Dona Nobis Pacem
定期が終わってから、今週は今日まで本番が無し。ただ、楽しみにしていた週間でした。
月曜日にRCO(ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)の名古屋公演があり、有休をとっていたので、リハーサルから客席にて見学。
指揮は、5年前のこのホールの公演では大太鼓を演奏していたグスタヴォ!ソリストはユジャ・ワンで、チャイコフスキーのPf協2番(初めて聴きました、なんだか超絶技巧の曲でした)、その後、観客の止まぬ拍手に応じて、アンコールが3曲!後半はシェヘラザード、オーケストラでのアンコールも2曲。ティンパニは両曲ともニック。
5年前に名古屋に来た時(←の写真)は、チャイコフスキーの交響曲4番で、マリナスがティンパニ、前回の来日公演は名古屋飛ばし(泣)ミューザ川崎に聴きに向かった公演は、英雄の生涯で、ニックがティンパニ(マリナスは他公演でチャイコの5番を演奏)、となっていて、今回の別プロはチャイコの6番(悲愴)・・当然、マリナスはそっちだと予想はついてましたが。。
水曜のミューザ公演、演目は名古屋と真逆(田園+悲愴)、マリナスに相談して、こちらのリハが終わり次第、駆けつけたい旨を話し、当日。願いが通じたのか、リハが2時間早く終了!もしかしたら、後半だけかも、と諦めかけていましたが、なんと問題なく開始から。3年振りの川崎。
招待席を用意してくれていたので、前半の隣は、後半だけ出番のフランス人のチェロ奏者、後半は、元RCOのヴィオラ奏者のご夫婦でした。そして、目と耳に焼き付けた(多分)マリナスの最後の来日公演。陳腐な感想ですが、「北風と太陽」の太陽みたいな演奏でした。
そして、よく考えたら、翌日は芸大「モーニングコンサート」で、打楽器科の後輩がジョリヴェのコンチェルトをやる日!ということで、有料になった(僕の頃は整理券?もなかったかな)演奏会へ。
会場では、懐かしい顔や、先週逢ったばかりの方とも約3名と再会(笑)しながら、久々のフルオーケストラでのジョリヴェの打楽器協奏曲。
流石、年にかなりの数の協奏曲を演奏している芸大オケ(正式には 藝大フィルハーモニア)、各楽器の声部がキチンと聴こえてくるし、(後から知り合いに聞いた所)複雑な拍子感だったこともあり、結構皆さん必死だったらしいですが、逆にとてもアクティブな演奏、打楽器のソロの陰に隠れることなく、とても聴き応えあり。後半のシューマン君も、悪くなかったと思いますが、今回は打楽器が前座ではなかったな、さーし!
あ、僕の時は、珍しい3曲構成で、僕の後に、トランペットとトロンボーンのデュオコンチェルト、そして最後に、かの有名な佐藤卓史君が演奏したので、完全っに前座でした(^^;)
更に、今日は(写真は最後の最後・・)今週月曜にリサイタルを終えたばかりのY響のN久保(にっしー)氏が、ユーフォニウムの外園さんと、デュオリサイタルを宗次ホールでするというので、演奏会が終わってから(17時45分終演→18時開演)ダッシュ(死語)でホールへ。なんとか2曲目から聴けました。
コンガ、マリンバ、そしてマリンバとヴィブラフォンの二刀流まで、千手観音の如く演奏していました。トークによると、楽器積んで午前2時に名古屋入りしたとのこと。いやー、頑張るね、流石でした。感想は、来週伝えます(笑)
会場には高校生がたくさん、100人弱いたのでは?話によると、宗次さんのご好意で、2100円の学生券を購入後、学生証を見せると1000円キャッシュバック、その後、Coco壱の商品券を1000円分くれるとのことで、実質100円で聴けるとのこと・・僕は真似できません。。凄いシステムでした。
そして、題名の今日の公演。今回は名古屋市民コーラスと「イギリス宗教音楽の響宴」ということで、前半にエルガーとラター、後半にV.ウィリアムズの「Dona
Nobis Pacem」。ラテン語で「我らに平和をお与えください」
GP前にツイッターを見て、驚嘆・・時間が経ち、情報が集まってきていますが、悲しみの連鎖が起こっているようです。ドナ・ノビス・パーチェムの4曲目に、ティンパニと小太鼓が静かに鳴り続ける中、父親と息子が戦争で亡くなって遺体となって返ってくる場面の音楽があったのですが、GP中は、いたたまれなくなりました。以前、youtubeで見た、イスラム国の人達が楽器を燃やす動画なども思い出したり・・
アンコールの威風堂々は、指揮者の意向もあり、普段の演奏とはかなり違った指向に。でも、凄いエネルギーだったと思います。音楽に出来ることは、付け焼刃的にはちっぽけ、でも、幼い時から、じわじわと効果をあげていけば、とても大きな効果をあげるものでは・・自分が出来ることをこつこつとやりたいと思います。
来週も、定期が終わって間がなく、ニールセン。
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