東京10月14日、名古屋は11月7日、そして大阪が11月8日。
東京の本番の週は、名フィル文化庁公演とブッキング。月曜夜までに、大多数の楽器(ティンパニは10台・・+バルトークで使う楽器等)を準備したのち、移動→舞鶴→京都に向かってから、帰ってきた翌朝(リサイタル前日)に2tロング車に積み込んだ後、昼過ぎに都内へ。
今回、一番痛感したことは、「街には、トラック(2tロング以上)を留め置きできる場所が非常に少ない」ということ・・・トラック付きで泊まれるホテルは本当に数がしれていて、しかも激高。。運搬のプロ業者や、業界の人に色々情報を得て、最善策をなんとか見つけられました。人に助けられてばかり。
あとネックとなったのは2台ピアノと打楽器を「練習できるスペース」名古屋の場合は、オケの練習場に可能な場所があり(それも非常に幸運なことですが)助かってましたが、都内でそこを見つけることが一苦労・・・ここまで書いておいてなんですが、ちょっと他の人にはお勧めできない裏技的なところで今回はさせて頂いたので、具体的には控えます(興味のある方は僕か、参加された3名の方に聞いてみてください、かなり過酷な環境ではあったので)でも、あの環境なくして、今回の演奏会はなく、非常に助かりました。。
既に9月には合わせはしていたものの、本番日の前に、打楽器は当日使う楽器で竹島さんと合わせておきたかったので、前日から移動して正解でした。当日は朝からもう一度積み込み直し、いざ、東京文化会館へ。ピアノの調律が2台分の時間(と経費)が必要なので、その為に、午前中からホールは借りていて(勿論それにも経費がかかる)・・諭吉には本当に羽が見えた瞬間。13時前から少しずつ楽器を舞台に上げていると、大ホールでバレエ公演している人や、リハ室で「不滅」のRhをしていた久一さんなどと遭遇。
GPはほぼ時間通り始めたつもりですが、今回の委嘱曲はスピーカーを使う為、会場での音響確認に時間を使い(気付けばKennyも静かに見守ってくれていました(^^;))
ピアニストお2人+オケのリハを終えた竹島さんも合流してくれて、後半のGPへ。
皆さん百戦錬磨ですが、昨日のリハ会場との質感の違いに順応するために、2度、音を出すと「さっきと聴こえ方が大分違うねー」などやっていると、気付けばもうすぐ開場時刻・・・なんとか18時半までに1部のセッティングに戻してもらい、開場、開演。
今回、自主公演としては初めて外部業者さんに録画、写真撮影を依頼しました。流石、プロ。大変、カッコよく写真、動画を収録してくださいました。感謝。
集客はどうなることかと思っていましたが、様々な方のご尽力あり(特に地元関係、先輩関係)満席!とは、お世辞にも言えませんが、沢山のお客様にご来場いただき、舞台上からは感激していました。
Carterは古典とされていながら、Ⅷ以外は、あまり取り上げられない印象(なんとⅠは芸大の入試課題にいつの間にかなっていてビックリ) 僕が人生で初めてⅧ.Marchの動画を拝見した、萱谷先輩もいらしてくださっていて、やや緊張気味?
Beckでアヒルのようになっている場面。もはや曲を若い世代は知らないのでは、というくらい、演奏されませんが、面白いところが多数思うと思うんだけど、どうだったかなあ・・
Foldsで、iphoneから音源出すところ(当然機内モードでした)世界初演、本来は作曲家に来てほしい状況でしたが、海の向こう。動画送ったら喜んではくれていました。彼は今、自作CDの制作に忙しいそうです。
Doxleinは足がもげそうになり、腕が絡まりそうになりながら終了。。恐らくの日本初演。何人かに印象に残ったとの感想を頂けて、ホッと。そして作曲者のブノア・カンブルラン氏は指揮者シルヴァンさんの「兄」でなく「弟」でした、ここに訂正致します・・・お兄さんは丁度来日して、読響を何度も振ってらっしゃいましたね。19年の12月、名フィルにいらして頂いた時の「ペトルーシュカ」でオケ中ピアノを担当してくださったのが、野田さんです。
後半のBritten。これが予想以上に評判が良く、、無理して手締めティンパニを使用した甲斐がありました。本番中は音程悪すぎて僕自身がヒックリ返りそうになってましたが・・
そしてBartok。GPまでリンガーの調子と睨めっこしてましたが、本番は、まあまあ仲良く?
竹島さんとジョエルとやる時に、それぞれ少しずつ「約束」が違ったこともあるのですが、事故はなく、それぞれにワガママをお伝えし、期待に応えて頂きました・・感謝。
Bartokのアイディアを本番中も満喫して、終えることが出来ました。
僕の挨拶中に、後ろは少しセッティングを変え・・
(僕が)楽しいアンコールの時間、こんな時じゃなかったら、皆に叫んでほしかったなあ。。この動画は「お友達限定」で某SNSのページに挙げるかもしれません。
本当は5台でやるつもりだった白鳥、GPでそのスペースがとれないことに気付き・・どうやら4台でなんとかなることに気付き(笑) 竹島さんには「ウケ狙いなのか、真面目にやってるのか、どっち?」と突っ込んで頂きましたが。まあ、どちらとも言えるかな。。
なんとかやりきって、舞台裏の時計をみたら20:55!ほぼほぼ予定通り。9年前より成長できたことといえば、「やりたいことを全部詰め込んでも2時間で収める」色んな方面への配慮でしょうか(^^;)年とればまた逆に進んでいくかもしれませんが(笑)
それでも終演後はバタバタしてしまい(客席のカバーまで全てこちらで外さねばならず、お手伝いの後輩にも大変苦労をかけながら)片付けの為、早くに私服に着替えたら共演者との写真も撮れずにこんな具合。
翌日の本番の方もいらっしゃり、打ち上げもないまま、22時過ぎに上野を出て、(海老名SAでラーメンを啜った後)いざ足柄SAへ・・・トラックと共に宿泊できるホテルがあると聞いて、向かったはいいけど、予約が出来ることをしらず、、現地で問い合わせると、「ラスト1室」の禁煙室をなんとかget、助かった!!翌朝、新東名高速道路のお陰で渋滞を回避して、なんとか名古屋に無事に着いたのでした。次回に続く・・・
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