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2021年10月

2021年10月28日 (木)

バンドジャーナル

 上田で高校生をやっていた頃、今のようなネットワーク社会ではなく(多少インターネットはありましたが。i-modeとかね・・)色んな情報は紙媒体が主体。吹奏楽少年だった僕は、部室(正確には班活動だったので班室)にあった月刊誌「バンドジャーナル」の過去10数年分の連載などを空き時間や授業時間に?読みふけっていたわけです。巻末には各楽器のプロが書いた「ワンポイントレッスン」を参考に、手を動かしてみたり、藤本先生(確か高2の年)平尾さん(高3)の記事に笑わせてもらったり、、月日が流れ、自分も名フィルに無事入団、2011年度にその連載を依頼される幸運に恵まれ(カテゴリーのBJ後記は、その記事に合わせた内容です)、その時もとても感慨深かったのですが。

Thumbnail_img_1109 なんと・・・表紙を飾らせてもらうという僥倖に!継続は力なり。このワンマンリーダーを見捨てずにいてくれるメンバーに感謝・・・嬉しくて、何冊買ったことか()あ、まだ書店に売っている筈ですので、まだの方、是非。

 

Thumbnail_img_1103 10月の定期も無事終了。Thumbnail_img_1126 その後も幾つか本番が続きながら(アンドロイドの指示で演奏したり)ただ頭の片隅にはずっと「タップダンス」の文字が・・・名古屋に来てから習い始めたタップ、今年で11年になりますが、今までは定期の日程などと被るのを理由に出演を断念?してきた、

Thumbnail_img_1155 発表会(とは言えない規模の裏方が入る舞台)ですが、出演する覚悟を決め(というのも、簡単に参加が表明できないほどの練習量とそれに伴う諸々の行事がある故)、初舞台でした。

Thumbnail_img_1158 本来は2日連続である舞台のうち、オペラのリハが重なるため、無理なお願いを聞き入れて頂き初日のみ・・それまでのリハ日も「絶対ここは出て!」と言われた日は奇跡的に空いていたり休める仕事だったので・・・それでも他の人よりも向かえる日が少なく、最後の一週間は出番の少ないなりに、自宅でのコソ練期間も経て。

Thumbnail_img_1163 やはりなんでも、見るとやるとは大違いで、いい経験になりました(メイクしたのなんて何時ぶりか!!)。以前から知っていたバンドメンバー(舞台の後半は生バンドに合わせてタップを踊る人達も)にも素性がバレて、恥ずかしや。次はまた11年後かな・・翌日からは予定通りのオペラのリハーサル。

 2年前のカルメンは諸般の事情(リサイ○ル)から降りていたので、個人的には薔薇の騎士以来、4年ぶりの名フィルでのオペラ。かの有名な「ラ・ボエーム」これもお初なんです。蝶々さん、トゥーランドットに続いて、プッチーニようやく3作目。。今回、東京フィル(日本で一番オケピに入っているオケ)の元団員さんがエキストラにいらっしゃって話を伺いましたが、「オペラのレパートリーが増えたのは財産だったわー」と仰っていました。それは羨ましい・・

Thumbnail_img_1175 今日から劇場入り。Thumbnail_img_1173 隣のチラシは前日に聴きに行った学生の吹奏楽。Thumbnail_img_1132 その前の週にも学生のリサイタルを聴きに行きましたが、お客さんがあまりに少なく・・・僕もいつもいつも集客には必死ですが、演奏会はやはりお客さんあってのもの・・コロナ禍なのは承知で言ってますが。。12月、他人事ではないので、頑張らないと。

 

 

 嬉しいこともあれば、そうでないことも。海の向こうから届いた思わぬ訃報に、ご家族のお気持ちを察すると、いたたまれなくなります・・・今日のGPを演奏しながら、少し頭を過ってしまった。

 明日まずはオペラ初日、無事に終わりますように。

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2021年10月 8日 (金)

一生勉強

Thumbnail_img_2183 先月の定期が終わってからは金沢にいました。わが社の休めるところと重なって、リハを含めるとほぼ2週間という、結構な日程のツアー(中には名古屋公演もあったので、一度帰宅してからの中国地方にも行きました)プログラムは2.5公演分ほどを練習して、日によって変える形で。残念なことに最終の松江公演は無くなってしまいましたが、それでも6公演。初めて演奏するメンデルスゾーンの序曲とシューマンが刺激的でした。ソリストに来ていた百音さんのヴィルトゥオジーなメンコンも楽しましてもらったし、客演でも恐らく3回は演奏している楽団の十八番のジュピターもご機嫌なコントラバス(エキストラにまさかの幣さんがいらしていてそれも嬉しく)の後ろで。

Thumbnail_img_0990その時期に放送されていたテレビでも、ジュピターが話題になってました(^^;菅原先生もお元気そうで・・

 本当はその後、一筆書きで中国地方の文化庁公演もあった予定が、こちらは全てキャンセルor延期。それとほぼ同時期に「第五波」は収束していく皮肉・・残念ではありますが。

 10月に入って、依頼公演の映画音楽特集は、楽しみにしていた本番でした。学生時代からお世話になっている神奈川フィルの平尾さんに客演頂いて、名フィルと神奈フィルの合同演奏以来5年ぶりに共演。

 忘れもしない、大学2年生の頃、藤本先生のティンパニを聴きに向かった先で平尾さんのシンバル聴いて感動。終わって一緒に飲みに連れてってもらった先で、平尾さんに酔った勢いで

「健志よぉ(業界でタケシと呼ぶのは異国の方か平尾さんしかいません)俺の後に神奈フィル入れよぉー」と言われたりすると、訳も分からずこちらはドキドキしてたような初心な若僧でしたが

 

 よくよく考えれば平尾さん、未だ現役=その言葉を鵜呑みにしてたら、未だにオケ入れてない。っていう・・・先日その話したら爆笑されました。

 もう還暦過ぎていらっしゃるのに、相も変わらず輝かしい音色で(シンバルが鳴ってるんだが、シンバルじゃない音みたいなのも一緒になってる感じ)むしろ進化してるくらい。スターウォーズのメロディも相まって本番中も感極まってました。お話聞くと、やはり色んな努力をアイディアと共に実践されていて。その時々に応じた対応力が必要なんだなと。

 

Thumbnail_img_1041 また、そのうちに!今度は若い人にも聴いてもらえる時にでも・・

そして、今週はもう定期。5年前の50周年ツアーで取り上げていたバルトークの「オーケストラの為の協奏曲」が曲目変更でメインとなり、前回とジョエルとパートをバトンタッチすることに。初ティンパニパートで、また一つ夢が叶ってありがたや。

 ここから1年、バルトークとは沢山接する予定なので、色々書籍も読んでいますが(読書の秋!)大変な時代・状況の中、楽曲に対する多方面からのアプローチが凄い、と感動します。先日のテレビ放送でN響で取り上げていたパーヴォ氏も言ってましたが、この協奏曲も、それぞれの楽器の良さを際立たせるだけでなく、楽曲としての構成、彼が作り上げてきた技法を詰め込んでありながら、最後は大団円へという名曲だと改めて。

 前半は、Bartokと同じBでもBernsteinB、本当は6月定期にいらっしゃる予定だった大植氏の先生の作品。

今回演奏するのは、こちらではなく「ド」がちゃんと付いてる序曲ですが(笑)

Thumbnail_img_1094 もう一曲の「セレナード」が難曲!!独奏ヴァイオリンの伴奏が管が無くて、弦と打楽器だけなのですが、ちょっと久々に予習に苦労した曲でした。皆難しい・・この苦労が報われる演奏になることを期待して(^^;)

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