2023年5月12日 (金)

5月前半戦

 5月は定期の前に振り返ることができました(ちなみに6月定期は降り番なのです、どこで更新しようかな)

 ちょうど月曜日から始まった5月、飯田のオケ友音楽祭のリハーサルもあったのですが、その日は午前中に、先に「にこにこコンサート」の合わせ。2月にサロンコンサートを行った際、ミヨーを「飯田の『にこにこ』にも行けそうな曲だねー」と事務局サイドから言って頂いたので、それならばと

18278794_1308553122526737_30562739258363 サックスの堀江さんにもお声がけして(過去2回、にこにこには一緒に出てもらっています、画像は7年前!そんな堀江さんは飯田の音楽祭、コロナオンラインを除いて皆勤賞だそう・・)ピアノの江川さんと今年はトリオで出演させて頂くことに。お2人ともオケ側のリハにも乗っていたので、そのまま午後まで。

 Thumbnail_img_4454 翌火曜日には、午後まで大学でレッスンをした後、my carにて飯田まで移動。早速初日に焼肉で気合いを入れて(飯田は市民1人辺りの肉の消費量が多いことで有名な町、なんとこんな自販機まで)水曜からの吹奏楽クリニックに備えました。

 何年かぶりの事前クリニック参加、いつも最初に会う時は「僕はー飯田じゃなくてー上田に高校生の頃は住んでいてー」から始めますが、大体は薄い反応、、何故なら上田と飯田は同じ長野県ですが、片道2時間弱かかる(なんなら名古屋の方が少し近いのではないか)ので、何か縁がないと行かないのですよね・・まあ話はほどほどに、午前は中学生、午後は高校生のパートと合奏を見て、

Thumbnail_img_4439 終えたら、こちらの作業を!

そう、前回書いたように、先月末に破いてしまった皮の張り替え作業。空き時間にできるよう、道具一式をトラックに積んできてもらいました。

Thumbnail_img_4438 破けた皮を枠から剥がし(今回はロープで固定している太鼓だったので、まず枠を取り外すのに一苦労・・勉強になりました)、以前ティンパニに張っていた皮(ティンパニは皮の端しか使用しないので、大きい径のティンパニ程、全く使っていない場所の面積が広くなり、それを径の小さな太鼓、タンバリンや小太鼓などに再利用することが多いです)を少し大きめに見積もりカットし(巻き代の予想、これが重要、大きすぎてもダメだけど、小さすぎるともっとダメ)、水に浸し、皮が伸びたところで、クリップで固定しながら、木の枠に巻き付けていきます。巻けたら、今度は外枠に嵌めて、太鼓に戻し・・何事も経験値がものを言いますが、この作業はまさにそう。今回は、初めてのロープで固定している太鼓だったので、上手く張れているか、かなりドキドキだったのですが(破けていない側の皮の張りや、当日の湿度なども影響するので)運も味方してくれたようで、今回は成功!!次に音を出すときが楽しみです。

翌日は吹奏楽の本番。管楽器は、講師も入っていわゆる倍管で演奏することが基本ですが、打楽器はそれぞれ楽器が違い、大体の担当の楽器は1つずつなので、本番は見てることも多いのですが、今回は参加。演奏会後の講評でも川瀬氏が「本番の若いエネルギーは凄かった」というだけのことあり、練習の成果が出せていたと思います。高校生のマードック~は少し目頭が熱くなりました(歳とるとねー)なかなかコロナ前と同じ懇親会というわけにはいきませんが、終わって飲食無しの労う会も。

342556120_6050678575019386_4584793957402 5日は「にこにこコンサート」の本番、前回までは会館隣の人形劇場という、小さめのステージで行っていたのが、今回は普通にオケがやる方の会場で!既に応募が締め切られ、抽選に漏れた方もいらっしゃるという中での本番でした。ミヨーから吉松隆まで、45分という時間でしたが、楽しんでもらえたかな?アンコールは前回と同じ皆大好きアンパンマンの歌をゴージャスに(ピアノが入ると助かる・・)

Thumbnail_img_4457 この日は午前中で本番が終わった為、一度上田へ帰郷。の前に気になっていたラーメン屋さんによったところ、まさかの1時間待ちでした(が、待った価値のある素朴で美味しいお店でした、お近くに来られる際は是非)帰って、姪っ子たちの誕生日会へ・・

344949165_220675584015670_48697169347369 翌朝、渋滞などもなく飯田に戻り、オケ本体の公演へ。メインは展覧会の絵ですが、なんといってもソリストの中学生トランペット奏者、児玉君のアルチュニアン作曲トランペット協奏曲です!世の中には「天才少年ドラマー」とか「天才ヴァイオリン少女」はこれまでも数多いましたが、トランペットは、あまり聞いたことがなく・・訳あって(うちのメンバーの甥っ子くんでもある)噂は以前から聞いてましたが、目の前で聞いてビックリ。年齢などと関係なく、音楽性が豊か。将来が非常に楽しみです。

アンコールとしての「トランペット吹きの子守歌(MCの中で、休日、と言い間違えたところが唯一、中学生らしかった())」を含めた2曲に満席の客席から惜しみない拍手が。展覧会の絵も、久々、燃えながら大太鼓演奏してきました。飯田と名フィルの関係は特別なので、全体も熱演だったかと。

 

帰って翌日は中部打楽器フェスティバル。こちらも数年ぶりの課題曲講習会を担当。当日は大雨(ほぼ1日中)だったのですが、お客さんは程良くいらしてくださり、クリニックはじめ、演奏会まで盛況でした。ただ・・僕個人としてはポカをやらかし反省(最後の大合奏の時間を勘違いしていて、不在のままに演奏が終わるという・・他の人と重なっているパートだったので、演奏に穴はあいてませんが、関係者の皆さんに大変ご心配をかけました・・打ち上げでも幹事どころか学生にまで弄られる始末。。ちゃんとスケジュールは確認しないとね)

Thumbnail_img_4525 その数年ぶりの打ち上げでは、以前は恒例となっていた各大学による出し物にも気合いが入っており、3大学の個性が感じられました。コロナが日常の平和を再確認させてくれましたね・・無事に生きているから言えることですが。。画像には2人しかいない(笑)来年も盛況にできますよう。

 

というわけで、今週は定期週間。今年度の定期で取り上げる曲としては最大の話題曲「ノモス・ガンマ」を含む、演奏会のタイトルは「継承されざる個性」

346320790_1297834301116459_3971799016988 散々SNS盛り上がってますので、説明は割愛しますが、打楽器奏者としては馴染み深い作曲家、クセナキスが書いたオケ曲。舞台の使い方が特殊なのを利用して、そのままの配置でラヴェルの「ボレロ」までやってしまうということも今回の演奏会の特徴なのですが、

敢えて言うと、前半のプログラムもとんでもない。バルトークの2曲ですが、1曲目の「ルーマニア舞曲」も、吹奏楽やアンサンブルでも馴染みがある「ルーマニア民族舞曲」とは別物の作品で、ハープも2台、打楽器も8人の大編成の曲。

「ヴァイオリン協奏曲第2(初体験で感無量、しかし色々難しい)」も、なかなか普通の演奏会で取り上げない難曲です。後半も大変ですが、個人的には前半の方が大変で、、さっきまで録音聴きながら反省大会でした。

こんな特殊な演奏会(照明を入れる関係もあり、裏方まで含めてまるで音楽祭のような雰囲気)今年度で引退を表明している指揮者ミッキーの置き土産(全国各地で繰り広げているらしい)ですが、今後も語り継がれる2日になるかも?与えられた役回りを全力で。

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2023年4月29日 (土)

2023年度、始動

気付けば4月が終わってしまいます。定期でも市民名曲前にも更新できず、失礼しました・・

Thumbnail_img_4325 指導に向かっている大学の入学式に予定が無かったので、新入生に会いに。昨年は熊本から、今年は山形から・・段々とボーダーレス化しているということでしょうか(いい傾向かと)ようこそ名音大へ!

 翌日から4月の定期のリハ。昨年夏に東海市で演奏したマーラー5番とハイドン。ティンパニパートは、2016年にブラビンズと演奏して以来なので、6年ぶり・・23楽章に関しては、かなり勉強しなおし。。一生勉強、できるのも有難いことです。

 340472858_1193556164654058_4224161976012 新監督の就任ということもあり、温かいお客様の拍手を受け、終演。楽員からも拍手喝采だった弦のトランペットは2日ともBravo!!でした。Hr安土さんといい、底知れぬ安定感、我がオケの宝です。

終演後のお見送りを再開しているオケもありますが、名フィルはまだ様子見だそうで。今年は8月にマーラーの1(こちらはカワケンならぬコバケン)もあるので、そちらも頑張らないと。来年も・・?

 翌週は毎年恒例のウィーンのプレイヤーとの合同オケがあったのですが、ブルックナーの4番のみとなってしまい、ミヒャエルとは逢えず・・3ヶ月前に偶然、神戸のホテルで会ったのですが(^^;)その週末はCBC国際音楽祭のオープニング、若手のソリスト2人との協演(完売!)。前半のソリストの人気が高いのは知っていましたが(その影響か)後半で、席がポツポツ空いていて、うーん・・と思いつつ、始まった金川さんの演奏が、本当に素晴らしく、前半で帰られた方々は惜しいことしたなと。

 翌週も2つの本番がありましたが、週末はジョエルに任せて、前半のみ。今月2日ぶり2回目となる()パガニーニ狂詩曲と、結構久々に演奏するイタリア奇想曲と。両方聴きに来られた方がいたなら、同じオケでも「指揮者とソリストが違えば、こう違うのか」と目の当たりにできるチャンスでした(^^;)週末は上田に帰省。姪っ子たちが懐いてくれるのはいつまでか・・

342991994_938087597336178_18649800548117 そして最終週には、市民名曲シリーズ。2月にサロンコンサートをやった時に宣伝もしたのですが、結構楽しみにしていたプログラムでした。本来は2年前の5月にボレロなどをやる際にいらっしゃるはずだったフランス人の指揮者、カサドシュさんとの初共演。予定されていた「道化師の朝の歌」が変更になってしまったのは至極残念でしたが、一番楽しみにしていたミヨーの「屋根の上の牛」が演奏できて、満足でした(いつか「世界の創造」も・・)珍しいと思っていたら、来月にはまたACOが取り上げるという(こちらも聴き比べのチャンスです!)

 長らく演奏していなかった「ラ・ヴァルス」も、丁度レッスンでワルツを取り上げていた高校生も聴きに来れたので、参考になったかなー。とにかく御年86(今年87)のカサドシュ氏がお元気で、口三味線も凄いし、僕に指揮棒でテンポ通りリズムを示してくるし(お話してみたら、昔ドラマーだったとのこと。どおりで)古き良き、窮屈でない音楽を体感できて、充実した本番でした。ラヴェルのPf協は、今季もう1回、弾き振り(バーンスタインの十八番でしたね)もあるので、楽しみ。

Thumbnail_img_4387 奥の楽器は、本番デビュー、手前の楽器はアンコールで、とどめを刺してしまったのでした・・来月使うので張り替えしないと。。

 そんな4月も明日で終了。なかなかまだ告知しにくい本番もあるのですが、今年度も前半(のはHPのスケジュールに挙げてます)と後半(2月にKubotta)にファイト一発(最近CM見ない)な演奏会が控えているので、、頑張ります。

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2023年4月 1日 (土)

出会いと別れ

 3月の後半はしらかわエキスプレスの演奏、翌日の名古屋大谷高校のゲスト出演を以て、演奏仕事が終了し(市民名曲シリーズは降り番)、もっぱら片付けたり、予習したり、映画鑑賞(ダンサーインザダーク、アバターからのウェイ・オブ・ウォーターは映画館で、オールド・ボーイ、テスラ、バードマン)したり

バードマン~は、以前に観ていたはずなのに、半分以上ストーリーを忘れていました・・恥

1_20230401145801 2_20230401145801 3_20230401145801 4_20230401145801 5_20230401145801 6_20230401145801 7_20230401145801 8 9_20230401145801

印象に残った(身につまされる)セリフを紹介します。以前、「バードマン」というアクション映画で一世風靡したのち落ち目の俳優が、NYの劇場を借りて、NYの劇場評論家のボスからの痛烈なセリフ(しかも本公演前夜)。どこかでも言われたことありそうな文章・・気のせいか。ちょうどこれを見ていた辺りに、萱谷先輩とも「プロの演奏家とは?」という話をしていたので、タイムリー(身につまされる)

結末が気になる方は是非レンタルを、いつぞやのアカデミー作品賞だったはず。

16 受験シーズンも終了。今年も無事に2人受かり、また「落ちない小太鼓」に加えて「落ちないマレット」も生み出してしまいました・・・こちらの小太鼓、名フィルでもよく登場するのですが、先日、他で使っているのを聴いても、やっぱりいい感じ(特に吹奏楽)。しかし、もはや廃番になったためカタログには載らず。。伝説へ、、大事に使わないと。

 演奏会にも幾つか伺いました。

803d36214141cf884a467dda767b608c このスター・クラシックス事業の開始時期から案内は頂いていたのですが、第3期には遂に打楽器関係がノミネートされ、今回はそれぞれ協奏曲を演奏されるということで。映像収録まである豪華なステージで、5名ずつのソリストが、しらかわホールで演奏(僕は2日目のみ向かいました)聴き馴染みのあるJolivetと、初めましてのBennettと(しかも日本初演どころか愛知初演でもなかったとのこと、知らなんだ)打楽器2人とは別々に話せて、名古屋の打楽器界も明るい?

24 数日前には、滋賀県に向かいました。こちらは大阪でのリサイタルの時に20年ぶりにお会いした大学時代の副科ピアノの児嶋先生と、中谷さん、演奏会にもいらしてくださった稲垣さん、初めましての宮本さんのアンサンブルによる演奏会。最初に演奏された若林さんの作品から、打楽器とピアノのいいとこ取りの「アダルトな」曲目と、演奏。バルトークは勿論楽しみでしたが、「白と黒で」は、名前のみ知っていて実演は初めて聴きました。児嶋先生に同じドビュッシー作曲「アラベスク」をビクビクしながら持って行ってたのを思い出しながら、(フレッシュな演奏を聴いたあとなので余計に)演奏家として年齢を重ねていく色々なことを、考えて聴きました。演奏家はアスリート的な面もありますが、バードマンのように俳優的な面もあり、なにを以て「全盛期」とするか。やはり大事なのは「日々精進」ですかね。僕も70歳になった時に法螺貝吹きながら演奏できるかな・・・打ち上げにも終電までの間、参加させて頂き、マズアのお話や、長居公園に見えるライトアップの話(地元話)で盛り上がって、無事に名古屋まで。

 

 時を同じくして、悲しい別れがありました。実家で飼っていたシンゴ君が、空に旅立ったと。

 15 14 暫く前から、具合は良くなかったのですが、それでも少しは散歩にいったり、僕の前ではそんなに辛そうにしてない感じだったのですが・・危篤の連絡を受けて、夜には。

 2010年にうちに来てから13年、23 途中からモモちゃんも来て(残念ながら夫婦にはならず?別で寝てました)実家に帰ると賑やかで楽しかったのですが、いつかは別れが来るにしろ、予想より早くて、残念。昔の画像見てたら泣けてくるー

13_20230401175701  出会いの為の必然の別れか・・・今までありがとう、またね。

 

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2023年3月12日 (日)

久々にゆったりと

したスケジュールで動いている、年度末。勿論、オケマンとしての活動は続いていますが(その本番数もそこまで立て込んでいないこともあり)、自分の振り返りや、今後の目標(大きく言えば夢)に向けて時間がとれていて、それは有り難い限り。基礎力も見直すいい機会・・

 名フィルでは2週連続でなかなか演奏しない曲達をとりあげました。

 ほぼ毎年共演している「グリーン・エコー」の演奏会では、ジェンキンスの「グローリア」日本初演(しかし秋に演奏した作品と似通った箇所多数)と「ユビラーテ・デオ」もオケ版は日本初演とのこと。

Thumbnail_img_4106 Thumbnail_img_4107 多数の打楽器が両曲共に使われましたが、人数はtimp+3percで出来たという。。

Fqssteaiaejbhp ジェンキンスは以前からティンパニの使い方が酷(どっちの読みをするかはあなた次第)ですが、今回も例に漏れず。もう彼の曲、何曲演奏しただろう・・・ユビラーテ・デオでは二胡や楊琴が出てくる中国っぽい曲、マリンバやジャンベが出てくるアフリカっぽい曲など、「世界は一つ」という映画のバックに使用されても良さそうな曲。感動的な場面も多く、毎年1回、この曲を演奏するだけの演奏会とかあっても良いのでは?と個人的には思うほど。

 

 Thumbnail_img_4138 合間に(以前から楽しみにしていた)愛知室内オーケストラの演奏会を聴きに。どこかで見たことのある手が背表紙(^^;)

日本初演の打楽器協奏曲が2つ。1つ目は植松さんのソロ、2つ目は安江さんとタンバリン・デュオ。予想を裏切る面白さ、憎い(笑)

Thumbnail_img_4126 打楽器関係者、客席に多数でしたが、果たして、あの凄さ(演奏だけじゃなくて、なんていうかなあ、それ以外も色々)どこまで感じ取れた人がいるでしょう。先輩達の生き様はお手本になります・・「しくじり先生」ばかりではなく、ちゃんとやらないとなあと、感じた日、定期のリハにも気合いが。

 

 3月の定期(昨年はタコ8、一昨年はブラームスでしたか)は、これまた全曲名フィル初演(^^;)というなかなか凄い曲目でした。しかし、これこそ定期の醍醐味、ともいえるかと。

 「ブルー・カテドラル」は世界で既に700回を超える再演をされているヒグドンの曲(打楽器協奏曲が賞を受賞しているのは知りませんでした)ユビラーテ~に通じる、とても判り易い構成、気楽に聴ける部類の曲。指揮の大井さんいわく、作曲の経緯から、今回3.11に演奏会が行われることを意図して選曲されたそうです。

 酒井さんのPf協奏曲(委嘱・世界初演)は3度目の正直でようやくの演奏。本来は、この時だったんですね。とても昔に感じてしまう・・奇しくも、昨年、青山音楽賞を酒井さんにも協力して頂いて受賞しましたが、今年は酒井さんの個展が受賞!縁が続いていて嬉しいです。「今回の曲がこれまでの委嘱曲の中で一番難易度が高いと思ったが、オケの皆さんが献身的に演奏してくださって感謝」と言って頂けて良かった!あ、また写真は撮り忘れました。

 今回、急遽代役のソリストとなり、初来日のゴリーニ氏、1ヶ月半であの難曲を仕上げて、かつシューマンのこれまた普段全然取り上げられない曲と2曲の共演・・噂通り驚きの逸材でした。2日目のアンコールでブラームスを取り上げたので、次の共演曲は・・乞うご期待。

 そしてメインはアーノルドの「交響曲5番」アーノルド。マルコム・アーノルド。名前だけは吹奏楽関係(ピータールー序曲、第6の不思議な宿~などは一昔前によくBJで名前を見ました)で聞きますが、個人的には1曲も演奏したこと無し。演奏時間は比較的短かったですが、管打の使い方が吹奏楽っぽく、そこに弦楽の良いとこ取りをしたような箇所が多く(笑)最後は不穏な空気で終わる・・・という、来場者はかなり少なかったですが(金曜は特に・・)いらして下さった方の満足度が高そうな拍手を頂けて、充実の日々でした(実はリハ中から軽くぎっくり腰だったのですが、本番には回復してました、セーフ)

Thumbnail_img_4151 今月で退団される楽員もお2人、その中で、鬼頭さん(と、楽員・事務局の専門委員の皆、友澤さんカメラマンありがとう)との記念写真。なんと初めての名フィルが十郎さんのテーリヘン協奏曲の時だったとは!この時の演奏のCDを持っていて、後半のドン・ファンが名演だと思う旨を伝えたところ、「音源探して!」との命が!了解です、これからもお元気で!

 

 今週は、モーツァルトのシンフォニー。しらかわホールで手締めティンパニにて。こういう振り幅があるので、オーケストラからなかなか離れがたいですね・・

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2023年2月28日 (火)

不惑…?

2月はスッ・・と終わってしまう気が。ちょうど4週間しかない事が2月生まれの人に何か不利益を被ることはないのか・・

 そんな月のちょうど半分の日に、無事に30代を卒業しました。学生のレッスンに向かったら、サプライズを最初にしてもらってしまい、

Thumbnail_img_3719 この後のレッスンで声を荒げにくくなってしまった顔です(笑)ありがたや。10代,20代の君たち、20年後もその笑顔を忘れずに・・

 

Thumbnail_image3 週の前半は浜松に通い、他オケの音楽鑑賞教室の見学(違)でした。立派なホールが駅前にあり、約7000人の市内中の小学5年生がバスでやってくると。浜松市歌(林望作詞、伊藤康英先生作曲!)を歌う際に「家康くん(ゆるキャラグランプリで優勝歴もあるらしい)」が舞台に現れた時のどよめきは凄かった・・工夫を凝らした音楽鑑賞体験、名古屋市でもいつ出来るようになるか(新市民会館構想は・・)を切実に考えてしまいました。。

 土曜日には、黒坂黒太郎先輩と、歌の矢口周美さん、大学の作曲科の同期である新倉一梓君(今回はピアノ奏者)と

しらかわホールにてコカリナコンサートで共演させて頂きました。黒坂さんとは高校の、そして吹奏楽(フルート)の先輩でもあり、今回いろいろお話を伺うと、現在コカリナ奏者として活動されているコカリナと出会われたのは45歳の時だそう。そこから、ウィーンの楽友協会大ホールや、カーネギーホールの大ホールで演奏されるまでになるとは、なんとも夢がある話・・40代が楽しみになる体験を聞かせて頂きました。

 当日は愛知コカリナアンサンブルの皆さんとの共演あり(「ほの国」という言い方を僕は初めて聞きました)、ソロでの演奏もさせて頂き(この時からほぼ2年ぶりにミズノマリンバでUTAを演奏させて頂きました)、CDも販売させて頂き(売上あり感謝!まだ、在庫あり〼)盛況な中で終了しました。写真を撮り忘れたのが痛恨ですが(1枚もない・・)なんとコンサートの模様がこちらに少し上がっていましたので、リンクを。

 

 翌日は名音大の「打・カーポ」今年も学生の数が多く、当初は2時間半と聞いていたので、覚悟していましたが、楽器の入れ替えもスムーズに行えて、結果2時間弱に収まり👏

Thumbnail_image2_20230228185601 今年のゲストはクラリネットの橋本先生、クレズマーの曲を2曲披露してくださり、共演の打楽器は学生達がのアレンジと後から聞いて😲先生は流石の演奏、打楽器のアレンジもなかなか面白かったです。その他、中高生がアンコンで演奏している定番曲から、マリンバ合奏でのロドリーゴ協奏曲、全体で「火の鳥」から抜粋など・・曲の完成度もですが、学生の自主企画(無料)であり、コンサートまでの過程もしっかり経験値として自分の中に残していってくれればと願います。

Thumbnail_image1_20230228185601 久々の打ち上げに、学生以上に先生が盛り上がっていたりして?

 

久々の名フィルはマーラーの4番(この曲も久々!)前回はtimpだったので、今回は初体験の鈴を中心に。

Thumbnail_image0_20230228185601 鈴で印象的に始まる交響曲・・なのですが、今回は歌曲からatacca(続けざまに)開始だったので、普段のインパクトは薄れたかもしれません。音色をどうしようかと、会場でのリハ日があったので、そこでも試行錯誤しての本番でした。4月の定期では5番。昨夏にも演奏しましたが、この4番を経て、の経験が活かせますよう!同じ指揮者ですしね。

40歳は不惑、だそうですが、「惑い」が「無い」のではなく「惑いしか無い」の間違いではと思ってしまいます。。誕生日を迎えて早々に凹むこともありましたが、30代を振り返っている今の感覚と、10年後に40代を振り返ってどう感じているか?楽しみです。心身ともに健康でいられますように(腹回りの成長っぷりがヤバいので・・)果たして10年後もweblogの文化は存在しているのか!?

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2023年2月12日 (日)

長期休暇になる筈が

なかなかそうならない現実…

1月定期は、(満席とは程遠かったようですが)いらして頂いた方々には、概ねご満足頂けたようで。曲が好きな方は両日通ってくださったという人まで、感謝。

Thumbnail_image0 僕はようやく本條さんと共演でき、話もできて、個人的にはとても充実した本番でした。また何かでご一緒できますように!

 

毎年の文化庁新人演奏会、今年も5人のソリスト。R. シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」アリアは出番がラストの1音のみという贅沢なものでしたが、リヒャルトらしさが濃縮されている音楽で、後ろから堪能しました。

Thumbnail_image2 ラヴェルのPf協奏曲、噂の新エディションの楽譜は確認したものの、指揮者と確認して(耳慣れた)ウッドブロックのままやることにしました、校訂のAdrien(友人、今は指揮者)には申し訳ないですが(--;)

 

1月定期の2週間後には、もう2月定期がありました。何故なら、本来はその公演後(その演目を携えて)ヨーロッパツアーが待っていたので・・色々な不運が重なり、延期となりましたが。

チャイコフスキーの交響曲5番の前プロは、ツアーの延期が決まってからの決定でした。シューマンの交響曲1番「春」、やはり本番2日目が立春だったからですかねぇ、監督?

 どちらの曲も久しぶりだったので、自分の中に戻ってくるのに、かなり時間を費やしましたが、総譜を読んでいるうちに、「交響楽団」で演奏する「交響曲」の醍醐味を思い出させてくれました(ニールセンを勉強してなかった訳ではないですが、やはりロマン派の交響曲とは、ちと違う)特にシューマン。ベートーヴェンとブラームスの間にいて、ティンパニの使い方をこうするのかと(時に、トランペットとずれていたりすると、これは誤植じゃないかなとも思う箇所もありつつ)勉強は本番まで尽きなかったです。

 

322017426_3187743904850533_2090792205040 個人的には「音楽監督」としての小泉さんとのラストの2日間(東京公演の回は降り番の為)、しっかり燃焼できたかとは思います。この時に6番で一緒だった先輩(先週の文化庁公演も聴きに来てくれてた、今や素晴らしい先生)に、嬉しい言葉をかけてもらったので、個人的には満足です。お客様にも届いていたと信じて・・・

 

というわけで、本来はこの後20日辺りまで、すっぽり予定が空く予定だったのですが、

ヨーロッパ旅行では市からの補助金を多数頂く予定だったこともあり、それをサロンコンサート3本立てで市民の皆さんに還元する企画ができました。

 

実はコロナ禍でサロンコンサートが出来なかった最中に、僕のサロンコンサートが計画されていた事もあり、初回に僕の企画をさせて頂くことになりました。しかし以前のように誰でも入れる状態にできずに、200名を越える応募の中から厳選された40名の方(無料招待だと・・当日の欠席が多くなるのは世の常)に聴いて頂くことに。

 

Fohyirfaqailpkj 「打楽器でMilhaudを聴いてミヨー」というこのナンセンスなタイトルには、当日説明しましたが、来年度のプログラムに色々起因したものになってまして。。4月の市民名曲シリーズにミヨーの曲を取り上げるほか、他の曲も色々関連付けてお話させてもらいました。R. クイスマ氏の編曲による「ブラジルの郷愁」は、日本初演だった?かも。一部には好評頂いたので、またの機会があるやもしれません。

 

Thumbnail_image1_20230212193601 終えて、翌日には大雪の中!正月に帰れなかった上田に戻ってました。金曜はどうなることかと思った雪も、昨日から晴天で溶け出し、今日には除けられた雪以外は完全に溶ける春の陽気でしたね・・松本経由で帰宅。

 今週は、浜松に向かう(closed公演)ほか、週末には上田の先輩に声をかけて頂いた演奏会学生達のアンサンブル(レッスンのみで出ません)と、結局遜色ない1週間を過ごして、40代に突入する予定。通常運転が一番幸せでしょ?ってことを噛みしめるための、神の思し召しか(^^;)

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2023年1月20日 (金)

23年始動

2_20230120005801 明けて早2週間。例年通りニューイヤーコンサート、例年と違うのは、コロナの波で、出演者の出演不可に対応をバタバタしていたら年を越していたことくらいでしょうか・・

1_20230120010001 年明け、1本目に観た映画はコチラ。「え?これが裕次郎?石原軍団って皆、顔ソックリなんだなあ・・」と思っていたら、裕次郎ではなく、渡哲也版のリメイクでした。。

4_20230120010101 宣言通り、ニューイヤーコンサートの本番の翌日、そこそこ混んでいる中、熱田神宮までお祓いとお参りに行ってきました。厄払いは大学院修了する立春過ぎに行って以来?

とても綺麗な建物に、百人単位(会社の人たちも一緒)で入場し、奏楽と巫女さんの舞までついた豪華なものでした。ちょっと人数多すぎやしないかと思ったけど、ちゃんと住所と名前呼ばれてたし、大丈夫よね・・?

 その週末は昨年からお引き受けしている神戸でのコンクール審査。2日間に渡って、若い人たち(今年の最年少は小学3年生でした、しかも愛知在住)の演奏には希望がギッシリ。中にはちょっと閉口してしまう(レンタル楽器の音板をバキッと割るような)演奏もありましたが・・・教育・環境って大事だなあと。

6_20230120010101 1年経つのがあっという間ですね、、と先輩・先生方と(真ん中に陣取ってしまいスミマセン・・)。また来年。

 

325725628_3407853139485376_7155819259877 東海市での中学生音教&0歳児からのわくわくコンサート(軽騎兵序曲のトランペットの後の静けさの中での子どもたちの叫び声サイコーでした)の翌週(=今週)

 今月の定期です。久々にブログ間に合った・・・

コロナで色々延期になったことがありました。今回の指揮者も演目もそう。本来は日本初演を名フィルがする予定だった三味線協奏曲、ソリスト(本条さん)は今回で6度目!の演奏だそう(オケ版でないのもカウントされてるかも)リハを録音して、聴きましたが、めちゃくちゃ面白い。まず、三味線の音が、いい意味でオケと被らないので、とてもクリアに聴こえるし、音量がしっかり大きい。そしてソリストが超絶技巧にも関わらず、安定感抜群で、

よくよく思い出してみると、この時に、本条さんの演奏を聴いたから、酒井さんに委嘱作品をお願いしたんでした(そして出来上がった曲が奇しくもWavering ‘

 今回の藤倉氏(初代コンポーザーインレジデンス)協奏曲も楽器の持つ力と、ソリストの力量、作曲者の個性、全てが光る曲だと思います。

 シベリウスのタピオラ(カ、ではない)は乗ってないので、明日GPでちゃんと聴くのが楽しみ。そしてメインはニールセンの交響曲4番「不滅」

 

 前回の定期で取り上げた(その時は降ろされ番)あとに、名フィルでは3番→1番と演奏していて(どちらも2014)2015年に依頼公演で4番を演奏して以来・・・のようです。過去のブログではどれも曲については全然触れてないですね、毎回穏やかな胸中でなかったようで(^^;)

 

 この「不滅」打楽器界隈では有名です。4楽章でコチラがあるので。僕とジョエルは大体の曲を交代で演奏しているのですが、(最近では幻想交響曲を、数年前のコバケン→東京公演に持ってった小泉監督と→去年の市民名曲、とパートを入れ替え続けてます)前回の名古屋銀行で僕が1stを演奏したので、今回は2nd担当。こちらのパートは初。

7_20230120010401 この曲を初めて演奏した時(分かりにくいですね、情報非公開だった故)が、実は録音で、その時は4楽章のみの抜粋、2ndを同じTKイニシャルの(録音したホールの事も熟知されている)新日本フィルの川瀬さんに来て頂きました。今、録音を聞き返したら、2ndティンパニの絶妙なこと・・1st、頑張れよ!と言いたい。。あの時の川瀬さんの年齢は過ぎてるわけだから、しっかりしないとなあ。。

 

 数年前から都内のオケでは不滅ラッシュが続き(ちょうど、僕が上野でリサイタルやった翌日?あたりも都響がされていたはず)久々の名古屋での「不滅」のわりに、客足は伸びていないそうで・・北欧で学ばれたマエストロ(僕は好き)のもと、熱演になるよう努めますので、少しでもお客様(特に若人!)が来てくれますように。。

※HPの出演情報、3月まで更新しました。2月は9日にサロンコンサート、18日にしらかわホールでのゲスト出演などございます。

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2023年1月 2日 (月)

ゆく年くる年

ということで、2022年が過ぎ去っていきました。

振り返れば、演奏活動は充実した1年となりました。初演から携わってきたモノオペラ「ガラシャ」を国立能楽堂、名古屋の能楽堂、

Thumbnail_img_2711_20230104193701 天橋立では野外公演まで記憶に残るものでした。
Thumbnail_img_2758 立て込んでいたので詳細を載せていませんでしたが、
Thumbnail_img_2762 この写真のずっと真ん中にある青いテントが会場でした、
Thumbnail_img_2786 なかなかの海沿い(笑)Thumbnail_img_2747 夜21時を過ぎての風の中でのGPは文字通り痺れました。。


Thumbnail_img_2313 所属オケでは第500回の記念公演(そういえば400回はマーラーの3番でしたね、あちらは遠い昔に感じる)をはじめ、6月の2台ピアノとの協奏曲、マーラーの復活など・・ブラームスの3番も久々演奏できたのは嬉しかったな。コンチェルト前の佐久での公演も、実現できて感謝・・・
Thumbnail_img_2134 オケ関係では他に宮崎の音楽祭や、

Thumbnail_img_2335_20230104194201 札幌交響楽団にも客演させて頂きました。また・・いつでも招聘お待ちしております(^^;)

Thumbnail_img_2207 リサイタル、コンチェルトと、1年間ずーっと付き合ってきたBartok、作品に感謝です。明日本番でも暗譜で演奏できる位は身体にまだ残ってる。

そう、年度は去年になりますが、くぼったの青山授賞式もありました!

Er7_0043 あと、タップダンスもやりきりました

Er6_1170 23公演・・これは本番までの道のりがかなりスパルタだったので、

Er6_2058 このペースで打楽器を頑張ればまだまだ上手くなる自信があります。。必死過ぎて笑えてる写真が全然ない!

そして、12月のDistance、クリスマスコンサートも、自分の中で今後に繋がるものでした。実は昨年度に右肺に影が見つかり、経過観察していましたが(消えてはいないものの)大きさが変わらずということで、大事には至ってません。

突然の同級生の訃報や、先輩の無念の逝去(しかし、昨年来た年賀状には終活のお知らせがあり、本人も判っていらしたのかもしれません)など、やるせない出来事もありましたが、明日、万一の事が起こっても、悔いを最小限にするべく、「やるべきことはやった」人生を送り続けられればと思います。

 今年から久々の厄年3年間。ニューイヤーコンサートが終われば、厄除けに向かう予定です。

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2023年1月 1日 (日)

2022年は師走の最終週まで・・

なかなか大変でした(そして結局年内に書き終われず・・)

319860678_1136007717050621_1863793357737 Distanceの翌日からもオケは動いていて、東海市で「スターウォーズ」や「そりすべり」を午前午後演奏した後、

320450401_679313913824579_54989247488272 夜はclosedの催しで(元生徒と3年ぶりに)演奏したり・・

 

Thumbnail_img_3513 名フィル主催の第九(は大太鼓)を終えた翌日には、こちらの本番があり、「MC付きで大体90分ほどのプログラム」を組んだつもりが、いざ演奏してみると、しっかり120分で・・・なかなか大変でした。。冬の1楽章は人前初披露、「鎌倉殿の13人」でもよく流れていましたね(と思ったら、一応オリジナルだったとは・・)、この日も足に鈴をつけながら「そりすべり」も。

なんとか演奏を終え、楽器を戻してレッスン・・していると、とある電話が。。エキストラ奏者で2日後からお願いしていた人がコロナ陽性とのこと・・日が迫っているため、なかなか予定が空いていらっしゃる方もおらず、なんとか数時間のちにお一人発見、ただ、既にお願いしていた方にもパートを代わって頂くことになり、楽器庫→練習場に向かい、楽譜を2人分スキャンして、、家でご飯にありつけたのは23時、というような日を過ごしつつ

Thumbnail_img_2526その本番では、久々にドラムセットということで、いろんな準備もこそこそしていましたが、自分の楽器(去年増えた14インチのPaisteも♪)を出そうと思ったら、部品(フロアトムのレッグ3本中なぜか2本だけ)が紛失していて・・太鼓自体は先週も使っていたのに何故だー

321435699_1275809692985565_7722215762407 ということで、個人的には2年ぶりとなったクリスマス・スペシャルコンサート。Pfソリストのお陰でチケット発売後、早い時期に完売していたので、関係者は「ソリストだけは出演停止になりませんように・・」とサンタさんにお願いしていたとのことです、叶って良かった(^^)ご苦労をおかけしたエキストラ奏者のお2人にも大感謝・・・
321436929_890686995420009_79621712507415 本番は大盛り上がりでした(こちらはFgソリスト3人。譜面台の装飾の文字の白抜きまで事務局は頑張っていました)
321436092_711759660511140_42137093420428 自分の出来は、、どうだったかな。

振り返ってる暇もなく、翌日はニューイヤーコンサートのリハ、その次の日(イヴ)から2日間、市民の第九(はティンパニ)で、演奏業務は終了!12月だけで13回本番。ちょっと異常でした・・その後もレッスン→楽器庫の一連の整理整頓をしていたら、年は明けていました(^^;)帰省しない年で良かった・・

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2022年12月31日 (土)

その後の徒然→定期→Distanceへ

Thumbnail_img_3346 オケでは、久しぶりの尾高マエストロと展覧会の絵(&皇帝を優ちゃんと)を演奏したり、客演のACOではスダーン氏と手締めティンパニでのメンデルスゾーンVn協に臨んだりと、充実した本番を迎えたほか、大須小学校&南山小学校での出向室内楽演奏を名フィルのメンバーと行ってました。11月のリサイタルの辺りでも危うかった「波」が、本格的に高くなってきて、しかし、毎日リハか本番(かレッスン)の日々・・・合間を縫って(何処が合間だったかは秘密ですが)4度目のワクチンを打って、

317365691_858376442273244_59817819149430 その後の市民名曲シリーズ(前プロのタコvn協1番は念願のティンパニでした。痺れた)やスヌーピーコンサート(城田優さん、歌上手いのね)を乗り切ったら、12月の定期。

 ずいぶん前の定期で、シベリウスの初稿版をヴァイオリン協奏曲と共に演奏することがあった、交響曲第5番。現行版は初めてで(前回のは4楽章だったらしい)3楽章形式とのこと。勉強し始めるのが遅かったのもあり、久々に聞こえてくる音と記譜とのギャップに暫く戸惑った楽譜でした。今となっては面白さが判ります(というより、以前より好きになった。単純)

318406877_865368931573995_29766998411653 ソリストには前回のサイバーバード協奏曲で鮮烈な印象を残した上野君が登場、今回は世界初演の小協奏曲を、しっかり自分の語法で演奏していて驚愕(しかも初日はこんなエピソードまで)

319306830_865369071573981_26229722113109 武満作品で、中山のシンバルがオケ中で聴けたのは、大変レアだったかも。

 ということで、この週は12月の山場の一つでもあった「Distance Percussion Duo!!」の2度目の名古屋公演でした。結成公演も12月だったので、2年ぶり

 初回と楽器編成を変えて(前回はtimp.2組、marb.2台!+vib.というマッチョな編成でした)今回はマリンバ1台とヴィブラフォン1台をメインに、太鼓は2セットのものもありましたが・・

 Thumbnail_img_3426 前半のハイライトはセリーのデュオと、魔法弟子かと。セリー(正確にはセリーJr.ですが)は、芸大では代々演奏されることが多かったようで、10年以上の先輩もご存知で、僕も同級生がやっていたので、楽譜だけは持っていたのですが、演奏は初。この曲は2楽章にピアノが出てくるので、なかなか自主公演で取り上げるにはハードルがありましたが、宗次さんに相談したところ、快く出して頂けたので、

20221211munetsuguhall1_20221231150501 対称的に設置した太鼓の1楽章

20221211munetsuguhall2_20221231150501 (ピアニストとしても活動している)中山によるピアノ演奏との2楽章

20221211munetsuguhall3 パーティーハットを被った、楽し気な3楽章(こっちは色んな笛吹くのに必死)

Thumbnail_img_3425 をお送りしました。

前回「道化師の朝の歌」に初挑戦しました。今回は同じようなオケものとして「魔法使いの弟子」

20221211munetsuguhall4 プログラムでも触れましたが、この演奏が業界ではちょっとした話題となり、楽譜が一般販売されていることが判り・・・見るからに大変(原曲と何故テンポが異なるか、やってみると分かる)なパートは中山先生にお願いして(^^;)少しだけ、編曲譜を更に少し編曲して演奏したのは、前回の道化師~と一緒。

 

後半はUTAのⅫとマリスピⅡなど。UTAは、前2(名古屋と京都も!)を聴いてくださった、あをいさんが、「マリンバとヴィブラフォンの編成で、書いてみたい」と、言ってくださり(今回の演奏会開催も、そのきっかけがありました)、何度か音出しもオンラインで聴いて頂きながら・・の、今回の初演でした。ヴィブラフォンは、モーターを回すことで、響きに変化をつけられる為、その特徴を曲にどう反映させるか、あをいさんと中山のディスカッションがありましたが、聴きに来られた知り合いから

Thumbnail_img_3421 「ヴィブラフォンのモーターのon/offの響きの違いやロールの音が、マリンバのロールとの音との混ざり方に多彩な影響が感じられて、とても美しく響いていた」と、感想をもらって、奏者としても一安心(次は暗譜で臨みたい・・・)

Thumbnail_img_3399 マリスピは・・・個人的な反省が多々。まず、もっと早くに手を付けなければならなかった、ということ。早くにプログラムは決めて、楽譜も手元にありました、しかも弟子がやっているのも聴いていた(というかレッスンしていた)ので、「ふんふんこんな感じね」と、高を括っていたのが、大間違い。リサイタルを終えて、いざ取り組んでみると、、マジで大変。ご存知の方は判るかと思いますが、あれはまるでテンポの速いPsapphaです。。原曲では3人で受け持つ打楽器を、足を使いながら、可能な限り音を出す(リアルに2.5人分くらいは常に音を出している感覚)んですが、問題は、元々がデュオの為に書かれておらず、4人での演奏の質と集中力(←ここ大事)に感覚が慣れているので、音に甘いところがあると、凄い違和感があり・・本番は必死さが前面に出過ぎてしまったかと反省。普段、出番のなかった大きなログドラムを使えたのは良かったですが(まだ片付け終わらずに倉庫に転がっています)

20221211munetsuguhallenc1  リサイタルは2時間で収めていたのに、今回の演奏会はアンコールを入れると終演は2時間15分を越えていて・・転換も多かったし、板出してきて、くるくる回ってるから・・裏方の皆さんにもご苦労かけました。

Thumbnail_img_3420 終演後にオーナーの宗次さんにも労って頂き、記念撮影。大量の楽器を撤収したあと(2台の車でピストン輸送)打ち上げは駐車できるガストで()

これで、まだ年内は終わらず・・あと2本、頑張って書き終えられるのか?!

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