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2022年12月

2022年12月31日 (土)

その後の徒然→定期→Distanceへ

Thumbnail_img_3346 オケでは、久しぶりの尾高マエストロと展覧会の絵(&皇帝を優ちゃんと)を演奏したり、客演のACOではスダーン氏と手締めティンパニでのメンデルスゾーンVn協に臨んだりと、充実した本番を迎えたほか、大須小学校&南山小学校での出向室内楽演奏を名フィルのメンバーと行ってました。11月のリサイタルの辺りでも危うかった「波」が、本格的に高くなってきて、しかし、毎日リハか本番(かレッスン)の日々・・・合間を縫って(何処が合間だったかは秘密ですが)4度目のワクチンを打って、

317365691_858376442273244_59817819149430 その後の市民名曲シリーズ(前プロのタコvn協1番は念願のティンパニでした。痺れた)やスヌーピーコンサート(城田優さん、歌上手いのね)を乗り切ったら、12月の定期。

 ずいぶん前の定期で、シベリウスの初稿版をヴァイオリン協奏曲と共に演奏することがあった、交響曲第5番。現行版は初めてで(前回のは4楽章だったらしい)3楽章形式とのこと。勉強し始めるのが遅かったのもあり、久々に聞こえてくる音と記譜とのギャップに暫く戸惑った楽譜でした。今となっては面白さが判ります(というより、以前より好きになった。単純)

318406877_865368931573995_29766998411653 ソリストには前回のサイバーバード協奏曲で鮮烈な印象を残した上野君が登場、今回は世界初演の小協奏曲を、しっかり自分の語法で演奏していて驚愕(しかも初日はこんなエピソードまで)

319306830_865369071573981_26229722113109 武満作品で、中山のシンバルがオケ中で聴けたのは、大変レアだったかも。

 ということで、この週は12月の山場の一つでもあった「Distance Percussion Duo!!」の2度目の名古屋公演でした。結成公演も12月だったので、2年ぶり

 初回と楽器編成を変えて(前回はtimp.2組、marb.2台!+vib.というマッチョな編成でした)今回はマリンバ1台とヴィブラフォン1台をメインに、太鼓は2セットのものもありましたが・・

 Thumbnail_img_3426 前半のハイライトはセリーのデュオと、魔法弟子かと。セリー(正確にはセリーJr.ですが)は、芸大では代々演奏されることが多かったようで、10年以上の先輩もご存知で、僕も同級生がやっていたので、楽譜だけは持っていたのですが、演奏は初。この曲は2楽章にピアノが出てくるので、なかなか自主公演で取り上げるにはハードルがありましたが、宗次さんに相談したところ、快く出して頂けたので、

20221211munetsuguhall1_20221231150501 対称的に設置した太鼓の1楽章

20221211munetsuguhall2_20221231150501 (ピアニストとしても活動している)中山によるピアノ演奏との2楽章

20221211munetsuguhall3 パーティーハットを被った、楽し気な3楽章(こっちは色んな笛吹くのに必死)

Thumbnail_img_3425 をお送りしました。

前回「道化師の朝の歌」に初挑戦しました。今回は同じようなオケものとして「魔法使いの弟子」

20221211munetsuguhall4 プログラムでも触れましたが、この演奏が業界ではちょっとした話題となり、楽譜が一般販売されていることが判り・・・見るからに大変(原曲と何故テンポが異なるか、やってみると分かる)なパートは中山先生にお願いして(^^;)少しだけ、編曲譜を更に少し編曲して演奏したのは、前回の道化師~と一緒。

 

後半はUTAのⅫとマリスピⅡなど。UTAは、前2(名古屋と京都も!)を聴いてくださった、あをいさんが、「マリンバとヴィブラフォンの編成で、書いてみたい」と、言ってくださり(今回の演奏会開催も、そのきっかけがありました)、何度か音出しもオンラインで聴いて頂きながら・・の、今回の初演でした。ヴィブラフォンは、モーターを回すことで、響きに変化をつけられる為、その特徴を曲にどう反映させるか、あをいさんと中山のディスカッションがありましたが、聴きに来られた知り合いから

Thumbnail_img_3421 「ヴィブラフォンのモーターのon/offの響きの違いやロールの音が、マリンバのロールとの音との混ざり方に多彩な影響が感じられて、とても美しく響いていた」と、感想をもらって、奏者としても一安心(次は暗譜で臨みたい・・・)

Thumbnail_img_3399 マリスピは・・・個人的な反省が多々。まず、もっと早くに手を付けなければならなかった、ということ。早くにプログラムは決めて、楽譜も手元にありました、しかも弟子がやっているのも聴いていた(というかレッスンしていた)ので、「ふんふんこんな感じね」と、高を括っていたのが、大間違い。リサイタルを終えて、いざ取り組んでみると、、マジで大変。ご存知の方は判るかと思いますが、あれはまるでテンポの速いPsapphaです。。原曲では3人で受け持つ打楽器を、足を使いながら、可能な限り音を出す(リアルに2.5人分くらいは常に音を出している感覚)んですが、問題は、元々がデュオの為に書かれておらず、4人での演奏の質と集中力(←ここ大事)に感覚が慣れているので、音に甘いところがあると、凄い違和感があり・・本番は必死さが前面に出過ぎてしまったかと反省。普段、出番のなかった大きなログドラムを使えたのは良かったですが(まだ片付け終わらずに倉庫に転がっています)

20221211munetsuguhallenc1  リサイタルは2時間で収めていたのに、今回の演奏会はアンコールを入れると終演は2時間15分を越えていて・・転換も多かったし、板出してきて、くるくる回ってるから・・裏方の皆さんにもご苦労かけました。

Thumbnail_img_3420 終演後にオーナーの宗次さんにも労って頂き、記念撮影。大量の楽器を撤収したあと(2台の車でピストン輸送)打ち上げは駐車できるガストで()

これで、まだ年内は終わらず・・あと2本、頑張って書き終えられるのか?!

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その2!リサイタル(名古屋&大阪公演)から

復活の終わった次の日、ジョエルに合わせに来てもらい、楽器の準備をして、終了。

Thumbnail_image1 今回は当日朝に搬出。名古屋(と大阪)は運搬、ステマネ共に名フィルの同僚(と、いつも裏を手伝ってくれる仲間達)にお願いしており、大分楽をさせてもらいました・・・本番楽器を搬出後、サブ楽器にて、ピアニストと合わせをしてから、ホールへ。2台分のピアノの調律をして頂き、東京公演での反省を活かしたGP、本番。

 

Thumbnail_img_3509 今回もありがたいことに、名古屋公演は、予想を上回るお客様の多さに驚愕!し過ぎて、最初のお辞儀で、頭を椅子に直撃!!「痛ッ」と声が出そうになって、手で押さえたくなるのを必死に堪えながら、準備へ・・

 GPでの仲間からのアドバイスを参考に、少し東京公演とはマレットなどの選択は変更し・・・後から振り返れば、名古屋公演は全てがスムーズに進んだ感がありました。

 休憩中の場面転換も、スムーズに(裏が東京文化より余裕があったことは大きい)

 後半頭のブリテンも、ようやく本番にどうすればマシになるかを体得して、少しですが余裕をもって音替えできたかと。。

 バルトークも、午前リハ→GP→本番とのペース配分が皆さん流石で、最後にベストを持ってこれたかと思いました。

 アンコールも楽しく、終了!

 

 東京文化でも、多少は感じましたが、ここ、電気文化会館では2013年から3年毎に今回で通算4度目の自主リサイタル。毎回、足を運んでくださるお客様のお陰で成り立っていることを大変ありがたく感じました。当日の模様を、盟友、堀江氏が彼の言葉でまとめてくれているので、(恥ずかしさはありますが)リンクを貼っておきます。

Thumbnail_img_3163 終演後には、今回のスポンサーである葵鐘会さんが主催して下さった打ち上げへ。初めて食べるような極上中華に(特に漢方スープは絶品でした)、翌朝への活力をもらって、解散。

 

 翌朝は僕は楽器と一緒に、共演者は車で現地へ。音を出すのは初めてのザ・フェニックスホール。着いて早々、搬入のトラブルがありましたが(打楽器奏者の宿命)なんとか解決して頂き、

Thumbnail_img_3168 裏方2人とお好み焼き(と焼きそばとタコ焼き)をかっくらってから、GP開始。

Thumbnail_image1-2 昨夜の余韻が、そんなに無いかと思いきや、多少身体に感じていたので、体力を温存気味に。関西の打楽器大御所に楽屋御見舞を頂戴してから、いざ本番。

多少の緊張感を持ちつつも、やはり前半は体感としては20分ほどで終えて(聴いているは50分弱)後半へ。

Thumbnail_img_3176 野田さんのピアノが1楽章で弦が切れるハプニングもありましたが、もうこのアンサンブルで何度も演奏してきた強み(野田さんとは3度目、ジョエルとは5度目?いふけんとは、、何回目だろう)があり、問題なく終了。この演奏会のみ、ホールとの共催。ホールの皆様のお力添えあり、盛況のうちに終えることが出来て、非常に嬉しく思います。ホールの壁を開けて、夜景の元でアンコール。

Thumbnail_img_3187 3公演、無事に演奏を終えたピアニスト2人と、ジョエル(そして竹島さん)に感謝!!

ビルの一角がホールの為、なんとビルの入り口での面会とサイン会という定例の催しだそうで、そこで初めてお会いする方や、わざわざ北海道から来てくれた打楽器奏者も・・そして大学での副科ピアノの先生がいらしてくださり(お会いするのは20歳の時以来なので約20年ぶり)とても嬉しいお言葉をくださりました。そんな先生もBartokがレパートリーだとしって驚愕、3月に滋賀で演奏会されるとのことです(伺う予定でいます♪)

 

もう一つ、とても嬉しかったことは、

Thumbnail_img_2513 中学時代(というか恐らく全員東田辺小学校出身)の同級生が、何人か声をかけてリサイタルに来てくれたこと!!中学卒業以来、顔を合わしてなかった友人も含め、こんなにも。よくきく「一体、どんな格好していったらええねん?」から始まり、、40歳になる大阪のオッサン達(本人達はそう思ってませんが、周りからみたら・・・)が、集まってくれて、(その日に帰らねばならなかった為、打ち上げに顔を出せたのは、ほんのひと時でしたが)最高の時間でした。また次は25年以内に会えたらいいなあ()

Thumbnail_img_3201 名古屋に到着が2時。落ち着いたら3時・・・という、強行スケジュールでしたが、無事に大阪公演まで3公演完遂することが出来て、関係各所に感謝(そして翌日からの業務も、ジョエルとお揃いチェック柄で励みましたとさ・・)

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