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2021年3月

2021年3月11日 (木)

年月

 今日11日は3月の定期演奏会のリハ3日目でした。リハーサルが始まる前に、事務局からの呼びかけで、黙祷。あれから10年。色々なところから聞こえてきますが、この日を境になにかが変わることはなく、ちゃんと思い出し、それぞれの生活に教訓を生かせるように。

 

 今月の定期で演奏するBrahmsの交響曲1番と4番。どちらもメインの交響曲になり得る曲ですが、今回は前半に4、後半に1。古参の弦楽器の楽員とお話していると、「毎日8楽章、リハ3日で24楽章!1楽章終わるごとにカウントしてる」とボヤかれているほど、かなりヘビーです(ティンパニは1番の3楽章だけ休み。他の楽章でも、後半にしか登場しない楽章も多いので、管弦の人は、より大変かと)

 勿論、毎演奏会に向けて準備はしていますが、Brahms先生はこれまでなかなか、「すとん」とくるところまで自分の中では消化しきれずにリハ→本番となっていた事が多いように記憶しています。今回は、年度の頭から、それを解消すべく、色々読んだり聴いたり・・・春の緊急事態宣言下での行動が、少なくともリハでは役にたっている感触。本番はどうなるか。シャイなブラームスが20年、練りに練って世に出した1番と、彼の最後の交響曲となった4番と。ミニマルミュージックにも共通項があるよなーと思いながら勉強してました。

 

 そして、このプログラムは5年目になる定期東京公演(サントリーホール)に持っていきます。ということで、本番も3日連続なので、24楽章(笑)名フィルとしてサントリーホールに向かうのはこの時以来3年ぶり。50周年から小泉音楽監督を迎えた名古屋フィルの「5年の『集大成』」とまで、監督も意気込んでいるので、9月に演奏した2番を越える演奏を目指して。

 そういえば、小泉監督の都響での3番の演奏(それもサントリーホール、ハイドンヴァリエーションほか)を聴いて感動したのは、

P1010022 この写真の中央、打楽器・山崎さんの引退コンサートの時でした(2007年)

P1010026 こちらの中央、定成さんはじめ、皆さん、お元気かしら・・・

 

 今日は、指導しに行き始めて丸4年が経とうとしている、名古屋音大の卒業式でもありました。僕はレッスンの後、ユニオンの交渉事があった為、会が始まる前に大学を離れる矢先、卒業生と会えたので、写真だけ。

 

Img_17953071 Img_17983069 彼・彼女らと一緒に入学してきたようなものなので、無事に卒業していってくれて何より(何人か、そうでない人たちもいますが・・まぁ長い人生、少しの寄り道は大丈夫)無事に社会に羽ばたいてくれますよう!

 

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2021年3月 3日 (水)

あれから1年

なかなか時間に追われてしまい(アウトプットしている時間を取りにくい程度にインプットしないといけないものが多く)、気付けば3月に入ってしまう始末・・・ちょっと詰め込み過ぎていました。1月末の宣伝で、終了ブログも書いていないまま、2月末のも終わってしまったという!

 

えーまず1月末は、8割強のお客様にお越し頂き、終えることができました。アシスタント(まだ高校1年生)の手を借り、1曲ごとにマリンバを入れ替えるという暴挙に付き合って頂いたおかげで、「それぞれのマリンバの音色の違いがよく分かった」という感想をもらえて一安心。

Mar 全部並べるとなかなか壮観な写真(笑)久しぶりに向き合った名曲たち&文句を言わずに伴奏してくれた江川さんに感謝。Mar2 

 

2月前半は高校・大学共に実技試験があり、そこに向けてのレッスン。どれだけ、どういう風に取り組んだかが、自分に返ってくる。ということを繰り返して掴んでいってほしいなあ、と。しくじり先生のエピソードも、「転ばぬ先の杖」として受け取ってほしいけど、そもそもその諺さえ、聞いたことがない人が増えている事実を「昭和生まれ」はどう受け止めればよいのか(ことわざ辞典を卒業生にプレゼントしろということ?)あ、全然、話違いますけど、このドラマ、面白いです(学生と向き合うという意味で共通)

 

オケは1週目に豊田でBeethoven、2週目は市民会館でイタリアプログラム。3週目に定期で新曲&Mahler、最後の週はコバケン&音教プロと、なかなか多彩な?月間でしたこと。。

Timp2  定期の初日には、初体験も・・ちょっと予想していなかったので慌てました。なかなか体験できない(したくない)状況なので、記念に

Oip ティンパニに曲の最後に頭を突っ込む、有名な協奏曲があるのですが、

Timp真似してみようとしても、頭が大きくて入らないというね・・・皮は再利用できるので、大切に扱わねばなりません!!

 

合間に、教え子&同僚の演奏会にも幾つか足を運びました。緊急事態宣言が、2月1週目で終わらずに延長(愛知は今日、解除されましたが)それでも、高校の吹奏楽部の定期演奏会や、室内楽のコンサートなど、僕自身も感染防止対策を徹底した上で演奏会を行うつもりだったので、その参考にもなりました。

 

そして2月末の自分のコンサートでは、「秋にも同じ内容で行ったし」という、変な安堵感から脱却したくて、自分に課したハンデ(委嘱曲は全部身体に入れる)の重さに参りかけてましたが、まあ、なんとかなったか。というところでした。参ったのは集客。テスト週間という学校も多かったようで・・その上、非常事態ですから。それでも、最終的に、寂しくない程度までお客様にいらして頂けて、関係者各所に感謝です。

C00061レクチャーコンサートなので、話しながらの訳ですが、マイクを使用するのには、またそれ相応の使用料(数千円ではなく、数万円)かかる場合も、あります、日々勉強になります・・・

C00062初めて、しらかわホールでソロで演奏させて頂きましたが、素晴らしい響きで、時間が経つにつれ楽器も馴染んでくれて、本番の演奏はありがたいお声を結構頂けて、助成してくださった文化庁に感謝。

C00063出版されてる楽譜についても触れ・・

C00064話している間に、お手伝いの方々はテキパキと次のセッティングをしてくださり・・

C00065今回は鈴木作品でバチ(木→竹)も持ち替えました。

C00066 最弱音も、ちゃんと聴こえるホールと、それに耳を傾けてくださるお客様と。

C00072 弓の奏法もちゃんと、事前にレクチャー(ネタバレ)を。

C00074 今回もビデオからのキャプチャ写真ですが、一新したカメラからの画像はいつもより綺麗・・

C00076 今回の賛助出演隊、なな江は長野での演奏仕事があったとのことで、沓名に回ってもらいました。

C000710 当初はアンコールも予定していましたが、未だ緊急事態宣言下ということを考慮し、20時に終演する為、プログラム通りとさせて頂きました。

C000711 ちゃんとした写真を舞台衣装で、またもや撮り忘れ・・・最後に舞台の大きさを表す(ソーシャルディスタンス)ポーズで。

優秀な共演者&裏方の皆様のお陰で、閉館時間より大分早く退館!その後の楽器片付けで、腰が終わりかけましたが(笑・・えない)

Cons2 翌日は、指導している名古屋音大の打楽器アンサンブルの演奏会。世の中の動向に合わせて大学の対応も右往左往、それに合わせて教員、学生も・・・となるわけですが、なんとかこちらも有観客で演奏会を終えることができました。良かった良かった

 

 昨年、一切の演奏活動が止まってしまってから、早1年。世界の裏側では、もっと厳しい状況が続いているのはニュース、SNSで目にします。つい先日もベルリンフィルのジルベスター(年末)コンサートを無観客配信していたのを観ました。

 明日は我が身とも想像しながら、変わらず、その時がいつ来ても、悔いの(できるだけ)ない毎日を過ごせますように。

 今週は(コロナ関係で)予定が飛んだこともあり、来週の定期に向けて、じっくりブラームスと向き合います。

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