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2018年5月

2018年5月17日 (木)

5月徒然

北陸から連れ帰った風邪も、10日ほどたって、ようやく完治か・・というところですが。

GWのMozart三昧は、記憶に残る出来事でした。音楽祭のオープニングのコンサートから、完売公演2公演(両方、アシュケナージ指揮、辻井君のピアノ)など、響きのいいホールで万雷の拍手を受けるという、ありがたい経験の他、


Image4ザルツブルグからやってきたMozartエウム管弦楽団の方々(Fgに先輩がいらした関係もあり)とも親しくなり、最終的にはティンパニストと、サシでお好み焼きを食べに行くという・・

もう何十年と来日していて、「Mr.オカダの勤めている大学に行って、模擬オーディションに立ち会ったこともあるよ!」と言ってました。どっちの大学?そんな彼も今年で定年予定。親しくなるティンパニストはそういう年代の方ばかり(笑)交響曲36番「リンツ」を客席で聴かせてもらい、パンチのあるサウンドを堪能しました。魔笛抜粋(一昨年の公演に乗っていなかったので、勉強になった・・)や、レクイエム、未完成なども、1日2公演で、最終日などはあまり記憶がないですが(@_@)貴重な日々でした。

Image6Star Warsの日(May the 4th)も今年はホテルで迎えました。13種のおもちゃが当たるチョコエッグ、8個もらって、開けたら7種違うやつだった話、フォースの加護があったとしか思えないんですが・・

Image5
野外のステージも含め、音楽祭の盛り上がりを体感し(時期が爽やかで、もってこいの季節)これと同じような事を名古屋で実現する可能性は・・?などと考えてしまいました。





Image3翌日、午前中のみ少しだけ観光して(それが風邪のもとか)、帰宅。Image2


その週は、4月に稼動した褒美?により、出番でなかったので、週末の四日市とフェスティバルの準備に。





加藤さんには、曲を委嘱させて頂いたことと、一緒に食事(祝勝会)をしたことはありましたが、共演は初めてで、吉田さんとは初対面でした。何故、この組み合わせを加藤さんが希望したかが、判るプログラミングで、

Image1前日夜からホールでリハーサルをさせて頂き、四日市名物?のハマグリのしゃぶしゃぶを初体験し、翌日本番。土曜の昼間だったこともあり、最前列の小学生のお客さん含め、多くの方にご来場いただきました。加藤さんは既にこのホールでレクチャーをされていたこともあり、お客さんも含め、慣れた雰囲気の中、

Image「一発屋(手にしているおもちゃ等使って、そんなことばっかりやってました)」としての職責を果たしてから、その足で、名古屋音大に向かい、翌日のリハーサルやら仕込みやら・・

楽器の出し入れの際には降っていなかった雨も、翌日は土砂降り。こんなに降るかねってくらい・・

午前中は課題曲クリニック、午後は生徒の演奏を聴いたり、楽器屋さんのブースを覗いたり、自分の演奏をしたり・・と。終わって懇親会で、発表された来場者数、過去最高だったとのこと!良かったですね~、定着させていくこと、大事ですね。


 そして、今週は定期。アンドレアスと話してる際、
「東京でポストを持っていた指揮者の『ウベール・スドゥーン』って知らない?彼は昔、僕のオケのシェフだったんだよ」と、フランス風の発音で言われた時は一瞬「だれ?」と思った中、気付いて
「名古屋戻ったら、彼が定期に来るよ!」と、話題になった、日本の発音だと「スダーン」氏。僕は初共演です。
 モーツァルテウム管弦楽団に在籍している先輩が
「このオケは、皆が自由に伸び伸びと音楽を表現する。それが本当に素晴らしいところだと思う」と、誇らしげに伝えてくれ、その演奏を、(たった数回ですが)目の当たりにしてから、今回のリハに臨むと、その歌心溢れる表現をオーケストラという枠の中で行うことが、如何にハイセンスかを感じる、今日この頃。
曲目はモーツァルト3曲(先日やっていない序曲をまた演奏できる楽しみ&ホルンの凄腕ソリスト)と、チャイコフスキーのマンフレッド交響曲(ロミジュリの序曲のような、悲愴のような、なんともいえない旋律が色々出てくる情熱的な曲です)

 突然、飛び込んできた友人のお兄さんの急逝の知らせ、持病がないような人でも、身体に負担がかかっていると突然死もありうるようで。。かと思えば、先日フェスティバルでお逢いしたのは御年83歳でもスイスまでスキーに行く高校&大学の先輩の打楽器奏者もいたり・・

 どうなるかわからずとも、その時まで、明日(明後日)も悔いないよう頑張ります。

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2018年5月 1日 (火)

制約

Nec_3039 今年のGWはMozart祭り。交響曲(No.31,36,41)とPf協(20,21,26)をこんなに短期間で演奏するのは初めて、そこにレクイエムと魔笛抜粋&Schubertの未完成もついてますが…







Image2 ティンパニは全て「手締め(チェーン)」で行います。団員の方が直前に張り替えてくれた山羊皮がご機嫌で(マレットは選ぶ印象)本番が楽しみ。


この時代のティンパニは二台のみで使うのが基本、使用する音は、その曲の調性のド(Ⅰ)とソ(Ⅴ)。今回演奏するモーツァルトの曲は全て、一度始まれば音換え無し。←手締め(チェーン無し)しか無い時代、音程の変更は、神経を使う大作業だったと思います。あ、今でもか。

だから、大体同じ動きをしてるトランペットが、「レ」等を演奏するときは、ティンパニだけ休みだったりします。時代が進んで、ペダルティンパニで容易に音換えが可能になった現代、ベートーヴェンやそれ以降の曲で、「レの時だけティンパニがないのは変でしょ」と、楽譜に無い音を足して演奏することも、たまにあるようですが、
「ドとソしか使えない(制約がある)からどこで入れようか」と作曲者が頭を捻って(捻らず?)作った響きを、想像しながら音を出す(&止め)楽しみがあり。

モーツァルトから少し時代が進んでシューベルトの未完成交響曲、同じドとソでも、ソの方が高く、しかも超ハイピッチ(F♯)
1オクターブ下で書くことが「普通」なのに、敢えてそのハイピッチ(皮を思い切り締めてるので余韻も短くなり甲高い音)で、制約によって生じた、音の特殊性を起用している「意図」を想起したり(「春の祭典」冒頭のFgなんかもそうらしいですが)する楽しみもあり。ちなみに、二楽章で音替え、H-moll→E-durで美しく終わります(未完成ではありますが)



「制約があるからこその価値」は必ずあって…小遣いを貯めて貯めて買ったモノだから、愛着が沸くし、そう簡単に逢えないから、久し振りに逢うと懐かしいし、二度と戻ってこない一瞬に、人生を賭ける時がある。

壮大な話の流れから…今、訳あって今年度の吹奏楽コンクールの課題曲の打楽器セクションの楽譜を読んでます。こういうのがありまして…

栄えある朝日賞に選ばれた曲(課題曲Ⅰ)、ティンパニパート。使われる音が、合計11個。ティンパニは通常4台並べます(場合によって3台も)。ペダルティンパニが前提に書かれていることはまあ良いとして。

時代も進み、色んな制約が緩和されてきた(モーツァルトの頃には馬車で3日じゃ着かない距離を、今日は4時間で帰ってきました・・)世の中ですが、五分に満たない演奏時間の中で、調性の変化が十数回(それも属調や下属調でもない調性=前の調性から予想しにくい音に移る可能性大)、それに伴い多くの奏者(主に中高生)は、休符の間に忙しく足を動かし、ペダルに合わせて動く音名の書いてあるゲージを頼りに「正しい音程の音が出ますように」と思って演奏することになるでしょう…

他にも、「このリズムは他の楽器と違うのは、敢えて(必然的)なのか」等、ちょっと見ただけでは判らないところが幾つか…こちらは無垢な若者にレクチャーするわけですから、「ちゃんと」解説する義務があり…どんな作品も。

スコアには作曲者のプロフィールが書いてあり、今年の課題曲のうち、三曲は「作曲は独学」と書いてある。。僕は「独学」で、打楽器奏者やってる人はお見かけしたことないのと、「独学」って、何か「カッコいい」響きがする・・んですかね、あまり公開する意味が判らない(ある程度の人が、スコア見れば独学かどうか分かるような) 大人はさておき、中高生の教育の一環と捉えると、、作曲を勉強した人は、課題曲に興味がないのか、はたまた、皆落選とか・・?
Nec_3052 先週末は初めて、軽井沢のホールで演奏。空き時間に一瞬、ホールと反対側のモールを自転車で観に行った時の風景。世間はこんな感じなのね・・と感じつつ、お仕事をば。

Nec_3048_2実家にも寄れたので、5ヶ月になった彼女(抱いてないと、大人しく写真に収まらない・・)とも会ってきました。
 そうそう、月末にありがたいお話があり、冬に3年ぶり「くぼった~」が決定しました(名古屋&上田)詳細は後日。

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