3ヶ月後から3年ぶり3ヶ所で
リサイタルを行います。まずは東京公演が10月14日!
東京文化会館小ホールでの演奏は9年ぶり。緊張するなあ(集客も・・・)
名古屋は11月7日。もはやお馴染みの電気文化会館(そういう意味では安心感が)
そして大阪公演はその翌日。こちらはホールの共催企画に採用して頂けた為!完全な自主ではないので、チラシは別です(が、内容は一緒です)
これまでは、打楽器ならではの、色々な楽器や音響を用いてのプログラムにしてきましたが、今回は楽器を特化してプログラミングしました。その楽器とは「ティンパニ」(ちなみに一番世界的に馴染みのある呼び名のTimpaniは本来イタリア語で、英語では釜太鼓というそのままのKettledrums、フランス語ではTimbales、ドイツ語ではPauken、中国語では定音鼓・・)
曲順とチラシのデザインに相関性は有りません。取り上げる最も古い曲(しかもイニシャルがB.B)が一番上にきていて、最新の曲(こちらはC.C)が下に来ているのは個人的に気に入ってます。某オペラシティのシリーズと副題が似ているのは、たまたまですよ、たまたま・・
演奏会の最初にはアメリカの作曲家E.カーターの「4台のティンパニの為の8つの小品」より数曲を演奏します。当時アメリカで活躍していたティンパニスト達に献呈されているこの曲は、9年前のリサイタルでも取り上げましたが、現代のティンパニでソロを語る上では外せない曲だと思い、その時とは違う曲も入れながら演奏予定。
次はフランスのリヨンで活躍したティンパニスト、B.カンブルラン氏(指揮者のカンブルラン氏の兄)の作曲した「DOXLAIN」を。この曲は個人的にはいわくつきの曲ですが、恐らく日本初演になるかと(そういえば今年開催だったオンラインティンパニコンクール、もうすぐ本選の結果が出ますね)リヨン、また行きたい・・・
3曲目に取り上げるのは、アメリカの打楽器界の大御所、J.ベック氏が、今ではドラム界の生ける伝説と化しているS.ガッド氏の為に作曲した「SONATA for TIMPANI」です。ちゃんと「ソナタ」なので3楽章になっています。最近の若者も演奏するのだろうか。。
前半の最後に、今回の為の委嘱新作を。今まで日本人作曲家に無伴奏ティンパニの為の曲を2曲委嘱してきましたが(酒井作品は全音出版社から絶賛発売中です。優人さんの作品はショット社に問い合わせれば出てくるかもしれません)
今回のコンセプトを決めてから、取り上げるべき&取り上げてみたい曲を並べていった結果、(後半を含めて)作曲者のイニシャルが「B」と「C」に偏っていることに気付き、そして委嘱曲をお願いできる作曲家といえば・・・
彼しか思いつきませんでした「Casey Cangelosi」彼の曲は第2回のリサイタルから幾度となく取り上げており、指導している学生も含めると、彼の曲を演奏していない年は無いほど。直接会ったことはないですが、今回のコンセプトを伝えて打診した(君しか考えられないんだ!!と)ところ、快諾してもらえて一安心。音源を駆使した、作品になる予定です。早く、楽譜が来るといいなあ・・
後半はピアノとのアンサンブルをお届けします。
まずはあのB.ブリテンが、自身の曲の打楽器について多くの助言を求めていたイギリスの打楽器奏者James(愛称はJimmy).ブレイド氏の為に作曲された「Concert Piece for Jimmy」を。
2台しか使用しないので、手締めティンパニを使用しようかと思っています。
後半のメインは今年一番演奏回数の多い曲、B.バルトークの「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」です。共演してくださるメンバーは場所によって変わりますが、ピアノの2人は変わらず、野田さんと居福です。打楽器はバルトークのソナタで既に一度共演させて頂いた竹島さんと(しかもその時も東京文化で、、あの時のリベンジとなるか)東京で、名古屋と大阪は、今年既に共演を2度したジョエルと。アンコールも含めて?皆さんとのアンサンブルが今からとてもとても楽しみです。
これまでのリサイタルの中では一番、曲数としては少なく、楽器の「数」も少ない。けれどティンパニは大量に持っていくので、結局2tトラックは出動しないといけない模様。それに加えてなんといってもBartókでは2台のピアノを使いますので、それにかかってくる経費は、かなりのものになります。共演者も予算も過去最大・・・助成や協賛をしてくださる所もあり、それも非常に心強い(特に大阪公演はザ・フェニックスホールに助けて頂いております)ですが、なにより沢山の方にお越し頂ければ、それが色々な力になります。ご興味のある方の多くのご来場を心よりお待ちしております!!
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