既に、京都で行った演奏会にはお知らせを挟ませて頂きましたが、(若干、文面を修正しました)
僕の主宰している、打楽器四重奏団で、以下のように曲を募集したいと思います。
ダウンロード - e3818fe381bce381a3e3819fe585ace58b9fe69bb8e9a19e.pdf
その上で、考えられるQ&Aを記載しておこうと思います。
Q.今回の主な意図は何か?
A.主宰している僕の独断と偏見ですが(メンバーに賛同は頂いてます!)
ソロで作曲者に曲を委嘱したこともあれば、オーケストラの一員として、初演に携わってきた経験は学生時代からそこそこありますが、「新曲初演」というのは、作曲者、演奏者、共に「(再演曲とは比べにくい)エネルギーが必要」だということです。
僕は奏者ですので、何かの機会に演奏を頼まれること(=受け身)があります。作曲者は机上で書いた譜面を持ってきて、こちらに演奏をお願いするわけですが、「ここは(手が4本無いと)無理かな」とか「これを演奏可能状態にするには暗譜するくらいまで練習して、身体にいれないと不可能じゃないかな。でも譜面を渡されたの一昨日だし、明後日には本番よね」など、色々あります。恐らく、打楽器はセッティングも含めて、他の楽器より労力が多い、と思われます。半分被害妄想?
また、逆にこちらからお願いして曲を書いて頂く場合は、どういうきっかけか?僕の場合は、その人の他の作品や経歴を知ってる上で、「この人の書いた曲を演奏してみたい」と思ったことしか無く、そうなると必然的に「既にある程度、業績を残している」前提になってきます。
はたまた作曲家(特に若手、新人)視点からを想像する(なり、聞いた話をまとめる)と、例えば、「自作の個展を開きたい」となると、奏者の確保、場所の確保、宣伝、謝礼・・・など、余程の色んな力を持っている人でないと、サッとは出来ないようです。なので、よく見かけるのは数名の作曲家で集まり、それぞれの曲を、少しずつ持ち寄って(色んな苦労も分担して)行っている演奏会、でしょうか。聴きに来られる人は勿論、そういう方面に興味がある方、もしくは知り合い(の知り合い)。
そこで。こちらも若い作曲家の方々に出会ってみたい×奏者も場所も既に決まっているところに作品を提供し、実際に音になった作品をオーディエンスに発表したい=12月の演奏会、という風に考えました。
こちらの奏者は僕の他に、現代音楽室内楽団体(アンサンブル・○マド)に多数出演している奏者や、吹奏楽の現場や、スタジオワーク含め、日頃から柔軟な対応をしてくれるメンバーに恵まれているので、「この曲、面白そう!是非演奏したい!」と思われる曲が送られてくることを心待ちにしています。
Q.委嘱料は発生しないのか?
A.今回、そちらは考えていません。「それじゃあ、若い力の搾取では」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、対価というのは金銭だけでは無いとも思いますし、コンクールのようなことをしたい意図では無い(ので、参加料も頂きません)、僕も参加したPMFにもコンポーザー・フェローの制度が過去にはありましたが(僕の年は一柳さんがいらしてました。パガニーニ・パーソナルを演奏する機会はDavidに譲った遠い思い出・・・)あの音楽祭もアカデミー生には金銭の謝礼は発生しない代わりに、往復の交通費、そして滞在費は免除されます。ただ!今回は自主演奏会でこちらにも余裕があるとは言えず、捻出できるのは、「国内移動にかかる諸経費」とさせて頂きます。リハーサルは都内・名古屋で行う予定です。
選ばれた作品は、京都・名古屋どちらの演奏会でも取り上げる予定です。
今回の選出にあたり、演奏メンバーの4人以外に、2019年に僕も曲を委嘱した他、名古屋フィルの第2代コンポーザー・イン・レジデンスでもあった京都市立芸術大学講師の酒井健治さんにも、協力をお願いしており、快諾してくださっています(演奏会にも同席して頂ける予定です)。奏者目線だけではないアドバイスも演奏会を成立させる上で、大事な事かと思っています。
Q.送付先、明記事項は問い合わせとあるが・・?
A.こちらは「応募が全くなかったらどうしよう」と、「(冷やかし含め)多く来過ぎたらどうしよう」の両方の不安があります。出来るだけ真摯に対応したいので、事前に参加したい意図をメールやSNS等で連絡を頂き、どのような形で楽譜を送付頂けるか連絡をとりあえればと思います。譜面の現物送付の場合は送付先の住所をその都度お伝えします。
その他、問い合わせから、参考になる質問が届いた場合、追記します。
そこそこな数の、応募がありますように・・・
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