2023年9月13日 (水)

元気に過ごしていますが

 毎日があっという間に過ぎてしまい、なかなか色々が整理整頓でききれないまま、気づけば9月も半ば。高校に続き大学も始まってしまいました・・

 

357719370_1034462871331266_8790254279673 7月の定期は、無事終了(かなり、昔に感じる)カニサレス氏のテクニックを伴った抒情的な演奏に、舞台上で感動していました。「滅多に(2曲も)アンコールをやらない」と奥さんが述べてたそうですが、名古屋のお客さんの拍手が情熱的だったせいでしょうか。 

 あと7月はOKAYAチャリティのみ業務(中原さんの成長著しい)、合間にアマチュアの方と合同で協奏曲のみを演奏するという珍しい本番(こちらも若いソリスト2人)で持ち込み楽器で演奏。 

 その後は、子育て&久々に吹奏楽の夏、コンクールの夏って感じでした(まだ秋まで続きます)

 有観客に戻り、賑わっている会場で良いんですが、いわゆるコロナ前までは浸透していた「マナー」も飛んでしまっている感もあり。。演奏中に入場してくる人や、開演前には「無断の録音、録画はやめてね」のアナウンスは勿論していても、大体のお客さんは自分の知り合いの演奏が終わったら出てしまうので、最初のアナウンスを聞いているのは、最初にいた関係者のみ・・かといって毎回は言えないですしね・・表彰式には参加していませんでしたが、ネットで結果発表ではなく、会場でその場での結果発表は大いに盛り上がったようです。 

 

F2mubfsbmaean9k その後も同僚のリサイタルに向かったり(その後の「名フィルの日」には出られず、チラシでのみ参加) 先日は、5年ぶりに神戸に向かってました。 

F3uyl85bkaa6o0t 神戸の松方音楽賞を決める審査員に呼んで頂いて2回目、今回も若者のソロを1日聴き(参加者が以前より少なめ、だったのが残念)予選が前回より早く終わったので、中谷、吉原両先生方と例年なら親睦を深めに出かけるところだったのですが、SNSをチェックしていたら、ビート・ジャックの公演日ではありませんか。以前から気になっていながら、なかなか拝聴する機会が無かったので、これは!と思い、ご両人にご挨拶してから伊丹へ。。 

 F3uyl9naiaawemg 伊丹空港(現大阪国際空港)で飛行機を見ていたのは6,7歳までだから、かなり久々にこの地に(その頃は豊中側から来ていたので、地理的には逆でしたが)立派なホールでした。 

F3uyl8kauaaxfdr 会場に着いたら、宝塚歌劇場に就職したドラマーに遭遇、一緒に着席して舞台を見てビックリ。譜面台がない・・。全曲オリジナルの曲で新曲も多いようですが、え、2時間全部・・?演奏会が始まり、「バンリマン・ラムガ」からスタート(タイトルは逆から読めば)凝ったパフォーマンスだろうなという予想はしていましたが、全曲通して、一筋縄ではいかない凝りようが予想以上で、流石の関西人の集まり!でした。サービス精神満載で、「来て下さった人達を絶対満足させる、そして自分達も誰よりも楽しむ」を地でいっている人達。ただ、同じように活動している身からしては勇気と感動をもらうと共に、「一体、どれだけの人生の時間をこの活動に各々が費やしているんだろう・・・」という驚異を感じ、終演後ロビーに出たら、まだ音が聞こえる・・なんとお見送りでまだ演奏していて(誰よりも元気)、そのつもりは全くなかったのですが、気付けばメンバーの安永早絵子さん(なにわOW3年間ご一緒しました)とハグして泣いていました(笑) 

 僕(ら)は職業演奏家ですから、「プロ」としての矜持が必要だと思うし、そのクオリティを向上、保つ為の準備を怠ってはいけないですが、そこの感覚とは別で、純粋な喜び、楽しみの為に、追求していく感覚を、常に持ち続けていたいと、改めて感じられた、稀有な体験でした、感謝。冬に開催予定の「くぼった~」も頑張らないと。 

Thumbnail_img_1686 翌日に本選。今回は審査員と本選出場者全員で写真も撮れました。若者(ハザマの人もいる?)達の今後の活躍に期待して!

Thumbnail_img_2741 本来は「お宮参り」なるものが生まれて1ヶ月過ぎたら行く予定だったのですが、本人とその周辺にコロナが出てしまい(幸い大事には至りませんでした)予定は秋に延期・・その期間は僕も帰省を控えて引っ越しの準備をして、お盆明けの業務も始まり・・と慌ただしく過ごしていました。373510962_1073729697404583_5166252413475 8月末には1年ぶりのコバケンスペシャルで、名古屋出身の西村ゲストコンマスにも久々再会。今年は都内のオケにもゲストで出演だそうで、益々精力的に(兵士~が懐かしい)本番は盛り上がって終了。個人的には朝に引っ越しを終えてきた(8年弱住んだマンションとお別れ、少ーし南下した場所へ)ので、滋養強壮剤でドーピングして臨みました・・

本当はこの演奏会前にティンパニの皮を張り替える予定だったのですが、先輩からの緊急連絡を受け、松本に赴いていたこともあり、1週間ずらしました(コロナの状況によっては、代奏の可能性ありだったんですが、結論として出動要請なし(しばはらセーフ!良かったね)。

372002097_2070225823321533_8409307334431 折角なので、いらっしゃった打楽器セクションの方と近況報告をして、上田→名古屋→松本→名古屋を1日で720km持って駆けつけた燕尾を着ての撮影。

 

 9月最初の演奏会も、毎年恒例となっている「ふれあいファンファン」今年も前半にチャイ5全楽章、後半はヴェルディのレクイエムやナブッコからの合唱付き抜粋など、盛り沢山の内容(の上にスペシャルゲストにピアノの清塚氏も来るという)を終えてから、長野まで2人を迎えに行って、ようやくわが子と一緒に住める生活へ。

 そんな中でやってきた9月定期は「名誉」音楽監督となって初めての小泉さんの指揮でラフマニノフとプロコフィエフ。ラフマニノフは数年前の市民名曲でも彼と演奏した協奏曲の2番、プロコフィエフは以前は交響曲の7番を演奏しましたが、今回は5番(僕は曲として初体験でした)

376763232_1080236840087202_6074194671716 肩書きが変われど、勿論いつものスタイルで(リハから)、いい意味で「相変わらず」で、こちらの演奏会もお客さんが沢山。程良い緊張感の中で終えることができました。8月から続いた全乗りもこれにてひとまず終了、1つ休んで次は久々のBachから出番です。

F4od1w_bmaac56k 1人で住んでいるうちに、映画も観に行ったり(SLAM DUNK、やはり青春の1つだったなあと)、演奏会も幾つも行きました。が、今後はそういうインプットではなく、

Thumbnail_img_5890 この子からのインプットが増えそうだな・・毎日、お風呂に入れることが、こんなに満ち足りた気分にしてくれるとは。新たな人生のページを開いてくれました。継続と変化、しっかりしていけますように。まずはこの生活ペースに慣れるところから、ですね。

 バッハより、ポイズンを流す方が寝てくれる子ですが・・

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2023年7月 7日 (金)

誰かの願いが叶うころ

6月が無事に終わりました(梅雨は暫く残りつつも、猛暑日が増えてきましたね)

17日のACOは楽しく終演。本番を聴きに来てくれた方々(思いの外、関係者が一杯)から頂いた感想としては「マルタンも良かったが、メンデルスゾーンが良かった(凄かった)」と(^^;)先述の通り、ある意味、鼻高々でした。本番は、まあベストは尽くせたかと(まだ音源などで確認はしてませんが・・)

 翌週は、文化庁週間開始、僕は計7日間参加(予定が、結果5)で、まずは一週目、北は飯田から、蒲郡、豊明なども向かいました。蒲郡では、地元にお住まいの大学の大先輩(名古屋に来て14年、ようやくお逢いできた)の女性が、本番聴かれていると終演後まで知らず・・児童とのBelieve合唱とか、いつもの如く一緒に歌ってたけど、大丈夫だったかな(^^;)

 飯田に向かう際も、合間に更に北上して、上田に向かっていました。妻の予定日が近く(里帰り出産)・・一時は6月上旬?という兆候もあったのですが、そこから落ち着き、結果として予定日まで大きな音沙汰がなく&予定日付近のみ予定を空けていた愚かなワタクシメは、「ほらー、お腹から出てくる時間だよー」と一生懸命呼び掛けるも大した反応はなく()なくなく名古屋に戻るも、担当医の意向で、翌々日に出てくることが決定…本来は出番の予定でしたが、エキストラの方の都合もなんとかなるということで、セクションの了承を得て、また翌日に上田へ。

Thumbnail_img_5011 半日弱、紆余曲折ありましたが、なんとか産まれてくる瞬間に立ち会わせてもらうことが出来ました。赤ん坊はお腹から外に出た瞬間に泣くものだと思い込んでいた僕は、出てきて暫く泣かない瞬間に、焦ってしまい、赤ちゃんが泣いた瞬間に、こちらも泣きました。。ビデオもカバンに入ってたけど、7時間1度も出す余裕がなかったな・・

 

Thumbnail_img_5021 子どもがやってくるまで、苦労しない家庭もあれば、いつまで願ってもなかなか来てくれない事実があることを、身を以て体験していれば、手放しで誰にでもご報告とはいかない世の中で。それでも心から喜んでくれそうな方々には個別でご連絡しました(出来ていない方々ごめんなさい)、かけがえのない宝物を世に送り出してくれた、奥さんに感謝。

 

 その赤子の顔を見た2時間後には、運転して名古屋に戻り、翌日からACOの定期のリハ。曲が、(よりによって)ベルクのVn協奏曲という・・・ソリストの石上さんはお噂ばかりで初対面。指揮者の小林さんも実は大学の先輩というつながり。後半のバロックティンパニも活躍プログラム。

Thumbnail_img_5197 本番を終え、翌日に審査員を終えて、上田に戻ると、無事退院していて、5日ぶりに対面。産まれて2時間でも、「昨日からこの世にいました」みたいな顔をしてた子ですが、、更にどんどん人間らしくなるのを、2日だけ堪能し()、今週は定期のリハです。

 

 メインはラフマニノフの交響曲3番。以前、ブラビンズ氏と演奏した、冒頭の印象は今でもよく覚えています(今回もイギリス人指揮者だなあ)スペイン狂詩曲は、名フィルも僕が入団してからやっていないし、個人的にも20年弱ご無沙汰している曲。ソリストとして登場するカニサレス氏自身の曲は日本初演ですが、スパニッシュギターの良いところが散りばめられている印象。

Img_5190 この演奏会が終わっても、一週間は上田に向かえず・・便利な世の中で毎日、動画や写真が見れるのは嬉しい反面、寂しさも募りますね(まあ、実はあと1ヶ月以上続くのですが)

「この子の為ならどんな苦労も厭わない」と思える気持ちが、かつて自分に向けられていたと思うと、親への感謝の念が絶えません。父親、一年目、頑張ります。

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2023年6月16日 (金)

マルタン&自慢の同期

6月は演奏機会が少なめ(7、8月もそうなのですが、HP更新しました)で、色々準備する時間(プライベートでバタバタと)に充てられたのはありがたや。人生の岐路となる月の予定です。

月頭のゲーム音楽(皆さん、TARは観ましたか 笑)の次の本番は、こちらです。

Aco58_page0001 この愛知室内オーケストラのコンチェルタンテシリーズ、今回取り上げるのはMartin, Mozart, Mendelssohn(全員Mですね)で、1曲目のマルタンは一応ソリストの一人に載せて頂いております(ソロは出てくるのですが、厳密にソリスト、かは微妙な立ち位置)なかなか演奏されない曲ですが(僕は実演で聴いたことがあるのは紀尾井シンフォニエッタで1度のみ)、ティンパニのフレーズが

Pg1 Pg オケスタ(オーケストラスタディ、の略)集の1ページに出てくることもあり、界隈では有名な曲。初体験です、ありがたや。

To be honest(これ試験に出ます)、まるまる1曲演奏する機会でもないと、他のところまで勉強が行き届かない曲もあり(不真面目ですみません)。オケスタの箇所のみを勉強しても、全容解明までは至らずの曲が未だ数多くあります。今回の曲は、著作権フリーでないので、パート譜自体も手に入れにくい(言い訳)。感想はというと、噛めば噛むほど味が出る曲、ってところです(ただ、初めて聴くお客さんの耳にどこまで残るかは謎)バルトークもそうですが、マルタンも12音技法は使っていなくとも、調性感の中で、様々な音を散りばめていて(2楽章の減5度の使い方が個人的には好み)、チーズが調性音楽だとすると、ブルーチーズ的な響きがあちこちから・・という感じです。全楽章通じて、リズムの一貫性も面白いと思います。

 wikiによると、オランダに住んでいた時期に書かれた曲ということもあり、41v8tcntf1l_ac_ コンセルトヘボウの音源(若かりしマリナスの演奏♪)を聴いたり、スイスロマンドの映像(ティンパニ、たまに間違ってるけど、音色が良い)やSKOの映像(こちらは恐らく違法アップロード・・完成度は抜群)なども参考にしましたが、小澤さんはこの曲が持ち曲だったようで、恐らく前回、名古屋で演奏したのは1978年のこの時以来かと。

Afモーツァルトは降り番なのですが、トリを飾るメンデルスゾーンのソリストは、2人とも大学の同期。津田君は名フィルにもソリストで来てくれたことがあるので、伴奏したことはありますが、白井大先生とは、オケの伴奏としては初めてのはず。

Se あれから、1年。同期で献杯(もうちょっと笑顔のつもりが・・)。こうやって年を重ねていくわけですなー依田氏、天井の辺りから聴いていてくれるかな!

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2023年6月 3日 (土)

インプット

気付けばもう6月。昨日と今日は、明日の「原神」コンサートの為のリハでした(なんと明日は本番2時間半弱で2回本番)

Thumbnail_img_4562 5月の定期は、予想を上回る反響のうちに終えることとなりました。色んな要因が良い方向に動いたらしく、定期初日には当日券の販売数が過去最大で、急遽完売。2日目は元から人気だったこともあり、やはり完売。曲の盛り上がりもあり、ボレロの後の拍手は凄い音圧でした。大勢のご来場、感謝です。

Thumbnail_img_4587円形配置の舞台上で、今回の打楽器エキストラの方々とマエストロと。マエストロとはこれで共演ラストかな?お疲れさまでした!

 Thumbnail_img_4610 翌週も本番はありました(10年ぶりくらいにブリテン作曲4つの海の間奏曲演奏しました)が、この週は映画鑑賞週間、まず業界で話題の「TAR」を観に。2時間40分に及ぶ映画、前半は僕はそこまで退屈では無かったけど、、クラシック(オケ?)業界にそこまで明るくない人にはどうなんでしょう。主に使用される楽曲がマーラーの5番(4月の定期でやったばかり)だったこともあり、僕は存分に楽しめる映画でした。

Thumbnail_img_4613 業界あるある&ありそう、を散りばめた作品。衝撃的な最後のシーンと、今やってる本番がシンクロしちゃって(^^;)

 別で、コチラも観にいきました。原作は読んだことがありませんが、こちらも異例のロングラン上映、観に行った映画館では「演奏シーンの後の歓声や拍手歓迎!」というところでしたが、してる人はおらず(^^;)こちらは是非、若者に観てほしいと思うシーンが多かったです(が、ドラムは気合いと根性だけで、あそこまでいけるのかは少し疑問)

  オービックスペシャルもめでたく完売!コロナが5類に変わってもウィルスの感染力は弱まらない、と頭では理解しているつもりでも、世の中はこれまでの抑圧された生活から解き放たれた感あり、お客様の来場者数の戻りはその辺りにあるのではないかとのこと。

348970592_6553887227957202_5060602610858 ソリストは急遽前日に決まった金子氏でしたが、コバケン先生との録音もあるというチャイコンを難なく演奏した後の、仔犬のワルツはギネス記録の速さで()それでも2時間強の本番。メインの「運命」もなかなかの気合いの入りようで。

Thumbnail_img_4702 前日にオケの有志で事務局山元さんの送別会(そして4月から就任している森岡くんの歓迎会)を。同じ場所で10年ぶりに漫才やったなあ・・・

Thumbnail_thumbnail_img_4696 同期でお別れメッセージも。

Fxswb4iagayzgyy レッスンを淡々と行いつつ、6月の文化庁公演の前のワークショップにも2日参加しました。現地の楽器を基本的にはお借りするのですが、時間内で、どれだけ打楽器のメンテナンスできるかも、勝手に課している使命(^^;)既に合唱、ボディパーカッションまでしっかり練習してくれている学校もあり、本公演が楽しみです。

 4月に続き、5月も楽譜を頭にインプット、うまく出来てるといいのですが・・・

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2023年5月12日 (金)

5月前半戦

 5月は定期の前に振り返ることができました(ちなみに6月定期は降り番なのです、どこで更新しようかな)

 ちょうど月曜日から始まった5月、飯田のオケ友音楽祭のリハーサルもあったのですが、その日は午前中に、先に「にこにこコンサート」の合わせ。2月にサロンコンサートを行った際、ミヨーを「飯田の『にこにこ』にも行けそうな曲だねー」と事務局サイドから言って頂いたので、それならばと

18278794_1308553122526737_30562739258363 サックスの堀江さんにもお声がけして(過去2回、にこにこには一緒に出てもらっています、画像は7年前!そんな堀江さんは飯田の音楽祭、コロナオンラインを除いて皆勤賞だそう・・)ピアノの江川さんと今年はトリオで出演させて頂くことに。お2人ともオケ側のリハにも乗っていたので、そのまま午後まで。

 Thumbnail_img_4454 翌火曜日には、午後まで大学でレッスンをした後、my carにて飯田まで移動。早速初日に焼肉で気合いを入れて(飯田は市民1人辺りの肉の消費量が多いことで有名な町、なんとこんな自販機まで)水曜からの吹奏楽クリニックに備えました。

 何年かぶりの事前クリニック参加、いつも最初に会う時は「僕はー飯田じゃなくてー上田に高校生の頃は住んでいてー」から始めますが、大体は薄い反応、、何故なら上田と飯田は同じ長野県ですが、片道2時間弱かかる(なんなら名古屋の方が少し近いのではないか)ので、何か縁がないと行かないのですよね・・まあ話はほどほどに、午前は中学生、午後は高校生のパートと合奏を見て、

Thumbnail_img_4439 終えたら、こちらの作業を!

そう、前回書いたように、先月末に破いてしまった皮の張り替え作業。空き時間にできるよう、道具一式をトラックに積んできてもらいました。

Thumbnail_img_4438 破けた皮を枠から剥がし(今回はロープで固定している太鼓だったので、まず枠を取り外すのに一苦労・・勉強になりました)、以前ティンパニに張っていた皮(ティンパニは皮の端しか使用しないので、大きい径のティンパニ程、全く使っていない場所の面積が広くなり、それを径の小さな太鼓、タンバリンや小太鼓などに再利用することが多いです)を少し大きめに見積もりカットし(巻き代の予想、これが重要、大きすぎてもダメだけど、小さすぎるともっとダメ)、水に浸し、皮が伸びたところで、クリップで固定しながら、木の枠に巻き付けていきます。巻けたら、今度は外枠に嵌めて、太鼓に戻し・・何事も経験値がものを言いますが、この作業はまさにそう。今回は、初めてのロープで固定している太鼓だったので、上手く張れているか、かなりドキドキだったのですが(破けていない側の皮の張りや、当日の湿度なども影響するので)運も味方してくれたようで、今回は成功!!次に音を出すときが楽しみです。

翌日は吹奏楽の本番。管楽器は、講師も入っていわゆる倍管で演奏することが基本ですが、打楽器はそれぞれ楽器が違い、大体の担当の楽器は1つずつなので、本番は見てることも多いのですが、今回は参加。演奏会後の講評でも川瀬氏が「本番の若いエネルギーは凄かった」というだけのことあり、練習の成果が出せていたと思います。高校生のマードック~は少し目頭が熱くなりました(歳とるとねー)なかなかコロナ前と同じ懇親会というわけにはいきませんが、終わって飲食無しの労う会も。

342556120_6050678575019386_4584793957402 5日は「にこにこコンサート」の本番、前回までは会館隣の人形劇場という、小さめのステージで行っていたのが、今回は普通にオケがやる方の会場で!既に応募が締め切られ、抽選に漏れた方もいらっしゃるという中での本番でした。ミヨーから吉松隆まで、45分という時間でしたが、楽しんでもらえたかな?アンコールは前回と同じ皆大好きアンパンマンの歌をゴージャスに(ピアノが入ると助かる・・)

Thumbnail_img_4457 この日は午前中で本番が終わった為、一度上田へ帰郷。の前に気になっていたラーメン屋さんによったところ、まさかの1時間待ちでした(が、待った価値のある素朴で美味しいお店でした、お近くに来られる際は是非)帰って、姪っ子たちの誕生日会へ・・

344949165_220675584015670_48697169347369 翌朝、渋滞などもなく飯田に戻り、オケ本体の公演へ。メインは展覧会の絵ですが、なんといってもソリストの中学生トランペット奏者、児玉君のアルチュニアン作曲トランペット協奏曲です!世の中には「天才少年ドラマー」とか「天才ヴァイオリン少女」はこれまでも数多いましたが、トランペットは、あまり聞いたことがなく・・訳あって(うちのメンバーの甥っ子くんでもある)噂は以前から聞いてましたが、目の前で聞いてビックリ。年齢などと関係なく、音楽性が豊か。将来が非常に楽しみです。

アンコールとしての「トランペット吹きの子守歌(MCの中で、休日、と言い間違えたところが唯一、中学生らしかった())」を含めた2曲に満席の客席から惜しみない拍手が。展覧会の絵も、久々、燃えながら大太鼓演奏してきました。飯田と名フィルの関係は特別なので、全体も熱演だったかと。

 

帰って翌日は中部打楽器フェスティバル。こちらも数年ぶりの課題曲講習会を担当。当日は大雨(ほぼ1日中)だったのですが、お客さんは程良くいらしてくださり、クリニックはじめ、演奏会まで盛況でした。ただ・・僕個人としてはポカをやらかし反省(最後の大合奏の時間を勘違いしていて、不在のままに演奏が終わるという・・他の人と重なっているパートだったので、演奏に穴はあいてませんが、関係者の皆さんに大変ご心配をかけました・・打ち上げでも幹事どころか学生にまで弄られる始末。。ちゃんとスケジュールは確認しないとね)

Thumbnail_img_4525 その数年ぶりの打ち上げでは、以前は恒例となっていた各大学による出し物にも気合いが入っており、3大学の個性が感じられました。コロナが日常の平和を再確認させてくれましたね・・無事に生きているから言えることですが。。画像には2人しかいない(笑)来年も盛況にできますよう。

 

というわけで、今週は定期週間。今年度の定期で取り上げる曲としては最大の話題曲「ノモス・ガンマ」を含む、演奏会のタイトルは「継承されざる個性」

346320790_1297834301116459_3971799016988 散々SNS盛り上がってますので、説明は割愛しますが、打楽器奏者としては馴染み深い作曲家、クセナキスが書いたオケ曲。舞台の使い方が特殊なのを利用して、そのままの配置でラヴェルの「ボレロ」までやってしまうということも今回の演奏会の特徴なのですが、

敢えて言うと、前半のプログラムもとんでもない。バルトークの2曲ですが、1曲目の「ルーマニア舞曲」も、吹奏楽やアンサンブルでも馴染みがある「ルーマニア民族舞曲」とは別物の作品で、ハープも2台、打楽器も8人の大編成の曲。

「ヴァイオリン協奏曲第2(初体験で感無量、しかし色々難しい)」も、なかなか普通の演奏会で取り上げない難曲です。後半も大変ですが、個人的には前半の方が大変で、、さっきまで録音聴きながら反省大会でした。

こんな特殊な演奏会(照明を入れる関係もあり、裏方まで含めてまるで音楽祭のような雰囲気)今年度で引退を表明している指揮者ミッキーの置き土産(全国各地で繰り広げているらしい)ですが、今後も語り継がれる2日になるかも?与えられた役回りを全力で。

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2023年4月29日 (土)

2023年度、始動

気付けば4月が終わってしまいます。定期でも市民名曲前にも更新できず、失礼しました・・

Thumbnail_img_4325 指導に向かっている大学の入学式に予定が無かったので、新入生に会いに。昨年は熊本から、今年は山形から・・段々とボーダーレス化しているということでしょうか(いい傾向かと)ようこそ名音大へ!

 翌日から4月の定期のリハ。昨年夏に東海市で演奏したマーラー5番とハイドン。ティンパニパートは、2016年にブラビンズと演奏して以来なので、6年ぶり・・23楽章に関しては、かなり勉強しなおし。。一生勉強、できるのも有難いことです。

 340472858_1193556164654058_4224161976012 新監督の就任ということもあり、温かいお客様の拍手を受け、終演。楽員からも拍手喝采だった弦のトランペットは2日ともBravo!!でした。Hr安土さんといい、底知れぬ安定感、我がオケの宝です。

終演後のお見送りを再開しているオケもありますが、名フィルはまだ様子見だそうで。今年は8月にマーラーの1(こちらはカワケンならぬコバケン)もあるので、そちらも頑張らないと。来年も・・?

 翌週は毎年恒例のウィーンのプレイヤーとの合同オケがあったのですが、ブルックナーの4番のみとなってしまい、ミヒャエルとは逢えず・・3ヶ月前に偶然、神戸のホテルで会ったのですが(^^;)その週末はCBC国際音楽祭のオープニング、若手のソリスト2人との協演(完売!)。前半のソリストの人気が高いのは知っていましたが(その影響か)後半で、席がポツポツ空いていて、うーん・・と思いつつ、始まった金川さんの演奏が、本当に素晴らしく、前半で帰られた方々は惜しいことしたなと。

 翌週も2つの本番がありましたが、週末はジョエルに任せて、前半のみ。今月2日ぶり2回目となる()パガニーニ狂詩曲と、結構久々に演奏するイタリア奇想曲と。両方聴きに来られた方がいたなら、同じオケでも「指揮者とソリストが違えば、こう違うのか」と目の当たりにできるチャンスでした(^^;)週末は上田に帰省。姪っ子たちが懐いてくれるのはいつまでか・・

342991994_938087597336178_18649800548117 そして最終週には、市民名曲シリーズ。2月にサロンコンサートをやった時に宣伝もしたのですが、結構楽しみにしていたプログラムでした。本来は2年前の5月にボレロなどをやる際にいらっしゃるはずだったフランス人の指揮者、カサドシュさんとの初共演。予定されていた「道化師の朝の歌」が変更になってしまったのは至極残念でしたが、一番楽しみにしていたミヨーの「屋根の上の牛」が演奏できて、満足でした(いつか「世界の創造」も・・)珍しいと思っていたら、来月にはまたACOが取り上げるという(こちらも聴き比べのチャンスです!)

 長らく演奏していなかった「ラ・ヴァルス」も、丁度レッスンでワルツを取り上げていた高校生も聴きに来れたので、参考になったかなー。とにかく御年86(今年87)のカサドシュ氏がお元気で、口三味線も凄いし、僕に指揮棒でテンポ通りリズムを示してくるし(お話してみたら、昔ドラマーだったとのこと。どおりで)古き良き、窮屈でない音楽を体感できて、充実した本番でした。ラヴェルのPf協は、今季もう1回、弾き振り(バーンスタインの十八番でしたね)もあるので、楽しみ。

Thumbnail_img_4387 奥の楽器は、本番デビュー、手前の楽器はアンコールで、とどめを刺してしまったのでした・・来月使うので張り替えしないと。。

 そんな4月も明日で終了。なかなかまだ告知しにくい本番もあるのですが、今年度も前半(のはHPのスケジュールに挙げてます)と後半(2月にKubotta)にファイト一発(最近CM見ない)な演奏会が控えているので、、頑張ります。

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2023年4月 1日 (土)

出会いと別れ

 3月の後半はしらかわエキスプレスの演奏、翌日の名古屋大谷高校のゲスト出演を以て、演奏仕事が終了し(市民名曲シリーズは降り番)、もっぱら片付けたり、予習したり、映画鑑賞(ダンサーインザダーク、アバターからのウェイ・オブ・ウォーターは映画館で、オールド・ボーイ、テスラ、バードマン)したり

バードマン~は、以前に観ていたはずなのに、半分以上ストーリーを忘れていました・・恥

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印象に残った(身につまされる)セリフを紹介します。以前、「バードマン」というアクション映画で一世風靡したのち落ち目の俳優が、NYの劇場を借りて、NYの劇場評論家のボスからの痛烈なセリフ(しかも本公演前夜)。どこかでも言われたことありそうな文章・・気のせいか。ちょうどこれを見ていた辺りに、萱谷先輩とも「プロの演奏家とは?」という話をしていたので、タイムリー(身につまされる)

結末が気になる方は是非レンタルを、いつぞやのアカデミー作品賞だったはず。

16 受験シーズンも終了。今年も無事に2人受かり、また「落ちない小太鼓」に加えて「落ちないマレット」も生み出してしまいました・・・こちらの小太鼓、名フィルでもよく登場するのですが、先日、他で使っているのを聴いても、やっぱりいい感じ(特に吹奏楽)。しかし、もはや廃番になったためカタログには載らず。。伝説へ、、大事に使わないと。

 演奏会にも幾つか伺いました。

803d36214141cf884a467dda767b608c このスター・クラシックス事業の開始時期から案内は頂いていたのですが、第3期には遂に打楽器関係がノミネートされ、今回はそれぞれ協奏曲を演奏されるということで。映像収録まである豪華なステージで、5名ずつのソリストが、しらかわホールで演奏(僕は2日目のみ向かいました)聴き馴染みのあるJolivetと、初めましてのBennettと(しかも日本初演どころか愛知初演でもなかったとのこと、知らなんだ)打楽器2人とは別々に話せて、名古屋の打楽器界も明るい?

24 数日前には、滋賀県に向かいました。こちらは大阪でのリサイタルの時に20年ぶりにお会いした大学時代の副科ピアノの児嶋先生と、中谷さん、演奏会にもいらしてくださった稲垣さん、初めましての宮本さんのアンサンブルによる演奏会。最初に演奏された若林さんの作品から、打楽器とピアノのいいとこ取りの「アダルトな」曲目と、演奏。バルトークは勿論楽しみでしたが、「白と黒で」は、名前のみ知っていて実演は初めて聴きました。児嶋先生に同じドビュッシー作曲「アラベスク」をビクビクしながら持って行ってたのを思い出しながら、(フレッシュな演奏を聴いたあとなので余計に)演奏家として年齢を重ねていく色々なことを、考えて聴きました。演奏家はアスリート的な面もありますが、バードマンのように俳優的な面もあり、なにを以て「全盛期」とするか。やはり大事なのは「日々精進」ですかね。僕も70歳になった時に法螺貝吹きながら演奏できるかな・・・打ち上げにも終電までの間、参加させて頂き、マズアのお話や、長居公園に見えるライトアップの話(地元話)で盛り上がって、無事に名古屋まで。

 

 時を同じくして、悲しい別れがありました。実家で飼っていたシンゴ君が、空に旅立ったと。

 15 14 暫く前から、具合は良くなかったのですが、それでも少しは散歩にいったり、僕の前ではそんなに辛そうにしてない感じだったのですが・・危篤の連絡を受けて、夜には。

 2010年にうちに来てから13年、23 途中からモモちゃんも来て(残念ながら夫婦にはならず?別で寝てました)実家に帰ると賑やかで楽しかったのですが、いつかは別れが来るにしろ、予想より早くて、残念。昔の画像見てたら泣けてくるー

13_20230401175701  出会いの為の必然の別れか・・・今までありがとう、またね。

 

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2023年3月12日 (日)

久々にゆったりと

したスケジュールで動いている、年度末。勿論、オケマンとしての活動は続いていますが(その本番数もそこまで立て込んでいないこともあり)、自分の振り返りや、今後の目標(大きく言えば夢)に向けて時間がとれていて、それは有り難い限り。基礎力も見直すいい機会・・

 名フィルでは2週連続でなかなか演奏しない曲達をとりあげました。

 ほぼ毎年共演している「グリーン・エコー」の演奏会では、ジェンキンスの「グローリア」日本初演(しかし秋に演奏した作品と似通った箇所多数)と「ユビラーテ・デオ」もオケ版は日本初演とのこと。

Thumbnail_img_4106 Thumbnail_img_4107 多数の打楽器が両曲共に使われましたが、人数はtimp+3percで出来たという。。

Fqssteaiaejbhp ジェンキンスは以前からティンパニの使い方が酷(どっちの読みをするかはあなた次第)ですが、今回も例に漏れず。もう彼の曲、何曲演奏しただろう・・・ユビラーテ・デオでは二胡や楊琴が出てくる中国っぽい曲、マリンバやジャンベが出てくるアフリカっぽい曲など、「世界は一つ」という映画のバックに使用されても良さそうな曲。感動的な場面も多く、毎年1回、この曲を演奏するだけの演奏会とかあっても良いのでは?と個人的には思うほど。

 

 Thumbnail_img_4138 合間に(以前から楽しみにしていた)愛知室内オーケストラの演奏会を聴きに。どこかで見たことのある手が背表紙(^^;)

日本初演の打楽器協奏曲が2つ。1つ目は植松さんのソロ、2つ目は安江さんとタンバリン・デュオ。予想を裏切る面白さ、憎い(笑)

Thumbnail_img_4126 打楽器関係者、客席に多数でしたが、果たして、あの凄さ(演奏だけじゃなくて、なんていうかなあ、それ以外も色々)どこまで感じ取れた人がいるでしょう。先輩達の生き様はお手本になります・・「しくじり先生」ばかりではなく、ちゃんとやらないとなあと、感じた日、定期のリハにも気合いが。

 

 3月の定期(昨年はタコ8、一昨年はブラームスでしたか)は、これまた全曲名フィル初演(^^;)というなかなか凄い曲目でした。しかし、これこそ定期の醍醐味、ともいえるかと。

 「ブルー・カテドラル」は世界で既に700回を超える再演をされているヒグドンの曲(打楽器協奏曲が賞を受賞しているのは知りませんでした)ユビラーテ~に通じる、とても判り易い構成、気楽に聴ける部類の曲。指揮の大井さんいわく、作曲の経緯から、今回3.11に演奏会が行われることを意図して選曲されたそうです。

 酒井さんのPf協奏曲(委嘱・世界初演)は3度目の正直でようやくの演奏。本来は、この時だったんですね。とても昔に感じてしまう・・奇しくも、昨年、青山音楽賞を酒井さんにも協力して頂いて受賞しましたが、今年は酒井さんの個展が受賞!縁が続いていて嬉しいです。「今回の曲がこれまでの委嘱曲の中で一番難易度が高いと思ったが、オケの皆さんが献身的に演奏してくださって感謝」と言って頂けて良かった!あ、また写真は撮り忘れました。

 今回、急遽代役のソリストとなり、初来日のゴリーニ氏、1ヶ月半であの難曲を仕上げて、かつシューマンのこれまた普段全然取り上げられない曲と2曲の共演・・噂通り驚きの逸材でした。2日目のアンコールでブラームスを取り上げたので、次の共演曲は・・乞うご期待。

 そしてメインはアーノルドの「交響曲5番」アーノルド。マルコム・アーノルド。名前だけは吹奏楽関係(ピータールー序曲、第6の不思議な宿~などは一昔前によくBJで名前を見ました)で聞きますが、個人的には1曲も演奏したこと無し。演奏時間は比較的短かったですが、管打の使い方が吹奏楽っぽく、そこに弦楽の良いとこ取りをしたような箇所が多く(笑)最後は不穏な空気で終わる・・・という、来場者はかなり少なかったですが(金曜は特に・・)いらして下さった方の満足度が高そうな拍手を頂けて、充実の日々でした(実はリハ中から軽くぎっくり腰だったのですが、本番には回復してました、セーフ)

Thumbnail_img_4151 今月で退団される楽員もお2人、その中で、鬼頭さん(と、楽員・事務局の専門委員の皆、友澤さんカメラマンありがとう)との記念写真。なんと初めての名フィルが十郎さんのテーリヘン協奏曲の時だったとは!この時の演奏のCDを持っていて、後半のドン・ファンが名演だと思う旨を伝えたところ、「音源探して!」との命が!了解です、これからもお元気で!

 

 今週は、モーツァルトのシンフォニー。しらかわホールで手締めティンパニにて。こういう振り幅があるので、オーケストラからなかなか離れがたいですね・・

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2023年2月28日 (火)

不惑…?

2月はスッ・・と終わってしまう気が。ちょうど4週間しかない事が2月生まれの人に何か不利益を被ることはないのか・・

 そんな月のちょうど半分の日に、無事に30代を卒業しました。学生のレッスンに向かったら、サプライズを最初にしてもらってしまい、

Thumbnail_img_3719 この後のレッスンで声を荒げにくくなってしまった顔です(笑)ありがたや。10代,20代の君たち、20年後もその笑顔を忘れずに・・

 

Thumbnail_image3 週の前半は浜松に通い、他オケの音楽鑑賞教室の見学(違)でした。立派なホールが駅前にあり、約7000人の市内中の小学5年生がバスでやってくると。浜松市歌(林望作詞、伊藤康英先生作曲!)を歌う際に「家康くん(ゆるキャラグランプリで優勝歴もあるらしい)」が舞台に現れた時のどよめきは凄かった・・工夫を凝らした音楽鑑賞体験、名古屋市でもいつ出来るようになるか(新市民会館構想は・・)を切実に考えてしまいました。。

 土曜日には、黒坂黒太郎先輩と、歌の矢口周美さん、大学の作曲科の同期である新倉一梓君(今回はピアノ奏者)と

しらかわホールにてコカリナコンサートで共演させて頂きました。黒坂さんとは高校の、そして吹奏楽(フルート)の先輩でもあり、今回いろいろお話を伺うと、現在コカリナ奏者として活動されているコカリナと出会われたのは45歳の時だそう。そこから、ウィーンの楽友協会大ホールや、カーネギーホールの大ホールで演奏されるまでになるとは、なんとも夢がある話・・40代が楽しみになる体験を聞かせて頂きました。

 当日は愛知コカリナアンサンブルの皆さんとの共演あり(「ほの国」という言い方を僕は初めて聞きました)、ソロでの演奏もさせて頂き(この時からほぼ2年ぶりにミズノマリンバでUTAを演奏させて頂きました)、CDも販売させて頂き(売上あり感謝!まだ、在庫あり〼)盛況な中で終了しました。写真を撮り忘れたのが痛恨ですが(1枚もない・・)なんとコンサートの模様がこちらに少し上がっていましたので、リンクを。

 

 翌日は名音大の「打・カーポ」今年も学生の数が多く、当初は2時間半と聞いていたので、覚悟していましたが、楽器の入れ替えもスムーズに行えて、結果2時間弱に収まり👏

Thumbnail_image2_20230228185601 今年のゲストはクラリネットの橋本先生、クレズマーの曲を2曲披露してくださり、共演の打楽器は学生達がのアレンジと後から聞いて😲先生は流石の演奏、打楽器のアレンジもなかなか面白かったです。その他、中高生がアンコンで演奏している定番曲から、マリンバ合奏でのロドリーゴ協奏曲、全体で「火の鳥」から抜粋など・・曲の完成度もですが、学生の自主企画(無料)であり、コンサートまでの過程もしっかり経験値として自分の中に残していってくれればと願います。

Thumbnail_image1_20230228185601 久々の打ち上げに、学生以上に先生が盛り上がっていたりして?

 

久々の名フィルはマーラーの4番(この曲も久々!)前回はtimpだったので、今回は初体験の鈴を中心に。

Thumbnail_image0_20230228185601 鈴で印象的に始まる交響曲・・なのですが、今回は歌曲からatacca(続けざまに)開始だったので、普段のインパクトは薄れたかもしれません。音色をどうしようかと、会場でのリハ日があったので、そこでも試行錯誤しての本番でした。4月の定期では5番。昨夏にも演奏しましたが、この4番を経て、の経験が活かせますよう!同じ指揮者ですしね。

40歳は不惑、だそうですが、「惑い」が「無い」のではなく「惑いしか無い」の間違いではと思ってしまいます。。誕生日を迎えて早々に凹むこともありましたが、30代を振り返っている今の感覚と、10年後に40代を振り返ってどう感じているか?楽しみです。心身ともに健康でいられますように(腹回りの成長っぷりがヤバいので・・)果たして10年後もweblogの文化は存在しているのか!?

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2023年2月12日 (日)

長期休暇になる筈が

なかなかそうならない現実…

1月定期は、(満席とは程遠かったようですが)いらして頂いた方々には、概ねご満足頂けたようで。曲が好きな方は両日通ってくださったという人まで、感謝。

Thumbnail_image0 僕はようやく本條さんと共演でき、話もできて、個人的にはとても充実した本番でした。また何かでご一緒できますように!

 

毎年の文化庁新人演奏会、今年も5人のソリスト。R. シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」アリアは出番がラストの1音のみという贅沢なものでしたが、リヒャルトらしさが濃縮されている音楽で、後ろから堪能しました。

Thumbnail_image2 ラヴェルのPf協奏曲、噂の新エディションの楽譜は確認したものの、指揮者と確認して(耳慣れた)ウッドブロックのままやることにしました、校訂のAdrien(友人、今は指揮者)には申し訳ないですが(--;)

 

1月定期の2週間後には、もう2月定期がありました。何故なら、本来はその公演後(その演目を携えて)ヨーロッパツアーが待っていたので・・色々な不運が重なり、延期となりましたが。

チャイコフスキーの交響曲5番の前プロは、ツアーの延期が決まってからの決定でした。シューマンの交響曲1番「春」、やはり本番2日目が立春だったからですかねぇ、監督?

 どちらの曲も久しぶりだったので、自分の中に戻ってくるのに、かなり時間を費やしましたが、総譜を読んでいるうちに、「交響楽団」で演奏する「交響曲」の醍醐味を思い出させてくれました(ニールセンを勉強してなかった訳ではないですが、やはりロマン派の交響曲とは、ちと違う)特にシューマン。ベートーヴェンとブラームスの間にいて、ティンパニの使い方をこうするのかと(時に、トランペットとずれていたりすると、これは誤植じゃないかなとも思う箇所もありつつ)勉強は本番まで尽きなかったです。

 

322017426_3187743904850533_2090792205040 個人的には「音楽監督」としての小泉さんとのラストの2日間(東京公演の回は降り番の為)、しっかり燃焼できたかとは思います。この時に6番で一緒だった先輩(先週の文化庁公演も聴きに来てくれてた、今や素晴らしい先生)に、嬉しい言葉をかけてもらったので、個人的には満足です。お客様にも届いていたと信じて・・・

 

というわけで、本来はこの後20日辺りまで、すっぽり予定が空く予定だったのですが、

ヨーロッパ旅行では市からの補助金を多数頂く予定だったこともあり、それをサロンコンサート3本立てで市民の皆さんに還元する企画ができました。

 

実はコロナ禍でサロンコンサートが出来なかった最中に、僕のサロンコンサートが計画されていた事もあり、初回に僕の企画をさせて頂くことになりました。しかし以前のように誰でも入れる状態にできずに、200名を越える応募の中から厳選された40名の方(無料招待だと・・当日の欠席が多くなるのは世の常)に聴いて頂くことに。

 

Fohyirfaqailpkj 「打楽器でMilhaudを聴いてミヨー」というこのナンセンスなタイトルには、当日説明しましたが、来年度のプログラムに色々起因したものになってまして。。4月の市民名曲シリーズにミヨーの曲を取り上げるほか、他の曲も色々関連付けてお話させてもらいました。R. クイスマ氏の編曲による「ブラジルの郷愁」は、日本初演だった?かも。一部には好評頂いたので、またの機会があるやもしれません。

 

Thumbnail_image1_20230212193601 終えて、翌日には大雪の中!正月に帰れなかった上田に戻ってました。金曜はどうなることかと思った雪も、昨日から晴天で溶け出し、今日には除けられた雪以外は完全に溶ける春の陽気でしたね・・松本経由で帰宅。

 今週は、浜松に向かう(closed公演)ほか、週末には上田の先輩に声をかけて頂いた演奏会学生達のアンサンブル(レッスンのみで出ません)と、結局遜色ない1週間を過ごして、40代に突入する予定。通常運転が一番幸せでしょ?ってことを噛みしめるための、神の思し召しか(^^;)

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