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2021年12月

2021年12月21日 (火)

定期、第九、そして仕事納めへ・・

そんなくぼったーの翌日から、今年最後の定期リハでした。両曲とも名フィル初演。 

メインの交響曲は数年前に首都圏で幾つかのオケが同時に演奏してた事からも話題になっていたのは知ってたけど(演奏したティンパニストが鉢合わせて、「ロット、大変だったよなー!」と話されてたのを耳にした)前プロのカゼッラとは誰?という感じ(今回の曲も日本初演だった?)ただ、ソリストで来る葵トリオは若手の期待の星で(ピアノトリオでARD1位!どんな演奏するんだろう)、その3人と演奏出来る曲ということで楽しみにしてました。

265712967_4489505104431507_6817069150945 ロットはとにかく金管が大変(これまでの音楽人生で一番大変だという経験者のなんと多いことか)で、ホルン、トランペットは完全に倍の人数いたそうです。色んなことが規格外、結局本人はその演奏を聴くこともなく精神を病んで死んでしまったことから、先日の「くぼった」じゃないですが、「これは、奏者としても聴く側としても無理」というようなディスカッションは無かった訳で・・・逆にそれがあれば、今日に同じ形で残っていなかった可能性大ですが。聴いていたOBからはオーケストレーションの不満が・・そうですよね、でもそれを確認するために演奏しているようなものですから・・

実際の演奏会では2日とも、トランペットもホルンも(その他の管楽器も、特にオーボエ!)Braviでした。ゆづる君には、今回も参ったーよくあんな状況で完璧に2日とも吹けるな・・アシスタントの皆さま含め素晴らしかった。クライマックスが次から次へやってくるような曲なので、予習している方のみ、終わりが判っていて、満足な拍手だったかもしれないけど、(あれだけ盛り上がっておきながら、最後は静かに終わるので)なにも知らなかったお客様からは「聴き疲れた・・」と声が漏れそうな拍手に聞こえたのは気のせいだったかな(^^;)それぞれの音色やバランス感覚は・・お問い合わせは指揮者まで・・

265914507_4489500087765342_9137087456694 カゼッラ、僕は2楽章のC-durを中心としたハーモニーが好きでしたが、編成が特殊で(金管はTp1,Trb1,Hr2,Tuba)オケとソリストのバランスに気を使うも、トリオの3名が超絶上手なので、客席では良いバランスで聴こえていたそうです。

そして・・・アンコールが、2日とも最高でした。ハイドンのピアノトリオ、初めて聴いたけど、いい曲が多いのね。マスクしながら聴いてたけど、口が開いちゃいました。3人とも凄いけど、僕は特に秋元君に驚愕。アンサンブルの愉悦が音になって飛んでくるよう、もう、そのままリサイタルにしちゃってってくらいの聴き応え。先日の宗次ホールでのリサイタル、行けなかったのが悔やまれる!次回の名古屋公演には1ファンとして向かうことになりそう。

Thumbnail_img_1379 2日目は終わってから、19時半開催の生徒のリサイタルを聴きに知立へ(19時半開演だったから、間にあっちゃうんだな、これが)遅い時間に始まった為、かなり短めのプログラムでしたが、こちらとしては丁度いい時間でした。ホール備え付けのmarimba oneがいい音してたな・・

 269605661_4523253231056694_3198964429116 そして今週は第九。指揮は、最近、自伝を出版された()小泉音楽監督。監督との第九は何年ぶりか。昨年も第九はなんとか演奏できましたが、今年も「(マスク着用で)なんとか」感は拭えず・・・来年はそうなっていないのか、どうなのか・・2日共、完売のお客様のもと、演奏出来て感謝。

Thumbnail_img_1407そしてそして、今月も1人お世話になった方がご勇退・・・月末のクリスマスポップスを僕が休んでいる為、一緒の本番は第九が最後ということで、記念撮影して頂きました。10年以上の叱咤激励、感謝です。今後も見守ってください!!

 

Thumbnail_img_1412 翌日は岐阜の郡上(帰りはビックリの大雪でした、スタッドレス履いてきて良かったー)へ、

Thumbnail_img_1419 その翌日(今日)は明日の公演の為、広島へ・・牡蠣、お好み焼き、美味でした。

 

年末は此方の公演で本番納め、翌日にニューイヤーのリハで演奏納め、次の日に審査員、レッスンは27日までだっけ?オミクロン株に怯えながらも、コロナ以前の日常生活になりつつあります。少し身体の不安も持ちつつ(定期検診大事ですね・・結果に乞うご期待)、年内走り切るでー

 少し来年のスケジュール更新しました。

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2021年12月20日 (月)

くぼった、おわったー

(大分時間は経ってしまいましたが)3年ぶりの2公演開催。お陰様で無事に終了致しました。

Thumbnail_img_1321 前日リハの前の日には、メンバー全員が岡山(全員、文化庁絡みの公演、僕名フィル、秋田TKWO,女子2人は琴鼓’n管)にいる奇跡ながら、リハなどは出来ず(秋田含め、オケ2つ分の打楽器メンバーで乾杯はしました、10年振りにお会いする方もいて、はしゃいでしまった)名古屋で最終リハ後、京都と名古屋へ。

 

今回は6年前に自主公演で取り上げた際のプログラム(ダブル・ミュージック、ジョリヴェの組曲)に、定番の曲達(マリスピ・アフブル・ラグタイム)、そして新たな曲達(オンファロ・ボディパ・月の光・公募!)と、またもや盛り沢山のプログラムで、メンバー(そして裏方の皆さま)にはご苦労をおかけしました(当然、下準備を大体一人でやるこちらも負担は倍増だが自己責任)、なんと振り返ってみると、打楽器奏者がメンバー4名だけ、という演奏会は結成以来初!でした。

 

Img_1369 ダブル・ミュージックは楽器集めが大変で(半分忘れてた)、前回やった時もお借りしたブレーキドラム(自前では持っておらず、今回も元名フィルの和泉さんから大量にお借りして、成り立ってます)や、ゴング(こちらは名音大から)やら、鈴もなな江の自作だったり、サンダーシートも作り直して、、

Ff6fbavaaaayui0 そうそう、前回と違うのは座奏用のカラフル座布団も購入したこと(メルカリ)も。殆どの楽器が、その後のプログラムに関係ない楽器なので、演奏終了後は撤収せねばならず、、と決して「コスパの良い」曲ではないのですが、この曲の独特な雰囲気は、往年の「打楽器アンサンブル」を想起させてくれるので、今回も入れちゃいました。オケのライブラリアンは「この曲が1番良かった」と言ってたので、それだけでもやった価値ありました()

オンファロ~はメンバーそれぞれ違う人達とは演奏したこともあったのですが(僕は大学の同期と、入学して間もない頃にやった気が)、くぼったでは初。皆で音出した感想「やっぱり良い曲、名曲だー」と。昔は気付かなかったことに気付いたり、面白がることが出来たりと。実はプログラムとしては最後に決めた曲だったのですが、お客様の反応もよく、入れて良かった。ゴムマレットは楽譜の指定ではありませんでしたが、バラフォンの雰囲気を出したかったのと、2つのホールがどちらも響きが良い(打楽器的にはtoo muchな時も)感触があったので、リーダーの強権発動で。。マレットを新たに買ってくれた人も。Thanks

カホンは前回の委嘱再演。実はここだけの話、初演時より少しカットしました(作曲者了承済み)、特に短く感じることは無かったかと思います、スッキリした程度で。名古屋公演には西田君も来てくれて、久々に会話。楽譜、売れてるといいなー

Thumbnail_img_1329 そして今回の公募新曲。後藤さんの作品になった一つの要因は、「今回のプログラムの中に『馴染むか』」もあったと思います。プログラムノートにもあったようにCageも好んだリズム構造を用いたり、こちらが提示した楽器群の中から、制約を設けて使用したり。リハーサルに立ち会ってもらった中で、こちらの想像を超える発言(マレットの柔らかさ等)もあり、譜面からの情報のみで作曲者のイメージを再現することの難しさも改めて感じました(次の記事の内容にもリンクしますが)老若男女に2楽章「Motion」がウケていたようで、秋田のppp小太鼓の力量が目立ってたね。これもまた、再演されますように。

Img_1372 前半が5曲と言うヘヴィーな中、最後がJolivet。夏に演奏した兵士もそうだったのですが、指揮者がいても然るべき曲(拍子が変わる上に他のパートとの絡みが複雑に入り組んでいて、頭で把握しきるか、楽譜で全パート見えていないと、立ち位置を見失いやすい)なので、左脳で情報処理しながら、右脳で演奏する感じ?こういう時に、「皆で同じスコアをipadで追ってたりすると、スムーズにいく場面もあるかなー」と夢想してしまいます。あと5年もしたらそういう現実か。

Thumbnail_img_1326 富久田さん(画像は持参されてた中国版総譜!)は安定の演奏で、京都のGP時に、少しソリスティックな配置(打楽器より一歩前へ)も考えてみたのですが、やはり5人で1列の方がアンサンブルが格段にしやすいという結論になり、2公演(6年前も合わせると3公演とも)同じ配置で行いました。

 

Img_1371 後半は、お馴染みの曲達で開始。ここでようやくちょっとこちらも(お客様も?)気がやすらぐ、楽しいひと時。

ラグタイムはどちらも人気でなにより。京都公演のTripletsは速過ぎて自爆、反省・・・

初登場、BODIPA!!はリハで動画も撮ってみて、「こりゃ暗譜だ」と、メンバーにまたも強権発動。30代後半でも新曲暗譜できることを身を持って証明・・・作曲の石若もSNSで応援してくれてました、感謝。

そして今回の新しい編曲作品は「月の光」を選びました。バロックザールと宗次ホールで演奏することを考えた時に、あの豊かな残響が活かせる曲・・ということを念頭に置き。なので、リハーサルを響きが少ないリハ室で録音したものを確認して「こんなスカスカで果たして聴くに堪えるものになるかな・・」と心配してましたが、評判は上々で、ひと安心。グロッケンもこの曲の為に(この曲でしか今回使わず)しかも音域が上のDesまである楽器を、コオロギ社の前川さんに運んで頂きまして、感謝。ウィンドチャイムがねー、ちょっと本番ビビっちゃってたよねー、反省・・・そして、あの使用方法が、あまり広がると、全国の打楽器奏者から恨まれそうだなーと(^^;)

最後はマリンバ・スピリチュアル。昨年度の「レクチャー・コンサート」で演奏して以来。何度も弾く機会があっても、飽きるどころか、新たなアプローチを見つけ続けられるのが、名曲たる所以でしょうか。

アンコール・・迷ったのですが(前回は、もっとクリスマスに近かったので、あまり迷わなかった)京都のデザインのチラシ(デザイナーの岩田京さんのものです)にも触発され、本プロで「月」に関するものやったので、じゃあ「星」かなと(安易)色んな願いを込めて演奏してました・・・

 

Thumbnail_img_1330 京都公演は、僕の勘違い(客席、半分ということを完全に失念しており)で、結果として、満席のお客様にお越し頂き(本当に!この日曜日は関西の色んなイベントとバッティングしており、集客がままならず、色んな方に泣きつかせて頂いたことをお詫び、そして足を運んで頂いた皆さまに感謝です)

Img_1370 名古屋公演は、これまた沢山のお客様にいらして頂き(中学生から大学生まで、多くの学生さんにも来てもらえたことをホールのオーナーも喜んでくださっていたので、良かったです)大盛況の内に終えることが出来て、色んな苦労も吹っ飛ぶ(が後片付けは吹っ飛ばないので、大変な)演奏会となりました。

 

こちらも3年サイクルで回っていくのか・・?またアイディアを出して続けていきたいと思います。

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2021年12月 1日 (水)

1ヶ月のご無沙汰

しておりました・・・定期が出番で無かったのと、余裕が無かったのが重なりまして(早めにHPの年内出演スケジュールだけ進めておいて良かった?)

 オペラを演奏していたのなんて、かなり記憶の彼方・・ですが、学生用と合わせて2度本番が出来て幸せでした。あらすじは大した事ないのですが、音楽は泣かせますね()

 兵庫や広島の小学校に訪れたり

Thumbnail_img_1217 (その広島駅で、菅原先生からの電話を受け、夜には名古屋で先生の演奏を拝聴したり)

豊橋で不定期セミナーをさせてもらったり(噂のGaddimentsはこちらでゲット)、飯田に向かったり(満席ではないにしろ、沢山のお客様♪)中津川でショパンコンクール帰りのソリストと演奏したり(こちらは完売満席のお客様!)

Thumbnail_img_1247 くぼったの合わせをしたり(この詳細は後にまとめて、のつもり)と月半ばまで慌ただしく過ごし、

Thumbnail_img_126711月の定期はティンパニ一人の出番。9月は僕が出たので今月はジョエルにお任せして、こちらはまた地下に潜り(定期やってるコンサートホールの裏側の大ホールで)バレエを少々・・・と思っていたら、少々の予定が「がっつり(レギュラーが急病で代打ティンパニ)」に変更になり、「眠りの森の美女3時間半フルコース」を堪能させて頂きました。コンサート形式の抜粋しか体験したことなかったので、

Thumbnail_15120665366222まさか結婚式の余興が第3幕ずっとだとは知らず・・少しカットした曲があれど3時間半(休憩は計45分ありましたが)初体験でこちらも思い出に残りました。

 その後は職場の本番が、幾つかキャンセルにもなってしまいましたが、ゲストで出る演奏会は行われて一安心。フォーレとラターのレクイエム、オルガンと打楽器のみの伴奏という一風変わった編成でしたが、意図していたことは判る本番だったかと(打楽器はほぼ1人分しか働いてませんが、オルガンはリアルに4人分程の働きをされており、大変そうでした)合唱の人数とホールの響き具合が丁度良い具合。

 

 今週はオケの本番が2つ続いた後、ついに3年ぶりの打楽器アンサンブルの本番。なかなか今回ばかりは運が味方についてくれていないかも(むしろこれまでが奇跡?)、、という不運な集客具合のところはありますが、演奏にはそんなの関係ねぇ!全力で(そして集客も最後まで諦めず!)その日を迎えられますよう。

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