。

次の週は第九演奏会。第九自体は今年、依頼公演が2公演と、自主の2日間で、計4公演。オケによっては7-8回、12月にやることもあるこの曲、日本(だけ)の年末の風物詩の一つで、オケマンになろうものなら、生涯で一番演奏する曲(あとは運命の1楽章だけ、とか?音楽鑑賞教室でよく取り上げられたりするので)かと思いますが、いわずもがなこの曲はベートーヴェンの生涯最後の交響曲で、大作、なのです。 

コロナが流行ってから、余計に毎年の惰性で演奏するなんてことは出来なくなり(人が集まって演奏することができ、聴いてもらえる、ましてや合唱と一緒に演奏できることの稀有さを噛みしめ)2020年の12月はスコア、パート譜と真っ新な気持ちで向き合い、

ベートーヴェンが既に聴こえていない感覚で、このハーモニーをどう届けたかったのかを想像して、演奏したあの年から3そういえばあの時も指揮者は川瀬氏でした。

411339942_1149518359825716_6496696108134 今年は市民会館での本番でしたが、またこれまでとは少し違ったアプローチ(楽器関係)で本番に臨みました、聴きに来てくれていた教え子達に感想を聞いたり。あとは「プロ」の合唱団とも演奏しやすい環境が名古屋にもあれば・・・

以前は都内のオケでは第九の演奏会の後にセクションの忘年会を行っていたオケも多く、まさか、オケマン志望で第九聴きに行ってない学生いないよね・・?知らんけど。

 

Thumbnail_img_6662 合間に学生の芸文でのオケのGP,本番に立ち会い。指揮は大学1年からお世話になっていた松尾先生。もうお会いして20年以上経つがお変わりなく・・東京では住んでいる最寄駅も一緒だった事があり、ご縁のある先生の一人でした。

Thumbnail_img_6665その頃、世に誕生した学生が、今年の4年生。今回の演奏会は僕がこれまで聴いてきた中で一番お客さんが入っていました。折角、良いホールでやるなら、毎回こうでないと。

今年のクリスマス・スペシャルコンサートはゲストプレイヤーが豪華で、後半は宝島など楽しい曲目。ゲストのエリックさんや中川英二郎さんはNew Sounds in Brassでもお馴染みのプレイヤーで、それならばと、5年ぶりに師匠をオケに招聘(召喚?)しました。指揮者も大井氏ということで、TKWOと縁がある本番でした。

Thumbnail_image1_20231229231501うちのオケのスタッフとの意外な接点があったり(そのスタッフが隠し撮りしてくれた本番の共演後ろ姿)、他の楽員から「Kennyを呼んでくれてありがとうーファンなんだよね」と言ってくれる人もいて、誇らしい本番でした。

Thumbnail_image2_20231229231501最初は怯えてた娘(^^;も、途中からこの笑顔。

Thumbnail_img_6754 年内最後の演奏も第九。岡崎にて。前プロもありましたが(諸事情ありそちらも僕が演奏)、無事終了。近くで3回もこの大曲を演奏出来ることに「歓喜」していました。その後は、レッスンや教え子のリサイタルの鑑賞、はたまた同僚家族との忘年会など、名古屋にいるうちにバババっと予定を詰め込んで、今は束の間の休息中です。

Thumbnail_img_6603 このまま今年を振り返るかなあ。

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