8月も暫く経ちましたね。今日、ようやく一息(リハはありましたが)
前回、お知らせのみしていたイベントが、幾つか無事に終了しました。
まずは宗次ホールでの兵士の物語。これは新聞記事にもありましたが、僕が言い出しの企画だった為、この企画を通して下さったホールのN氏にまずは感謝。というのも、この作品は、色んな事が大変(楽譜の調達、それに伴うレンタル料金、語りの方への打診、宣伝・・)でして・・ただ、今年はストラヴィンスキーの記念年だった上に、この曲が初演された当時にもパンデミック(いわゆるスペイン風邪)が流行していて、演奏行脚が中止になった歴史などからしても、今、上演したい作品でした。かかる経費から、入場料が高額になってしまうことも多い中、助成金なども利用でき、比較的リーズナブルな値段で、演奏できることになり、当日は210名を越えるお客様にお越し頂き、感謝。
前半には、(名フィル室内楽スペシャルということもあり)名フィルOBコントラバス奏者の古橋さんによる編曲のラヴェル作曲「マ・メール・ロア」をピアノの江川さんも一緒に8重奏。オケで演奏されることも多いこの曲は、元はピアノ連弾の為に作曲されている為、そちらを元に、オケでは入っていない編成のコルネットとトロンボーンも一緒に。弦・木管・金管が各2声部ずつと打楽器・ピアノという8重奏、小オーケストラとも呼べる編成でお届けしましたが如何だったでしょうか。
後半は、語りの中井さんをお迎えしての兵士の物語。指揮者を伴うことも多い、アンサンブルの複雑な曲。ヴァイオリンの西村尚也の強烈な(?)イニシアチブの下(彼はドイツでコンサートマスターをやっているのでclaロビとのコミュニケーションも抜群で助かりました)皆で必死のアンサンブル・・途中に一瞬だけ木琴も使用し(本編とは関係ありません)ラストは打楽器がfで終わる版も多いのですが、楽譜は実はp(本来は劇場の幕が降りるので)今回はGPで、後者を採用することに決めました。アンコールにも中井さんの持ち曲だったストラヴィンスキーを。
宗次ホールで演奏させてもらって初めて、オーナーに最後まで聴いて頂けました(^^;)次回の宗次での演奏は年末です、またお知らせします。
翌週は、協奏曲。このスコアだけは長ーい間、手元に持ってたのですが、これまではピアノ伴奏の時にちょっと参考にする程度でしたが、ようやく日の目を見る日が来ました、苦節16年(苦笑)ジョリヴェ氏の顔も買った時より微笑んでくれてる!?
サン=サーンスの没後100年のコンサートながら、同郷ということで、ジョリヴェも取り上げて頂きました。指揮は日本フィルの指揮研究員時代に、ジョリヴェ本人の指揮も見学していたという(葉巻をふかしながら棒を振っていたそうです)矢崎彦太郎氏。僕は初めましてだったのですが、芸大時代には菅原先生や眞理子先生と同学年だったそうで、眞理子先生は「ダマリコ」と呼ばれてたそうです。公演日が眞理子先生の誕生日だったということで・・先生、いらして頂いてましたかね。。
セットが楽章毎に変わる為、初めて聴くお客さん(=ほとんどの人)にも、視覚的に楽しめる要素もあったようで、良かった。
16年分の重さが出せたかはさておき、本番舞台に出るまでの緊張よりは、本番のエキサイティングさが勝った気がします(翔ちゃん、めっちゃ見てくれてるやん)
ソリストアンコールは、隠し持っていた?5台目の楽器も使って、足をジタバタ動かしながら、手は優雅に・・と動かしたつもりでしたが、どうだったか。(魔)改造を施してもらった楽器だったのでバランスアクションの楽器でもあれだけ音域が出ました、感謝。
本編アンコールにも参加。演奏会は総勢6名の打楽器奏者で頑張りました。会場中にいらして頂いたお客様に感謝・・・
ただ実は、この日はダブルヘッダーでした。午前中に、前日積み込みしてあった楽器を降ろして、コンサートホールの隣のオアシスで行われていたこちらのイベントにもトップバッターで賛助出演。生徒さんの伴奏をしてまして・・予想以上に暑かった(^^;)
全国でやっているイベントの名古屋開催。多くのボランティアの方々や、思いやり、助け合いによって成り立っているように感じました。サポートするにも色々な形があって、自分に出来ることを善意で行う。色々な事に少し「余裕がある」から、成り立つのかも。そういう人が増える社会になっていきますよう・・オンライン中継のほか、24時間テレビの取材等もあったようです。この搬出を終えてから、の↑GPでした。体力には自信アリの打楽器奏者なんで・・40近くになってくると流石に疲れは持ち越しますがー
合間に、職場の業務やらコンクールの審査員を挟みつつ、今度は長野へ。地元、といいつつ40km離れた長野市にて、パーカッション・フェスティバル!イサオ・ナカムラ氏と、長野の老舗アマチュア打楽器グループ「タム・アム・ラ+」の方々と共に。
そもそも主催のencemble NOVAには大学2年生の頃から関わらせて頂いており、13年にはこんなイベントも参加させてもらいながら、近年はなかなか予定が合わずオーケストラにはご無沙汰・・・の中、初めて自主リサイタルを行った際の、楽器レンタルも含め、お世話になった小林秀樹さんがリーダーだったのが、「タム・アム・ラ」だったのです。このグループ名だけは高校時代(=まだネット環境が世にほとんど無い時代)から有名で、ネット創世期には全国のアマチュア打楽器奏者が、タム・アム・ラの掲示板に「今度、打楽器○重奏をやりたいのですが、どんな曲がオススメでしょうか?」と書き込んだという。。
その小林さんが13年に急逝、僕が参加出来なかったイベントも1度あったそうですが、今回はプロデューサーの深町さんの発案の元、幾つかのコンセプトをまとめて、フェスティバルにしてしまおうではないか!というものだそうです(合ってる?)
ゲスト以外の出演者は、演奏にも参加しつつ、スタッフも兼務。NOVAの中堅以上(笑)のメンバーはそれぞれ講座も担当・・という感じで、半日前には集合して、Y社の10tトラックから出てくる大量の楽器と、持ち寄ってきた楽器を、降ろしては組み立てまくるところから。
終わればリハーサル。若手のメンバーとは初共演の人もいて(皆、長野県出身)しかも、13年のイベントの時は「高校生で参加してました!」って、そりゃこちらは十分オジサンだ。。
久しぶりに演奏した、打楽器13重奏のイオニザシオン。パート割りを任されまして、今回は「プロは全員、初体験のパートをやろう!」というアイディアの元(イサオさんはリーダーパート)僕も13番パートでピアノ他。予想以上に楽しかった!そして自主練習もしてくださっていたタムアムラ+の方々、流石の集中力で、プロ顔負けの短時間で完成。指揮者なし!!
ゲストとしていらっしゃったイサオさんについては言わずもがな(昔、こんなのにも一言だけ勝手にお名前拝借しちゃってます、オホホ)常々、太陽みたいな人だと思ってるんですが、今回も如何なくその魅力を発揮。個人的にも色々ホウレンソウできて、充実した時間を過ごさせて頂きました、感謝。また頑張れるエネルギーもらったなーー
最終日、演奏会の後にはサンバnightが予定されていましたが、今の事情を鑑みて、中止・・しかし、最後の曲の途中にサンバ隊が後方から乱入!?という荒業を行い、しっかり盛り上がって(客席から声はあがらず、手拍子のみ)最高潮で終了!
本来ならば・・・ということは一杯ありますが、今は我慢の時期。打ち上がり過ぎずに、その足でひっそりと一晩だけ都内へ。
浅草寺って、夜までライトアップしてるのね・・・
翌朝、朝一の飛行機で宮崎へ。お盆までこちらの音楽祭に参加しています。
以前は、逆サイドでしたが、今回は逆。隔離されてるような空間でゴング達と戯れています。
今日は出番じゃないリハを見学。日本各地のオケのコンマス陣&ソリスト勢がTuttiに座っている前で三浦君が演奏するチャイ協を聴きながら「ヴァイオリン奏者でメンコンやチャイコンを弾いたことが無い人はいないだろうし、クラリネットやフルートをプロで吹いててモーツァルトの協奏曲知らない人はいないだろうけど、打楽器でジョリヴェは(特に日本以外では)知らない人さえいるかもな」とか、辻井君が演奏するショスタコを聴きながら、「彼は全ての曲を暗譜で弾くわけで、その行為自体にはもはや特別な意味はなく、その先にしか彼の音楽は無いんだろうな(同じヤクルトは飲んでるんだけどな・・・)」など考えつつ、贅沢な時間を過ごさせてもらっています。事務作業も溜めてるのをこなさないと・・
今日で、日航機墜落から36年。この時期には戦争の特集も(NEWS23、良かった)過去の反省を活かせる人生になりますよう。そして今日の感染者も増え続けていて、酸素濃度の低い人も入院できない現状も起こっている現実・・・防御に最善を。
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