昨日、今日と、前回の名フィルの本番以来、4ヶ月強ぶりの本番を終えました。
リハ初日、ステマネが苦心して作ってくれた衝立(あまりにも綺麗なので、、わかりますか?)などは有りつつも、予想していたよりはコロナ以前とそこまで変わらないセッティング。
専務理事からの挨拶の後、ロビの呼びかけにより、この休業中の事務局のサポートに対して拍手をしてからのチューニング。心を動かされながらも、まずはやるべきことを淡々と。
「チューニング」という言葉は、音楽関係の人の間ではよく使われる単語。端的に言えば「ピッチ(音程)」という意で使用されることがほとんど(例:チューニングが合っていない等)なのですが、もうちょっと違う意味もあるかなと。大学時代の師の教えからですが。言葉にするとしたら、、「気」的なものですかね、日本では良くも悪くも「空気を読め」とか「気合いだ~」とかありますが・・気は心。
リハ2日目は本番会場のしらかわホールで行われました。久しぶりのリハーサルを終えて、夜になったら結構体力を消耗していて自分でもビックリ。本番を普段やっている夜の時間にベストのコンディションを持っていく癖が、4ヶ月抜けていたわけですから・・
本番日も、朝から高校の実技試験を聴いて、大学に戻ってレッスンをこなし、GP、本番。音楽家はスポーツ選手と違って、ドーピング(今回はユンケル黄帝液)が許されているので、助かった(^^;)一応、自分ではこれまでと同じかそれ以上のテンションで臨んだつもりではありますが、空回りしていなかったことを祈ります。久々の心地良い疲労感の中、大雨の中を急いで帰宅。九州の雨のニュースを心配していましたが・・・
そして2日目の本番は、東海市芸術劇場。開館5年目のこのホールは、既に名フィルの第2の本拠地の如く。市長からも心のこもったご挨拶を頂き、身が引き締まる思いでした。
会場も変わるし、楽器(厳密には皮)も新調した不安感から、毎回リハを録音していましたが、今日のGPの録音を確認して、ビックリ。昨日より、明らかにオケの音が「合っている」ピッチ、とかいう次元ではないチューニングが。
この長すぎた休業期間。色んな過ごし方をされていた奏者がいる中、リモート演奏など色々なことは行われていましたが、同じ空気の中で、相手の出した音と、会話したり、寄り添ったり、驚かしてみたり・・・それを同じ空間にいる聴いている人に届けるという、、つい4ヶ月前までは当たり前のことが、こんなに新鮮で、貴重な「有り」「難い」ことだということを噛み締めつつ、臨んだ会場一杯(50%の着席率)のお客様の中の演奏は、忘れることがないでしょう。
晩ご飯を名古屋駅近くで食べてきたら、なんと駅中で発見。嬉しいね~
ただ、、帰ってきて見たニュースで、愕然としました。「人吉町」の名前に聞き覚えがありましたが、やはり・・・
こういうニュースを見るたびに、この曲が頭をよぎる。自然の力の脅威・・・
被災された地域の方々の安全、回復をお祈りします。
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