既に年の瀬名物の第九は二回やって、最近は演奏会に行く機会が多かったです。
11月25日は芸文にて愛知県芸学生オーケストラによる演奏会。ブラームス3番、メインはローマの祭りでしたが、間にテーリヘン作曲のティンパニ協奏曲。ソリストは同大学准教授の深町さん!(同じ上田出身の打楽器奏者、僕が愛知に来る前からお世話になってました)
思い出せば、僕が高校卒業して、大学生になる3月、地元のホールで「東部町出身者によるコンサート」というのを開催してまして、聴きに伺って(そういえば似た催しに年明けに出演予定)その時にも、深町さんはピアノ伴奏でこの曲を演奏されてました(その頃はへぇーっと思って2楽章などうとうとしながら聴いてましたが)、それから約10年ぶりに聴かせて頂く今回はオケ伴奏。オケで聴くのは菅原先生が演奏されたのを聴いた以来。
何故か、始まる前に指揮者がお客に説明があり、その後演奏。YAMAHAの特注ティンパニ相手に奮闘する先輩、なんといっても
「ほとんど休む暇もなく音程を変えたり(中略)特別な能力の他に強靭な肉体も要求されている(プログラムノートより)」曲らしいので。僕も、某事情により暗譜する程さらったので、10年前とは違い、集中して聴かせて頂きました(笑)二楽章が特に印象深かった・・学生オケも素晴らしい、特にシンバルの音には耳を奪われました。ローマの祭りも若々しい演奏。
演奏会後は深町さんを囲んで、京都からいらっしゃったY口J郎さん(昔名フィルとも何度も協奏曲をされた、テーリヘンの愛弟子)他、名古屋の打楽器関係の方々とお疲れ様会をして、昔からの話に花が咲いていました(ダントツ最年少でした(^^;))
30日は読売日響の定期へ。こちらは芸大の先輩で、在学中から散々お世話になった石内さんの「読響卒業」演奏会。菅原先生が卒業されて4年半、気付けばあっという間でした。読響だけでなく、サークル'90にも声をかけて頂いたり、バルトークの演奏を聴きに来て頂いて&こちらが聴きに伺ったり、そして色んなお話をしてくださった石内さんのラストコンサート、入場時から、色んな打楽器関係の方をロビーでお見かけしました。
定年前、最後の楽器はシンバル。チャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット」と、「悲愴」。曲を聴きながら色んなことを考えていると、あっという間に終わってしまっていました。。終わってからの拍手&花束。客席から握手も求められ、笑顔でされていた石内さん。舞台から退場される時にも、客席からまた拍手が!寂しさもありますが、今までが(教授職にオケにアンサンブルに)お忙しすぎたと思うので、またいいペースで、あの音を聴かせてほしいなぁと思いました。この後、パーティー、二次会で朝まで盛り上がったのは言うまでもありません。
先週土曜日は、NHKホールでN響のマーラー8番。初めて聴きました。チケットは完売、前の方で聴かせてもらったのですが、大合唱、オルガン、ソリスト8人にバンダあり・・と流石「千人の交響曲」と言われるだけありました(実際の人数は○百人だったらしいですが・・)
規模は大きくても時間が短かった為、この後も打ち上げが盛り上がりました。どんだけ飲むのか・・いや、飲み会は(こそ)大事。3回飲み会して、共通で出たのは「昔の話」。ヨーロッパや、アメリカでは、オーケストラは何百年の歴史を持っているので、一世代では語れないもう「又聞きの又聞き」というレベルの話からなんでしょうが、日本の場合、創成期の人達が最近お亡くなりになる場合もあり、その辺りの方のお弟子さんはバリバリの現役なので、話も、現実味があることばかり。情報社会の現代で、ネットに溢れてるものもありますが、やはり直接触れないとわからないことが、あるわけで。。
色んな意味で勉強になった演奏会ばかりでした。明日は、久々の出番。
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