その後の徒然→定期→Distanceへ
オケでは、久しぶりの尾高マエストロと展覧会の絵(&皇帝を優ちゃんと)を演奏したり、客演のACOではスダーン氏と手締めティンパニでのメンデルスゾーンVn協に臨んだりと、充実した本番を迎えたほか、大須小学校&南山小学校での出向室内楽演奏を名フィルのメンバーと行ってました。11月のリサイタルの辺りでも危うかった「波」が、本格的に高くなってきて、しかし、毎日リハか本番(かレッスン)の日々・・・合間を縫って(何処が合間だったかは秘密ですが)4度目のワクチンを打って、
その後の市民名曲シリーズ(前プロのタコvn協1番は念願のティンパニでした。痺れた)やスヌーピーコンサート(城田優さん、歌上手いのね)を乗り切ったら、12月の定期。
ずいぶん前の定期で、シベリウスの初稿版をヴァイオリン協奏曲と共に演奏することがあった、交響曲第5番。現行版は初めてで(前回のは4楽章だったらしい)3楽章形式とのこと。勉強し始めるのが遅かったのもあり、久々に聞こえてくる音と記譜とのギャップに暫く戸惑った楽譜でした。今となっては面白さが判ります(というより、以前より好きになった。単純)
ソリストには前回のサイバーバード協奏曲で鮮烈な印象を残した上野君が登場、今回は世界初演の小協奏曲を、しっかり自分の語法で演奏していて驚愕(しかも初日はこんなエピソードまで)
武満作品で、中山のシンバルがオケ中で聴けたのは、大変レアだったかも。
ということで、この週は12月の山場の一つでもあった「Distance Percussion Duo!!」の2度目の名古屋公演でした。結成公演も12月だったので、丸2年ぶり。
初回と楽器編成を変えて(前回はtimp.2組、marb.も2台!+vib.というマッチョな編成でした)今回はマリンバ1台とヴィブラフォン1台をメインに、太鼓は2セットのものもありましたが・・
前半のハイライトはセリーのデュオと、魔法弟子かと。セリー(正確にはセリーJr.ですが)は、芸大では代々演奏されることが多かったようで、10年以上の先輩もご存知で、僕も同級生がやっていたので、楽譜だけは持っていたのですが、演奏は初。この曲は2楽章にピアノが出てくるので、なかなか自主公演で取り上げるにはハードルがありましたが、宗次さんに相談したところ、快く出して頂けたので、
(ピアニストとしても活動している)中山によるピアノ演奏との2楽章
パーティーハットを被った、楽し気な3楽章(こっちは色んな笛吹くのに必死)
前回「道化師の朝の歌」に初挑戦しました。今回は同じようなオケものとして「魔法使いの弟子」
プログラムでも触れましたが、この演奏が業界ではちょっとした話題となり、楽譜が一般販売されていることが判り・・・見るからに大変(原曲と何故テンポが異なるか、やってみると分かる)なパートは中山先生にお願いして(^^;)少しだけ、編曲譜を更に少し編曲して演奏したのは、前回の道化師~と一緒。
後半はUTAのⅫとマリスピⅡなど。UTAは、前2回(名古屋と京都も!)を聴いてくださった、あをいさんが、「マリンバとヴィブラフォンの編成で、書いてみたい」と、言ってくださり(今回の演奏会開催も、そのきっかけがありました)、何度か音出しもオンラインで聴いて頂きながら・・の、今回の初演でした。ヴィブラフォンは、モーターを回すことで、響きに変化をつけられる為、その特徴を曲にどう反映させるか、あをいさんと中山のディスカッションがありましたが、聴きに来られた知り合いから
「ヴィブラフォンのモーターのon/offの響きの違いやロールの音が、マリンバのロールとの音との混ざり方に多彩な影響が感じられて、とても美しく響いていた」と、感想をもらって、奏者としても一安心(次は暗譜で臨みたい・・・)
マリスピは・・・個人的な反省が多々。まず、もっと早くに手を付けなければならなかった、ということ。早くにプログラムは決めて、楽譜も手元にありました、しかも弟子がやっているのも聴いていた(というかレッスンしていた)ので、「ふんふんこんな感じね」と、高を括っていたのが、大間違い。リサイタルを終えて、いざ取り組んでみると、、マジで大変。ご存知の方は判るかと思いますが、あれはまるでテンポの速いPsapphaです。。原曲では3人で受け持つ打楽器を、足を使いながら、可能な限り音を出す(リアルに2.5人分くらいは常に音を出している感覚)んですが、問題は、元々がデュオの為に書かれておらず、4人での演奏の質と集中力(←ここ大事)に感覚が慣れているので、音に甘いところがあると、凄い違和感があり・・本番は必死さが前面に出過ぎてしまったかと反省。普段、出番のなかった大きなログドラムを使えたのは良かったですが(まだ片付け終わらずに倉庫に転がっています)
リサイタルは2時間で収めていたのに、今回の演奏会はアンコールを入れると終演は2時間15分を越えていて・・転換も多かったし、板出してきて、くるくる回ってるから・・裏方の皆さんにもご苦労かけました。
終演後にオーナーの宗次さんにも労って頂き、記念撮影。大量の楽器を撤収したあと(2台の車でピストン輸送)打ち上げは駐車できるガストで(笑)
これで、まだ年内は終わらず・・あと2本、頑張って書き終えられるのか?!
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