« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »

2023年6月

2023年6月16日 (金)

マルタン&自慢の同期

6月は演奏機会が少なめ(7、8月もそうなのですが、HP更新しました)で、色々準備する時間(プライベートでバタバタと)に充てられたのはありがたや。人生の岐路となる月の予定です。

月頭のゲーム音楽(皆さん、TARは観ましたか 笑)の次の本番は、こちらです。

Aco58_page0001 この愛知室内オーケストラのコンチェルタンテシリーズ、今回取り上げるのはMartin, Mozart, Mendelssohn(全員Mですね)で、1曲目のマルタンは一応ソリストの一人に載せて頂いております(ソロは出てくるのですが、厳密にソリスト、かは微妙な立ち位置)なかなか演奏されない曲ですが(僕は実演で聴いたことがあるのは紀尾井シンフォニエッタで1度のみ)、ティンパニのフレーズが

Pg1 Pg オケスタ(オーケストラスタディ、の略)集の1ページに出てくることもあり、界隈では有名な曲。初体験です、ありがたや。

To be honest(これ試験に出ます)、まるまる1曲演奏する機会でもないと、他のところまで勉強が行き届かない曲もあり(不真面目ですみません)。オケスタの箇所のみを勉強しても、全容解明までは至らずの曲が未だ数多くあります。今回の曲は、著作権フリーでないので、パート譜自体も手に入れにくい(言い訳)。感想はというと、噛めば噛むほど味が出る曲、ってところです(ただ、初めて聴くお客さんの耳にどこまで残るかは謎)バルトークもそうですが、マルタンも12音技法は使っていなくとも、調性感の中で、様々な音を散りばめていて(2楽章の減5度の使い方が個人的には好み)、チーズが調性音楽だとすると、ブルーチーズ的な響きがあちこちから・・という感じです。全楽章通じて、リズムの一貫性も面白いと思います。

 wikiによると、オランダに住んでいた時期に書かれた曲ということもあり、41v8tcntf1l_ac_ コンセルトヘボウの音源(若かりしマリナスの演奏♪)を聴いたり、スイスロマンドの映像(ティンパニ、たまに間違ってるけど、音色が良い)やSKOの映像(こちらは恐らく違法アップロード・・完成度は抜群)なども参考にしましたが、小澤さんはこの曲が持ち曲だったようで、恐らく前回、名古屋で演奏したのは1978年のこの時以来かと。

Afモーツァルトは降り番なのですが、トリを飾るメンデルスゾーンのソリストは、2人とも大学の同期。津田君は名フィルにもソリストで来てくれたことがあるので、伴奏したことはありますが、白井大先生とは、オケの伴奏としては初めてのはず。

Se あれから、1年。同期で献杯(もうちょっと笑顔のつもりが・・)。こうやって年を重ねていくわけですなー依田氏、天井の辺りから聴いていてくれるかな!

| | | コメント (0)

2023年6月 3日 (土)

インプット

気付けばもう6月。昨日と今日は、明日の「原神」コンサートの為のリハでした(なんと明日は本番2時間半弱で2回本番)

Thumbnail_img_4562 5月の定期は、予想を上回る反響のうちに終えることとなりました。色んな要因が良い方向に動いたらしく、定期初日には当日券の販売数が過去最大で、急遽完売。2日目は元から人気だったこともあり、やはり完売。曲の盛り上がりもあり、ボレロの後の拍手は凄い音圧でした。大勢のご来場、感謝です。

Thumbnail_img_4587円形配置の舞台上で、今回の打楽器エキストラの方々とマエストロと。マエストロとはこれで共演ラストかな?お疲れさまでした!

 Thumbnail_img_4610 翌週も本番はありました(10年ぶりくらいにブリテン作曲4つの海の間奏曲演奏しました)が、この週は映画鑑賞週間、まず業界で話題の「TAR」を観に。2時間40分に及ぶ映画、前半は僕はそこまで退屈では無かったけど、、クラシック(オケ?)業界にそこまで明るくない人にはどうなんでしょう。主に使用される楽曲がマーラーの5番(4月の定期でやったばかり)だったこともあり、僕は存分に楽しめる映画でした。

Thumbnail_img_4613 業界あるある&ありそう、を散りばめた作品。衝撃的な最後のシーンと、今やってる本番がシンクロしちゃって(^^;)

 別で、コチラも観にいきました。原作は読んだことがありませんが、こちらも異例のロングラン上映、観に行った映画館では「演奏シーンの後の歓声や拍手歓迎!」というところでしたが、してる人はおらず(^^;)こちらは是非、若者に観てほしいと思うシーンが多かったです(が、ドラムは気合いと根性だけで、あそこまでいけるのかは少し疑問)

  オービックスペシャルもめでたく完売!コロナが5類に変わってもウィルスの感染力は弱まらない、と頭では理解しているつもりでも、世の中はこれまでの抑圧された生活から解き放たれた感あり、お客様の来場者数の戻りはその辺りにあるのではないかとのこと。

348970592_6553887227957202_5060602610858 ソリストは急遽前日に決まった金子氏でしたが、コバケン先生との録音もあるというチャイコンを難なく演奏した後の、仔犬のワルツはギネス記録の速さで()それでも2時間強の本番。メインの「運命」もなかなかの気合いの入りようで。

Thumbnail_img_4702 前日にオケの有志で事務局山元さんの送別会(そして4月から就任している森岡くんの歓迎会)を。同じ場所で10年ぶりに漫才やったなあ・・・

Thumbnail_thumbnail_img_4696 同期でお別れメッセージも。

Fxswb4iagayzgyy レッスンを淡々と行いつつ、6月の文化庁公演の前のワークショップにも2日参加しました。現地の楽器を基本的にはお借りするのですが、時間内で、どれだけ打楽器のメンテナンスできるかも、勝手に課している使命(^^;)既に合唱、ボディパーカッションまでしっかり練習してくれている学校もあり、本公演が楽しみです。

 4月に続き、5月も楽譜を頭にインプット、うまく出来てるといいのですが・・・

| | | コメント (0)

« 2023年5月 | トップページ | 2023年7月 »