久々にゆったりと
したスケジュールで動いている、年度末。勿論、オケマンとしての活動は続いていますが(その本番数もそこまで立て込んでいないこともあり)、自分の振り返りや、今後の目標(大きく言えば夢)に向けて時間がとれていて、それは有り難い限り。基礎力も見直すいい機会・・
名フィルでは2週連続でなかなか演奏しない曲達をとりあげました。
ほぼ毎年共演している「グリーン・エコー」の演奏会では、ジェンキンスの「グローリア」日本初演(しかし秋に演奏した作品と似通った箇所多数)と「ユビラーテ・デオ」もオケ版は日本初演とのこと。
多数の打楽器が両曲共に使われましたが、人数はtimp+3percで出来たという。。
ジェンキンスは以前からティンパニの使い方が酷(どっちの読みをするかはあなた次第)ですが、今回も例に漏れず。もう彼の曲、何曲演奏しただろう・・・ユビラーテ・デオでは二胡や楊琴が出てくる中国っぽい曲、マリンバやジャンベが出てくるアフリカっぽい曲など、「世界は一つ」という映画のバックに使用されても良さそうな曲。感動的な場面も多く、毎年1回、この曲を演奏するだけの演奏会とかあっても良いのでは?と個人的には思うほど。
合間に(以前から楽しみにしていた)愛知室内オーケストラの演奏会を聴きに。どこかで見たことのある手が背表紙(^^;)
日本初演の打楽器協奏曲が2つ。1つ目は植松さんのソロ、2つ目は安江さんとタンバリン・デュオ。予想を裏切る面白さ、憎い(笑)
打楽器関係者、客席に多数でしたが、果たして、あの凄さ(演奏だけじゃなくて、なんていうかなあ、それ以外も色々)どこまで感じ取れた人がいるでしょう。先輩達の生き様はお手本になります・・「しくじり先生」ばかりではなく、ちゃんとやらないとなあと、感じた日、定期のリハにも気合いが。
3月の定期(昨年はタコ8、一昨年はブラームスでしたか)は、これまた全曲名フィル初演(^^;)というなかなか凄い曲目でした。しかし、これこそ定期の醍醐味、ともいえるかと。
「ブルー・カテドラル」は世界で既に700回を超える再演をされているヒグドンの曲(打楽器協奏曲が賞を受賞しているのは知りませんでした)ユビラーテ~に通じる、とても判り易い構成、気楽に聴ける部類の曲。指揮の大井さんいわく、作曲の経緯から、今回3.11に演奏会が行われることを意図して選曲されたそうです。
酒井さんのPf協奏曲(委嘱・世界初演)は3度目の正直でようやくの演奏。本来は、この時だったんですね。とても昔に感じてしまう・・奇しくも、昨年、青山音楽賞を酒井さんにも協力して頂いて受賞しましたが、今年は酒井さんの個展が受賞!縁が続いていて嬉しいです。「今回の曲がこれまでの委嘱曲の中で一番難易度が高いと思ったが、オケの皆さんが献身的に演奏してくださって感謝」と言って頂けて良かった!あ、また写真は撮り忘れました。
今回、急遽代役のソリストとなり、初来日のゴリーニ氏、1ヶ月半であの難曲を仕上げて、かつシューマンのこれまた普段全然取り上げられない曲と2曲の共演・・噂通り驚きの逸材でした。2日目のアンコールでブラームスを取り上げたので、次の共演曲は・・乞うご期待。
そしてメインはアーノルドの「交響曲5番」アーノルド。マルコム・アーノルド。名前だけは吹奏楽関係(ピータールー序曲、第6の不思議な宿~などは一昔前によくBJで名前を見ました)で聞きますが、個人的には1曲も演奏したこと無し。演奏時間は比較的短かったですが、管打の使い方が吹奏楽っぽく、そこに弦楽の良いとこ取りをしたような箇所が多く(笑)最後は不穏な空気で終わる・・・という、来場者はかなり少なかったですが(金曜は特に・・)いらして下さった方の満足度が高そうな拍手を頂けて、充実の日々でした(実はリハ中から軽くぎっくり腰だったのですが、本番には回復してました、セーフ)
今月で退団される楽員もお2人、その中で、鬼頭さん(と、楽員・事務局の専門委員の皆、友澤さんカメラマンありがとう)との記念写真。なんと初めての名フィルが十郎さんのテーリヘン協奏曲の時だったとは!この時の演奏のCDを持っていて、後半のドン・ファンが名演だと思う旨を伝えたところ、「音源探して!」との命が!了解です、これからもお元気で!
今週は、モーツァルトのシンフォニー。しらかわホールで手締めティンパニにて。こういう振り幅があるので、オーケストラからなかなか離れがたいですね・・
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